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2022.03.18
硬式野球

[硬式野球] 「負けたことが悔しすぎる」終盤にチャンス作るもHONDAに道を塞がれOP戦3敗目

春季オープン戦

3月16日(水)東洋大グラウンド

●東洋大3-4HONDA



HONDA

東洋大


●細野、野澤、羽田野ー廣岡、後藤聖


同点のチャンスを逃し悔しさを見せる加藤響


この日の細野は悔いの残る結果となった


主将の小口は2安打と活躍を見せた

(写真提供:東洋大学硬式野球部)

 

この日はHONDAとの戦い。先発の細野(総3=東亜学園)はボール先行の投球で試合を仕切ることは出来ず、6回4失点と悔いの残る結果となった。


 「悪い時の自分が出てしまった」。細野は初回から3四球で早速満塁のピンチに。続く投ゴロで三塁走者を本塁で刺すことが出来ず、あっさりと先制点を献上した。二回は四球に津田(R1年度総卒=Honda) の右前打を含む3安打を浴び、さらに2点を追加される。「腕が軽すぎてふわふわして、上半身と下半身が合っていない」と試合を落ち着かせられず、四回にもさらに1点を献上。それ以降は三者凡退と本来の投球を取り戻したものの、「悪い時にどう抑えるか、いかに早く修正できるかを課題に挙げているが、それがもろに出てしまった」と反省し、マウンドを降りた。


 先制を許した東洋大は即座に反撃開始。先頭の松本渉(営4=龍谷大平安)が出塁し、石上泰(営3=徳島商業)の右安打で三塁まで足を伸ばすと相手が失策を犯す間に生還し、同点に追いつく。3点差に広げられた四回には、矢吹(総4=聖光学院)が死球を受けると小口(法4=智弁学園)からの左中間を襲う二塁打でチャンスメイク。続く橋本吏(総3=花咲徳栄)の適時右前打で2点をもぎ取り相手に詰め寄った。


 なお1点ビハインドでHONDAに追いつきたい打線は八回、不調気味だった加藤響(総2=東海大相模)が左中間のあたりで二塁打とすると、小口が「細野を負け投手にしたくない」との思いから打球を中前に落とす。その間に加藤響が本塁に突入を図るも三浦(HONDA)の好返球で憤死に。絶好の好機を逃した加藤響はその場でうずくまった。最終回にも走者2死一、二塁と望みを残し、水谷(営3=龍谷大平安)が打席に立ったが、2ストライクで振り抜いたバットから快音は響かず。空振り三振を喫し、敗北が決まった水谷からは悔しくてたまらない表情が浮かび上がった。


 「とりあえず負けたことが悔しすぎる」と主将は試合を総括。試合後のミーティングではメンバーに直接語りかける様子も見られた。「全てのプレーに対して事前の会話を増やす」。オープン戦で出てきた課題を本番までに克服することが重要である。



■コメント

・小口主将(法4=智弁学園)

(細野選手が4点取られましたが)そういう日もあります。毎日毎日良いピッチングができていたら人間じゃないです。人間って事が分かって良かったです。(ビハインドの状態でベンチから声が出ていましたね)追いつける、逆転できるとしか思ってなかったんで、とりあえず必死でした。控え選手が率先して声を出してくれてたんで勢いが止まる事はなかったです。(小口選手自身もチャンスで2度ヒットが出ましたが)細野にいつも助けてもらってるし、逆転して下さいって言われてたんで絶対心の奥底から細野を負け投手にしたくないと思ってたんで打てたと思います。(試合後メンバーの前でどのような話をされたんですか)満塁のピンチでミスが出た場面でミスした人だけが責められてしまいがちなんですけど、そのミスがおきる前に確認できていなかったし、しっかり確認していれば防げたミスだったんで、全てのプレーに対して事前の会話を増やしていこうって話してました。(久しぶりの敗戦となりましたが、次戦に向けて)とりあえず負けた事が本当に悔しすぎるんですけど、一旦整理して次の試合勝てるように準備していきたいと思います。


・細野(総3=東亜学園)

(今日の調子は)普通でした。(今日の目標は)1人もランナーを出さないで抑えることでした。(感覚は)腕が軽すぎてふわふわしてました。上と下が合ってないように自分では感じてました。(ボール先行の投球となりましたが)悪い時の自分が出てしまったと思います。(4点取られました)全て防げた失点だったので、野手の皆さんには申し訳なかったです。逆にオープン戦で経験できたのはいい事だと思いました。(課題は)悪い時にどう抑えるか、いかに早く修正できるかをずっと課題にあげているのですが、今日はそれがもろに出たと思います。


※学年は新年度のものです。


TEXT=宮谷美涼