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全チームから勝ち点を獲得し、完全優勝を遂げチームスローガンの「奪還」を達成。戦国と称される東都大学野球リーグの令和初の覇者となった選手たちは何を感じていたのか。スポーツ東洋が9日間連続インタビューでお届けする。
第4日目はルーキーながらにフルスタメンで優勝に大きく貢献した松本渉外野手(営1=龍谷大平安)。持ち前のスピードを活かし、相手バッテリーをかき乱すだけでなく全日本大学野球選手権大会・桐蔭横浜大戦では本塁打もマーク。大学野球の門戸を開いたばかりのこの男がリーグ戦を振り返る。(取材日・6月2日、聞き手=須之内海)
--まず、リーグ戦をフルスタメンで戦い抜いた感想を教えてください
東都は高校で活躍している選手がたくさんいるリーグなので、その中で打率を残したり打点を挙げていく難しさを実感したシーズンでした。
--オープン戦では社会人チームとの対戦もありました
高校の時にはない経験なので、新鮮でした。やっぱりレベルが上がるとキレとか球の体感スピードが上がるので。いい経験になりました。
--そういう中で今季に点数をつけると何点でしょう
60点くらいですかね。安打数は良かったとは思うんですけど、打率と打点が残らなかったのが悔いがあります。3割打ったらいい打者って言われますけど、そういう中で3割5分から4割残したいです。
--ちなみにこだわっている成績はありますか
安打数です。前に話したように134本という4年間での数字を目標にしているんですけど、毎シーズン15本は打ちたい。あと1番打者なので打数は増えるんですけど打率も残していきたいです。
--成績面を見ると三振が印象より多く感じられますが、原因などはありますか
追い込まれてからカットが出来なかったり、あとは高校野球と大学野球のストライクゾーンの差だったりですかね。今後はこの三振の分を少しでも四球やヒットにしていきたいです。
--自身の調子のバロメーター的な部分はありますか
芯で捉えて強い打球が出た時ですかね。それが広角に出てる時は調子がいいと思います。
--少し話は変わりますが、東洋大学進学のきっかけを教えてください
1番はレベルが高い、入れ替え戦のある東都でプレーをしたいという気持ちでした。1部にいる大学で探していて東洋に行き着きました。
--なるほど。ちなみに龍谷大平安高校に入ったきっかけは
中学2年生の春に甲子園で優勝したんです。当時、高校も探し始めてて。自分は身体が大きくないので何か武器をと考えていたところ、そういう身体の動かし方に重点を置いている学校と聞いて決めました。
--身体の動かし方というと
打席前にやっているセンタリングという屈伸運動のようなルーティンもその内の一つです。そういう動き方をやる中で柔軟性を高めたりしていました。アップのうちの1つなんですけど、半日やったり…。それくらい重要視しているんです。
◇松本渉(まつもと・しょう)
身長・体重:167㌢・64㌔
生年月日:2000・7・27月
出身:三重県(良いところです。なにもないけど…。)
オフにしたいこと:温泉に行きたい。箱根とか
グラブに入れている言葉:蓋世不抜
無人島に持って行くなら:火を起こす何か
趣味:音楽を聴くこと(K-POP)
好きな食べ物:焼肉とラーメン(豚骨ラーメンが好き)
嫌いな食べ物:タマネギ
◆今後の掲載予定◆
第1日目:佐藤都志也~「全部責任を取るぐらいの気持ちで」。チームのために主将が背負うもの~
第2日目:山田知輝~「もう重圧はない」ミスター東洋2年目を終えて~
第3日目:村上頌樹 ~「自分がやらなきゃ」芽生えたエースとしての自覚~
6月26日:山崎基輝捕手
6月27日:諏訪賢吉外野手
6月28日:小川翔平内野手
6月29日:河北将太投手
6月30日:杉本泰彦監督