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2023.02.18
ラグビー

[ラグビー] 「ラグビー部の看板を背負う役職」鳥越千嵩学生スタッフが選んだチームを支える道

『スポーツ東洋』第98号(2023年2月3日発行)「マネージャー&スタッフ特集」でご紹介した、ラグビー部の学生スタッフ・鳥越千嵩さん。ラストイヤーに入った4年生の春、選手から転向した。「学生スタッフは必要不可欠な存在」「ラグビー部の看板を背負う役職」。その強い責任感とサポートは、初めて1部リーグを戦うチームの大きな支えとなった。


学生スタッフを務めた鳥越千嵩さん

(写真提供:東洋大学体育会ラグビー部)


ーー学生スタッフに転向したときのお気持ちをお聞かせください

私は、去年の春に選手を辞めて学生スタッフに転向しました。理由としては、このチームで日本一を獲るためには学生スタッフは必要不可欠な存在だと思っていたからです。そのため、両親と相談し4年生の春に選手を辞めて裏方としてサポートする事はあらかじめ決心していたので、選手引退に対するネガティブな思考はありませんでした。しかし、引退が近くなると最高の仲間と楕円球を追いかけたい気持ちが強くなりました。


ーーどのような仕事をしていますか

学生スタッフは幅広い業務内容になります。主に、大学、ラグビー関係の重要な書類作成と試合時のチーム運営責任者になります。時には、来客の送迎も行います。


ーー務めるにあたって意識したこと、目標はありましたか

学生スタッフは東洋大学体育会ラグビーの看板を背負う役職でもあるため、「笑顔で元気よく挨拶を行う」「重要な書類は迅速に対応を行う」「分からないことは一人で解決せず、福永監督、山内コーチ、越川トレーナーに相談する」ことを意識していました。目標にしていたことは、「同じ失敗を2度も繰り返さない」です。 私は、その日に注意を受けた内容と解決策を記入し、繰り返さない取り組みを行っていました。


ーー大変だったことや苦労したことを教えてください

私は3年生の時に副主務を務めていたため、チーム業務に関する苦労はありませんでした。ですが、初めての関東大学リーグ戦1部ということもあり、分からないことが多く、ラグビー協会の関係者から学ばせて頂くことが多かった1年間でした。関東大学リーグ戦1部で印象に残っている反省事件は、法政大学戦のウォーミングアップのグランド使用時間を間違えており、選手にご迷惑をお掛けした時です。しかし、選手は臨機応変にグランド外でのウォーミングアップを行ってくれたので本当に感謝しています。 来年以降は、このようなことが起きないように後輩に引き継ぎしました。


ーー逆に、楽しかった瞬間や思い出は何でしょう

大学選手権初出場を決めた瞬間です。


――学生スタッフのやりがいはどこにありますか

スポーツとは勝負の世界なので、「勝利」を獲得した際に「ゆっきーのおかげだよ!」と監督、コーチ、仲間から褒められる時は、学生スタッフに転向して良かったと思いました。


(写真提供:東洋大学体育会ラグビー部)


ーーラグビーや学生スタッフの魅力はどこですか

ラグビーの魅力の一つは、会社の組織のようにトライを取るために一人一人任された仕事がある点です。 東洋大学体育会ラグビー部の魅力の一つは、全国各地から集まった日本人と世界各地から集まった外国人がいる特殊な集団である点です。学生スタッフの魅力は、幅広い業務内容なので、社会人としての基礎を早い段階から身に付けることができる点です。また、大人の方と話す機会が選手と比べて多いので、話す・聞くコミュニケーション能力も身に付けることができます。このような経験は、必ず入社後も強みになるスキルになるため、後輩たちも積極的に立候補してみてください。


ーー1年間を振り返っていかがですか

春に選手を辞めてからあっという間に学生スタッフの任期が終わりました。 ある日、スタッフルームで監督に「学生スタッフやります」と伝えに言った日が懐かしく感じます。また、夏合宿が近づくと、監督が「4年生はここから引退まであっという間だよ」と毎年口癖のようにおっしゃるのですが、1、2、3年生では特に感じなかったのが、4年生になると、本当にあっという間にシーズンが始まり、終わりました。後輩たちも仲間と過ごす時間を楽しみながら日本一を目指してほしいです。


ーー同期の選手や後輩へメッセージをお願いします

同期の仲間には、感謝の2文字しか見つかりません。本当にお世話になりました。ありがとうございました。特に、就活時期はみんなで意見を交換して、全員が後悔しないように、行きたい会社に就職できるように、サポートしていた日が昨日のように思います。これからは、ラグビーを続ける人、ラグビーとは違った環境で働く人がいます。東洋大学体育会ラグビー部で学んだ「仁・知・勇」を強みにして、組織のリーダーとして活躍して下さい。そして、これからはOBとして全力で応援しましょう。後輩たちには、前回と同じですが昇三さん、山内さん、宮本さんについて行けば絶対に目標達成できることを本当に信じてほしいです。チームらみんは、秩父宮で始まり、秩父宮で終わりましたが、長い歴史の中で、東洋大学体育会ラグビー部が築き上げてきた鉄紺ファンをもっと増やして、サポーター数も日本一を目指して2023年のリーグ戦も頑張ってほしいです。しかし、4年生と後輩たちの違いは、ベクトルの向きが違う人が少数いるという事実です。私はこの4年間で、同じ目標を向く代は必ず強い組織作りができることが分かりました。そのため、「このチームで本当に日本一になるんだ」と、全員がこの気持ちになればparadiseが見えてくると思います。応援しています。 在校生の皆様、東洋大学には数多くの体育会が存在します。文武両道に頑張っている東洋大生の応援にぜひお越し下さい。スポーツの良さを何か持ち帰ることができると思います。



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■主務&マネージャー&スタッフ特集 2022年

硬式野球部:芳賀優太 主務

準硬式野球部:佐久間柚 マネージャー

ラグビー部:星野光咲 マネージャー(2月19日掲載予定)

アイスホッケー部:山勢結香 マネージャー(2月20日掲載予定)