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1部復帰という目標を掲げ、臨んだ春季リーグ戦。しかし、その壁は高かった。2部3位と悔いの残る結果で幕を閉じたこの春を振り返るとともに、今後への思いを語ってもらった。春を終え、目標達成の鍵となる重要な夏へと向かう彼らの思いを14日間にわたってお届けする。
13日目は、佐伯成優(総4=高岡一)投手。今シーズンピンチの場面で多く登板し、中継ぎ投手としてチームを支えた彼に春のシーズンについて振り返ってもらった。(取材日・7月7日、聞き手=一ノ瀬志織)
ーー春のリーグ戦のチームとしての振り返り
まず、初戦の入りがあまり良くなくて最初で勝ち点を落としてしまったのが一番よくなかった点かなと思います。
ーーその中で、リーグ戦中盤からは連勝も、調子が上がっていく感じは
ピッチャーが最初崩れてしまったんですけど、そこからはそんなに大きく崩れることもなくて、安定して抑えられたかなと思います。
ーー春のリーグ戦の個人としての振り返り
こんなに初めて多くリーグ戦で投げたんですけど、よいところもあればぜんぜんダメだったところもあって反省点があった春でした。
ーーよかった点は
接戦の試合でも投げさせてもらって、そういう中で抑えられたのはよかったかなと思います。
ーー東農大一回戦では3回無安打5三振に抑える好リリーフ。継投の試合展開では欠かせない存在となっているが
現状、エースは岩崎なのでまず岩崎があまり良くないって時に、自分たちがどれだけカバーできるかをすごくリーグ戦中考えていたので、その中で抑えられてよかったです。
ーー井上監督も試合後のインタビューで強い期待を寄せていたが
下級生の時から気にかけてもらっていたので、ようやく役に立てたというか、やっと結果が残せたなと思えました。
ーー現在はリリーフでの起用だが
できれば(先発)したいのでこの夏頑張ってアピールしていけたらなと思います。
ーーリーグ戦中意識して取り組んだことはや今シーズンのテーマなどはありましたか
オープン戦の時からとにかくゼロに抑えることを意識していました。オープン戦も最後の試合まで点を取られていなかったので、リーグ戦も大事な場面はゼロで抑えられて、どんな形でもいいのでとにかくゼロでということを意識していました。
ーー他に手応えや収穫を感じたことは
調子にムラがあるタイプなんですけど、良かった時はぜんぜん打たれる気がしないというか、しっかり調子が保てれば結果が残せるのが分かりました。
ーー個人の課題、夏取り組みたいこと
調子にムラがあることが自分の一番の短所でよくない部分なので、よいボール再現性をこの夏は高めていって調子の波を消していきたいです。
ーーチームとしての課題は
投打が噛み合う試合、ピッチャー陣と野手陣が助け合える試合を増やしていかないと、と思いました。
ーースタンドの応援がある試合と無い試合があったが、応援の力は
マウンドに居てもも一人一人の声は、よく聞こえるので、すごくありがたいなと思います。
ーー1部昇格を目指すチームにおいてご自分の役割は
とにかく任されたところをしっかり抑えるのが自分の仕事だと思うので、少しでもチームに良い流れを持ってこれるようなピッチャーになりたいと思います。
ーー現状のエースは岩崎さんだとおっしゃっていましたが
エースは岩崎なんですけど、自分たちも負けないというか、くらいついていきたいなという意味で「現状は」って言っています。
ーーリーグ戦を通して感じた今年のチームの良いところ、強みは
自分たちが打ち始めたら乗ってきたら強いと思うので、そこは長所だと思うんですけど、逆に乗りきれない、きっかけをなかなか作れないのが短所かなって思います。常に最初から自分たちが良い時の流れを作る、きっかけになる人が増えないといけないと思います。
ーー自分のアピールポイント
ボールの角度です。リリースポイントが高いので、そこから投げるストレートと変化球を見てもらいたいなと思います。
ーー最後に今後への意気込みをお願いします
この夏しっかりチーム全員で頑張って、秋1部復帰できるように頑張ります。
◇プロフィール◇
佐伯成優(さえき・なりまさ)
生年月日/2003・1・3
身長・体重/187㌢・87㌔
マイブーム/サウナ
◇連続インタビュー一覧◇
18日 岩崎峻典投手
19日 池田彪我内野手
20日 吉田元内野手
21日 花田旭外野手
22日 宮下朝陽内野手
23日 政所蒼太捕手
24日 馬場涼輔内野手
25日 高中一樹内野手
26日 山内教輔外野手
27日 大城戸陸琥外野手
28日 南恒誠投手
29日 島田舜也投手
30日 佐伯成優投手
31日 嶋村知浩内野手
PHOTO=一ノ瀬志織