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東都大学野球春季2部リーグ戦・専大2回戦
5月11日(水) UDトラックス上尾スタジアム
〇東洋大14-3専大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 4 | 2 | 3 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 14 |
専大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 |
二塁打:松本渉(一回)、石上泰(一、四回)、宮下(一回)、加藤響(三回)
三塁打:橋本吏(二回)、松本渉(二、三回)、宮下(四回)
本塁打:宮下(六回)
〇松澤(3勝)、渡邊、柿本、野澤ー後藤聖、廣岡
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 松本渉(営4=龍谷大平安) | 4 | 3 | 4 |
打指 | 花田(総1=大阪桐蔭) | 2 | 0 | 0 | |
2 | (右) | 水谷(営3=龍谷大平安) | 3 | 0 | 1 |
右 | 宮本(総3=大阪桐蔭) | 2 | 0 | 0 | |
3 | (遊) | 石上泰(営3=徳島商業) | 5 | 4 | 2 |
4 | (一) | 小口(法4=智弁学園) | 5 | 3 | 0 |
5 | (左) | 矢吹(総4=聖光学院) | 2 | 0 | 1 |
打左 | 大髙(営3=常総学院) | 2 | 0 | 0 | |
6 | (二) | 宮下(総1=北海) | 5 | 4 | 3 |
走 | 佐久間(済2=千葉黎明) | 0 | 0 | 0 | |
7 | (三) | 加藤響(総2=東海大相模) | 4 | 2 | 1 |
8 | (捕) | 後藤聖(法3=京都学園) | 2 | 0 | 0 |
打 | 船曳(総2=大阪桐蔭) | 1 | 0 | 0 | |
捕 | 廣岡(総4=拓大紅陵) | 1 | 1 | 0 | |
9 | (中) | 橋本吏(総3=花咲徳栄) | 3 | 2 | 0 |
打中 | 坂本(営1=聖光学院) | 1 | 0 | 0 | |
計 | 42 | 19 | 12 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
松澤(営4=帝京) | 5 | 76 | 2 | 0 | 5 | 0 | 0 |
渡邊(総4=報徳学園) | 1 | 37 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
柿本(営2=東洋大姫路) | 2 | 20 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 |
野澤(総3=龍谷大平安) | 1 | 20 | 2 | 0 | 2 | 2 | 2 |
ハイタッチを交わす石上泰(左)と小口
松本渉はこの日4打点と大活躍だった
先発の松澤は3勝目をあげた
タイブレークの激闘から一夜。勝ち点を得るために落とすことの許されないリベンジマッチに挑んだ。スコアボードに0が並んだ前日の戦いとは打って変わり、この日は初回から打線が大爆発。安打だけでなく、得点もコンスタントに積み重ね、終わってみれば19安打14得点。大勝で3戦目へ持ち込んだ。
前日の敗戦を受け、いつも以上に集中していた東洋大ナイン。「絶対やり返したる」という気持ちを、まずは先頭打者の松本渉(営4=龍谷大平安)が初球で見せる。右前打で二塁に到達すると、水谷(営3=龍谷大平安)の犠打でチャンスメイク。続く石上泰(営3=徳島商業)が左翼へ打球を運び、その間に松本渉が先制のホームを踏んだ。その後、相手の失策から2点を追加すると、宮下(総1=北海)の二塁打で4点目。4本の安打と相手のミスで、初回から試合の主導権を握った。
東洋大の勢いは止まらない。二回、橋本吏(総3=花咲徳栄)、松本渉と2者連続で三塁打などでこの回2点。三回は2死から加藤響(総2=東海大相模)が出塁すると、再び橋本吏、松本渉の連打で3点を加えた。四回もクリーンナップの石上泰、小口が出塁し、宮下の三塁打などでさらに3点。五回には、併殺崩れの間に出塁した松本渉が連続盗塁で三塁に到達すると、ここも1点を追加する。特に松本渉は三塁打2本とこの日4打点の活躍だった。
投げては、今季2勝を挙げている先発・松澤(営4=帝京)が好投。初回、二回と球数を要しながらも三者凡退に抑える。三、四回は先頭打者に出塁を許すが、後続を打ち取り、三塁を踏ませない。「余裕を持って投げさせてくれて、ありがたい」と味方の大量援護も力に、五回も再び三者凡退。「もう少し球数を減らせる投球ができた」と反省しながらも、5回を2安打無四球でまとめ、マウンドを降りた。
大量リードで折り返した六回の攻撃。1死走者なしからこの日2安打の宮下(総1=北海)が打席へ。左中間の方向に大きな当たりを見せると、これがスタンドに入り、大学公式戦初本塁打。期待のルーキーの一振りでベンチも盛り上がった。六回まで全イニングで得点を記録した打線は、七回、八回と3人で攻撃を終了。九回には、先頭打者の宮下がサイクルヒットをかけた打席に立つ。残すは単打という状況で、中前打。一塁上でガッツポーズを見せた。
後半に3失点したものの、そこまでの14得点で勝負を決めた東洋大。今季3カード目で初めて3戦目へもつれることになった。主将の小口、この日先発の松澤が「明日勝たなければ、意味がない」と口をそろえるように、ここまで全ての勝ち点を得ているチーム同士、譲れない一戦となる。勝てば、勝ち点の差で単独首位。この日の勢いで専大を倒したい。
■コメント
・小口主将(法4=智弁学園)
(試合前の雰囲気は)みんないつもより集中していたんじゃないですかね。(昨日の敗戦後、主将としてどのような言葉をかけましたか)あと2戦勝ったらええやん、やられた分ボコボコいったろとは話してました。(打線が爆発した要因は)昨日負けて危機感っていうか、絶対やり返したるっていう気持ちが全員強かったんだと思います。(自身の活躍を振り返って)今日はチャンスで回ってこなかったんですけど、明日はチャンスで打ちます。(明日、菊地選手が登板する可能性もありますが)一回めちゃくちゃにやられてる相手なんでめちゃくちゃにやり返します。(次戦に向けて)今日の試合は置いといて、明日勝たないと意味がないんでもう一度引き締めてやっていきます。
・松澤(営4=帝京)
(今日の投球を振り返って)状態的には、良かったと思います。四死球が0だったのは良かったが、コースを狙いすぎてしまったかなって感じです。もう少し球数を減らせる投球ができたはず。(味方の大量援護について)もう取らなくていいよって思ってました(笑)。(いい意味で)とても頼もしいです。余裕を持って投げさせてくれて、ありがたいです。(3勝目ですが)去年も最初の方は良かった、今年もここまでは順調なので、後半になってもしっかり勝てるようにやっていきたい。(次戦に向けて)明日勝たなければ、意味がないので死ぬ気で取ります。
TEXT=青木智哉 PHOTO=宮谷美涼