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2022.09.02
硬式野球

[硬式野球] 届かなかった「あと1勝」の未練を胸に、リベンジの秋へ~次世代を担う2人が目指す勝負の秋~島田舜也投手・加藤響内野手

秋季リーグ戦開始前特集・初日を飾るのは、島田舜也(総1=木更津総合)投手と、加藤響(総2=東海大相模)内野手。下級生の2人が語るこの秋に対する思いとは。


・島田舜也投手



1人目は1年生ながらも入替戦での緊迫した場面でマウンドを任された島田舜也投手。悔しい思いを経験した彼が、これからのシーズンへの活躍を誓った。(取材日・8月28日、聞き手=一ノ瀬志織)


ーー初めにオープン戦を振り返っていかがでしょう

春は入替戦が大学の初登板で、サヨナラ負けをして悔しい思いをしました。色々と課題を明確にしてから秋のリーグ戦に向けてオープン戦をやってきました。良い所も悪い所もあって、また新しい課題も出たので、そこも上手く潰すことが出来ていて、今は順調な形でリーグに向けて調整できています。このままいけばいいかなって感じです。


ーーオープン戦で得た収穫や課題はありますか

入学した時は、コントロールとか制球力を制御できなかった部分があったので、そこをしっかり制御できるよう日々練習して、その結果オープン戦で(球が)まとまってきて成果を実感してる所が大きいのでそこが1番かなって思います。


ーーそれでは入替戦3戦目をを振り返ってみていかがでしたか

(今まで)全然登板もしていなくて、大事な試合だと考えていたのでめちゃめちゃ緊張しました。あの場面で自分が登板したって言うのはすごい良い経験をさせて頂いたんですけど、その中で結果が残せなかったって言う部分はすごく悔しいです。でもそこで負けがあったから今も成長できているのかなって思うので。負けをいい方向で捉えると、自分を成長させてくれた経験だったのかなって思っています。もちろん、結果が悪かったので反省もしました。


ーー普段から緊張するタイプですか

結構緊張するんですけど、いざマウンドに上がったら緊張も解けますね。多少は緊張しても、そこまで震えることはなく楽しめます。結構プレッシャーがかかる場面でも投げさせてもらっていないので、慣れてはないですけど、これからは慣れないといけないのかなって思います。


ーー自身の性格をどのように捉えていますか

自分は普通にしてたら物静かで人見知りがあって。でも野球をやるってなって、マウンドに立ったらそんな静かでは居られないので、そこはしっかりオンとオフを切り替えて、やる時はやるという意識は常に持っているので、そこは良いところでもあるし悪い所でもあると思ってます。


ーー現在の調子はいかがでしょう

今上がってきているので、このままいければなと思います。


ーー今のチームの状態はいかがでしょう

負けてる試合もあったりするんですけど、勝ってる試合もあるんで、勝ってる時の雰囲気で常にやれたらなと思います。負けてる時は、負けのムードがはっきり出てしまっていて、でもそこで負けている時に誰かが先陣を切って言ったりすれば、勝ちのムードに上手く持っていくことができるのかなと思います。


ーー秋はどのような存在になりたいですか

今は抑えという立場でやらせてもらっているので、「あとには島田がいるから大丈夫だ」って先輩からも指導者の方からも思って頂けるような存在になりたいと思っています。


ーー自分の注目ポイントはありますか

絶対点をやらないって言うのを1番、抑えなので目標にしてやっています。オープン戦でも失点というのはあるんですけど、割合的に少ないので失点しないっていうところを注目してほしいですね。


ーー最後にリーグ戦に向けて意気込みをお願いします。

春、ああいう形で負けているので同じことを2回しないようにしっかり気を引き締めて準備を一番にやっていきたいと思います。登板したら無失点で、打たせても絶対にホームを踏ませない。絶対にチームを勝たせるのが目標です。


◇プロフィール◇

島田舜也(しまだ・しゅんや)

生年月日/2003・4・30

身長・体重/184㌢・85㌔

自分のココを見てほしい/ピンチの時に声を出して吠えたりして投げるたまには気迫ある所を(普段は静かなんですけど…マウンド立ったら人格が変わるピッチングをするってたまに言われるので)

2022年前半の思い出/自分で考える学校生活

ライバル選手/同学年全てのピッチャー

目標としている選手/法政大学・篠木健太郎投手(高校の先輩)




・加藤響内野手



2人目はこの夏のオープン戦で手応えを感じる成績を残した加藤響内野手。「チームへの貢献」を多く口にする彼のリベンジの秋が始まる。(取材日・8月28日、聞き手=一ノ瀬志織)


ーーオープン戦を振り返っていかがですか

この夏のオープン戦は、割とバッティングの方で自分の思うような成績が少しずつ思うような形になってきているのかなって感じはあります。自分の春の課題だった若いカウントでどんどん攻めて振っていくというのが打席の中で表現できていて、それが結果として出ていて、打席の中でも攻めるっていう気持ちは常に持ってやっているので。それがいい方向に向かっているのかなって思います。


ーーバッティングについて詳しく教えてください

バッティングの方では若いカウントからどんどん振りにいってそれでアウトになったとしてもオッケーという感じでやっています。とにかく自分はアウトコース、外の球をあんまり得意としなかったのでそれを仕留められれば打撃でもっと貢献できると思います。それがこの夏のオープン戦で形として結果に現れたので、それは良かったかなって思うんですけど。それでも、やっぱりバッティングでもまだまだ波があるので、そこは課題です。


ーー守備面ではいかがでしょう

守備でもエラーはしてないんですけど、もっともっとピッチャーに声をかけられたらなと。ずっと試合に出ている分、みんなに声を掛ける部分はあると思うのでそういうところで、ショートの石上泰(営3=徳島商業)さんだったり、セカンドの宮下(総1=北海)もいると思うんですけど、しっかり試合に出るっていうのはそういう責任があると思うので、そこを果たしていけたらこの秋も勝てるんじゃないかなって思います。


ーーこの夏の収穫はありますか

自分は守備は今回の春とても良かったと思うのでまた継続という形でやっていて、バッティングでも守備同様攻めていくっていうのが自分の課題でした。その課題に対して表現できていることについては良い感じなのでそこも継続したいです。


ーー現在の調子はどうですか

多分、大学に入って1番かなと思うくらい、調子は良いのかなって感じはするのですが、春に打てなかった分、取り返すという感じで今やっているので決して自分が調子が良いとは思っていないです。だから、秋のリーグ戦で結果を残せたらなって思います。


ーー今のチームの状態はどう思いますか

ピッチャーが苦しい状況が続いていてなかなかストライクが入らなかったり思うようなピッチングができないっていうのが続いてるんですけど、守備でもバッティングでも走塁でももっともっとピッチャーを助けられる部分はたくさんあると思います。ピッチャーへの声かけだったりコミュニケーションだったりとかも、試合で疲れていて、疎かになっている部分があると思うので。細かい部分からもピッチャーを助けてあげられるようになったら、お互いが助け合って良いチームになるんじゃないかなって思います。


ーー秋はどのような存在になりたいですか

4年生は最後、3年生はより周りを見ないといけなくなってくるので、下級生である自分たちが元気よく思いっきりプレーすることが上級生への恩返しにもつながると思います。自分たちが頑張ることでチームがもっと活気付くと思うので守備の時はたくさん声出して、バッターとしてはたくさん振って、走塁ではたくさん走ってできることは全部やりたいです。少しでもチームを勇気づけられる存在になれたらなと。


ーー意識している対戦校は

2部のチーム全部です。どこがとかは特には無くて、やっぱりどのチームも東洋を潰しに来る気持ちを多分持っていると思うのでそこに自分たちが止まることなく自分たちから攻めていくことが大事なのかなって思います。2部全部のチームを倒すつもりでやっていきたいです。


ーー秋のリーグ戦への意気込みをお願いします

春どうしても打撃の部分で敵わなかった部分があるので。打撃の部分で自分は期待されていると思うので、このオープン戦のままというかこのオープン戦の結果をそのまま秋のリーグ戦でも残せるようにどんどん初球から積極的に振るっていう気持ちを持ってやっていきたいです。


◇プロフィール◇

加藤響(かとう・ひびき)

生年月日/2002・6・15

身長・体重/180㌢・82㌔

マイブーム/お風呂に長く浸かる・交代浴

夏の思い出/試合ばっかりだったけど、打撃の調子が良かったので良い夏休みでした(笑)

リフレッシュ法/食べたければ一生食べて、寝たければ一生寝て自分に制限をかけないで自由に生活する


◇秋季リーグ戦直前特集一覧◇

9月3日 水谷祥平外野手・大髙優成外野手

9月4日 後藤聖基捕手・細野晴希投手

9月5日 松澤海渡投手・小口仁太郎主将


PHOTO=宮谷美涼、青木智哉