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『スポーツ東洋』第98号(2023年2月3日発行)「マネージャー&スタッフ特集」でご紹介した、ラグビー部のマネージャー・星野光咲さん。なんと彼女自身も現役ラグビー選手だという。コロナ禍で活動できない期間もあったが、最後は「(選手が目指してきた)『かっこいい男たち』に囲まれて本当に幸せだった」と、部の環境に感謝した。
マネージャーを務めた星野光咲さん
(写真提供:東洋大学体育会ラグビー部)
ーーマネージャーを始めたきっかけは何ですか
私自身、今もラグビーをやっていて、そのチームの監督にラグビー勘をなくさないよう、どこかのチームに入ってほしいと言われたことがきっかけでした。
ーーどのような仕事をしていますか
大きなジャグに水と味付きの水を練習前に作り、練習中になくなれば補給する、使ったもののアルコール消毒、あとは見守ることがグラウンドでの仕事です。その他には、事務作業として経費の支払いや部費・食費の未納金の選手への連絡、メンバー表の作成などです。
ーー務めるにあたって意識したこと、目標はありましたか
選手を常に想うことを意識していました。選手にとって今何が必要なのかを常に考えて、どんなことがあっても100パーセント選手のことを信じていました。
ーー大変だったことや苦労したことを教えてください
コロナ禍でこの2年部活に参加できなかったのは辛かったです。家でYouTube配信を通じて試合観戦していました。グループLINEで週の日程などの連絡が来たとき、選手は頑張っているのに私は何も部活に貢献できないという現実を感じて、とてもつらかったです。
ーー逆に、楽しかった瞬間や思い出は何でしょう
日々の練習を支えているのがとても楽しかったです。練習は体調等もあって全力でできないこともあると思いますが、このチームはそんなことを感じさせないくらい全力で高い意識と精度をもって練習していて、その姿を支えるのが楽しかったです。 どの瞬間も思い出ですが、強いてあげるとするなら、(2020年に)2部優勝を決めた瞬間です。1年間優勝を目指してやってきていたので、それが実現してメンバーもメンバー外も喜びを爆発させてたのがとてもうれしかったです。
ーーマネージャーのやりがいはどこにありますか
選手たちが毎日の練習に全力で取り組んでいるのを支えることが本当に好きでした。何事も一所懸命に頑張る選手たちを陰ながら支えられること、選手のみんなに会えることやりがいでした。
(写真提供:東洋大学体育会ラグビー部)
――ラグビーやマネージャーの魅力はどこですか
縁の下の力持ちとは、舞台上で輝く人がいないと成り立ちません。舞台上で思い切り頑張って輝いている人たちを支え、選手たちに必要としていただけることがマネージャーの魅力だと思います。ラグビーの魅力としては、誰もがエースになれることだと思います。しっかりとした練習を積めば体格差があってもタックルでできますし、それがビックプレーにつながることがあります。また、どんなに小さなプレーでもチームを助けるプレーは80分間の間、随所に散らばっているので、そこも魅力の一つだと思います。
ーー成長を続けるチームをどのように見ていましたか
誇らしく見ていました。毎日の練習に全力で取り組んでいるのは知っていましたし、何よりどの選手も高いレベルで意識を持っているのが伝わってきたので、毎年結果が出たことは本当によかったなと思っています。
ーー4年間を振り返っていかがですか
まずは、女子のいないラグビー部に受け入れてくれて、最後まで駆け抜けさせていただき感謝しかありません。そして、毎年結果を出してどんどん強くなっていく選手たちが誇らしかったです。結果を出し続けてもなお選手たちは天狗になることなく、あくまで自分たちのやることを変えず、全員がかっこいい男になるための行動を常にしていたと思います。その意識があったからこそ、メンバーだけでなく、メンバー外の選手も同じ方向を向き、結果が出続けたのだと思います。そんなかっこいい男たちに囲まれて部活動ができたことは、本当に幸せでした。
――同期の選手や後輩へメッセージをお願いします
同期へはありがとう以上の感謝を伝えたいです。みんながいなければ、私はここまで駆け抜けられなかったと思います。みんなが頑張っていたから私も頑張れましたし、その頑張りをそばで支えられて幸せでした。これから先どんな未来が待っていても私はみんなのことを想っています。これからもよろしくね、と伝えたいです。 後輩へは、知名度も上がり来シーズン以降さらにマークが厳しくなって、体力的にも精神的にもつらい戦いが待っているかもしれません。ですが、日本一を目指すチームとして、これほど楽しみでやりがいのある試合はないと思います。今シーズンでいい準備をすれば結果が出るということを実感したと思うので、来シーズン以降もしっかりとした準備をし、自分たちのラグビーで日本一へと駆け抜けてほしいです。これからは卒業生として、そして一人のファンとして応援しています。頑張っていることは知ってますが、頑張ってね、と伝えたいです。
2022年度のラグビーの記事は以上となります。1年間、ありがとうございました。引き続き、ラグビー部のご活躍を応援しております。
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