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2022.03.28
硬式野球

[硬式野球] 一條の好投と猛攻で茨城トヨペットに完勝

春季オープン戦

3月28日(月)東洋大グラウンド

〇東洋大8-0茨城トヨペット



茨城トヨペット0000000000
東洋大10400201×8


〇一條、渡邊、河北、石上祐ー後藤聖、廣岡、斎藤


先発の一條は無失点に抑えた


この日の小口主将も好調だった


適時二塁打を放ち、存在感を見せつけた佐久間


(写真提供:東洋大学硬式野球部)


グラウンドの桜が花開き、暖かな陽射しの下で行われた茨城トヨペットとの試合は、一條(総2 =常総学院)の好投と野手陣の猛攻撃で8対0。社会人相手に強さを見せつけた。


 この日はオープン戦初先発の一條が「無失点に抑える」ことを胸にマウンドへ。初回を三者凡退に抑え、その後も相手を得点圏に進ませない安定の投球を披露。「疲れてきてフォームが少し崩れた」と振り返ったものの四、五回は10球以内で相手の攻撃を終わらせた。5回57球を投げ、5奪三振と先発としての役目を果たした。


 攻撃は初回から試合をかき乱した。口火を切ったのは水谷(営3=龍谷大平安)。中前打で出塁すると、続く石上泰(営3=徳島商業)のレフトを襲う適時二塁打で先制点を演出した。


 さらに弾みをつけたい打線は三回、松本渉(営3=龍谷大平安)と水谷の龍谷大平安コンビが左前打で出塁すると、石上泰が四球を選び、無死満塁の状態を作り上げる。この好機にキャプテンの小口(法4=智弁学園)が一打席目の遊ゴロの悔しさを晴らす、左中間を転々とする二塁打で2人生還すると、その後も2点を追加。三回終了時点で5対0と相手を大きく突き放した。


 試合を掌握した東洋大ナインの勢いは止まらない。六回に八巻(営1=仙台育英)の右前打を含む3連打でさらに2点を奪う。八回には下級生が見せ場を作った。坂本(営1=聖光学院)が打球を左前に落とすと、佐久間(済2=千葉黎明)が打席へ。「自分のスイングをしよう」との思いで、相手の投じたカーブを捕えると「打ち損じかな」と感覚はよくなかったものの、中堅方向への適時二塁打に。打点をあげた佐久間は二塁上で顔をほころばせた。


 この日は1年生から2安打が飛び出し、上級生主体のチームに初々しい風を吹かせた。また昨年はチャンスをものに出来ない機会が多く見られたが、オープン戦では無死満塁の状態でも確実に得点を決めており、成長を遂げている。「一戦一戦やるべき事をやって勝っている」。これからの戦いにも期待したい。


■コメント

・小口主将(法4=智弁学園)

(序盤から後半まで点を取り続けましたね)どんな形でもいいから、1点ずつ取ろうと初回から口に出してやっていたので、取れるところでしっかり取れたので良かったと思います。(五回から下級生が出場しました)新1年生がほとんどだったんですけど、みんな良いものを持っているのでもっと1年生らしくミスを恐れずに、ガツガツいったら良いんじゃないかなと思います。(小口選手自身も3打点と結果を残しました)初回の方は結果的には打点はあげていますが、打ってはいけない球を打ってしまったので二打席目に修正できたと思います。一打席目で決めないといけないです。(チームとして自信がかなりついてきていますか)一戦一戦やるべき事をやって勝っているのでどうしたら勝てるとかが分かりつつあるので良い感じだと思います。(次戦に向けて)次も勝ちます。


・佐久間(済2=千葉黎明)

(打席に立った時の心境は)数少ないチャンスの中で、打とう打とうという気持ちではなく、ここで自分のスイングをしようと思って打席に立ちました。(適時二塁打の感触は)打ったボールが少し曲がる系のボールということもあって、少し打ち損じたかなという感触でした。(打点をあげましたね)あの場面での追加点はこれからのリーグ戦にも生かせる部分だと思うので、これからもチームのためにやっていきます。(代打として意識していることはありますか)名門である東洋大学ということもあって、1年生もチームでトップクラスの選手が来るということもあり、とても上手な選手が多くいます。だからこそ、かなり気合いを入れてやっています。(次戦に向けて)次の試合でも、まずはチームのことからやっていければ、自ずと自分自身の結果もついてくるので、全力を尽くしていきたいと思います。


・一條(総2=常総学院)

(今日の目標は)5回を0点で抑えることです。(今日の投球を振り返って)一、二回あたりは思い通りの投球が出来ていましたが、だんだん疲れてきてフォームが少し崩れてしまいました。(課題は)変化球の制度です。(次戦に向けて)変化球の制度と投げるスタミナを意識して練習に取り組みたいと思います。


※学年は新年度のものです。


TEXT=宮谷美涼