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全チームから勝ち点を獲得し、完全優勝を遂げチームスローガンの「奪還」を達成。戦国と称される東都大学野球リーグの令和初の覇者となった選手たちは何を感じていたのか。スポーツ東洋が9日間連続インタビューでお届けする。
第3日目は東洋大のエース的存在となった村上頌樹(総3=智辯学園)投手。春季リーグ個人表彰四冠を達成し、6月21日~23日に行われた選考合宿にて大学日本代表にも選ばれた。めきめきと成長を続ける村上に春季リーグ戦を振り返ってもらった。(取材日・6月2日、聞き手=齋藤胤人)
ーーまずリーグ戦を振り返って、自己評価はいかがですか
今季は(自分の中で)一番よかったシーズンだと思います。特に負けなかったというのが一番よかったと思います。
ーーリーグ戦を戦っている中で、チームの雰囲気はどう見えていましたか
4年生が都志也さん(佐藤、法4=聖光学院)を中心にやりやすい環境を作ってくださった。自分は思い切ってやるだけだったので4年生に感謝です。
ーー試合後には今季好調の理由についてボールの指のかかりがいいと言っていましたが
3月くらいにフォームを見直した際、指のかかりがいいというかボールの勢いが良かったのでそれを続けたらいい結果につながった。継続できたという面ではよかったかなと思います。
ーー亜大1回戦で自己最速の149㌔を出したが、その時の調子は自身ではどのように感じていましたか
初回投げていて、今日は球が走っているなと感じた。それから自分でも考えて初回から飛ばしていこうとやっていた。後のことも考えてやってました。
ーー今一番自信のある球種は
このリーグ戦を投げて、フォークが自信のある球種になったかなと思います。あとはカーブですね。
――今季は登板時、雨が多かったと思いますが雨のマウンドはどうでしたか
正直雨は投げづらいです。あまり細かなコントロールができない感じで。なのでボールの勢いとか相手の狙っていない球を投げるみたいな、そんな感じで抑えるしかなかった。
ーー杉本監督が「(昨年の投手)3人との競争がなくなってむしろ重圧がなくなったのでは」と仰っていましたが
去年3人がいた時はやっぱり負けたくないという気持ちが強くて空回りしていた感じだったと思う。いなくなって、自分がやらないといけない、勝っていかないといけないという風に思って、それがいい方向に向かっていったのかなと思います。
ーー回が始まる前の内野手のボール回しの際、笑顔が多くみられるがどんな声掛けなどを
ちょっとふざけたり、「打てよ」とか「エラーすんなよ」とかそんなことしか言ってないですね。
ーー村上さんがこだわっている野球道具は
やっぱグローブですかね。グローブは柔らかいのが嫌いで、硬めなのが好きです。なるべく柔らかくならないようにというのを意識しています。
ーー今後に向けて意識して取り組んでいることは
この調子を継続させることかなと。この調子を落とさないように。あとはフォームを固めていくみたいな感じでやっていきたい。
◇村上頌樹(むらかみ・しょうき)
身長・体重/174㌢・75㌔
生年月日/1998・6・25
好きな食べ物/海鮮
最近はまっていること/プロスピです。携帯の方でやってます。(課金はしてないそうです)
リラックスさせる方法/音楽聞くとか、YouTubeを見ること。
好きな番組/アナザースカイ、(最近見たドラマは)最近見てないですね。3年A組で終わりました。
◆今後の掲載予定◆
第1日目:佐藤都志也~「全部責任を取るぐらいの気持ちで」。チームのために主将が背負うもの~
第2日目:山田知輝~「もう重圧はない」ミスター東洋2年目を終えて~
6月25日:松本渉外野手
6月26日:山崎基輝捕手
6月27日:諏訪賢吉外野手
6月28日:小川翔平内野手
6月29日:河北将太投手
6月30日:杉本泰彦監督