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東都大学野球秋季2部リーグ戦・国士大1回戦
9月28日(水) 大田スタジアム
〇東洋大5-0国士大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 5 |
国士大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
二塁打:宮下(八回)、水谷(九回)
〇細野(2勝)、島田ー後藤聖
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 橋本吏(総3=花咲徳栄) | 4 | 1 | 0 |
2 | (右) | 水谷(営3=龍谷大平安) | 5 | 3 | 0 |
3 | (遊) | 石上泰(営3=徳島商業) | 4 | 1 | 1 |
4 | (一) | 小口(法4=智弁学園) | 4 | 2 | 2 |
5 | (指) | 花田(総1=大阪桐蔭) | 5 | 2 | 0 |
6 | (二) | 宮下(総1=北海) | 3 | 1 | 1 |
7 | (左) | 大髙(営3=常総学院) | 3 | 0 | 0 |
打 | 坂本(総1=聖光学院) | 1 | 0 | 0 | |
左 | 宮本(総3=大阪桐蔭) | 0 | 0 | 0 | |
8 | (捕) | 廣岡(総4=拓大紅陵) | 3 | 0 | 0 |
9 | (三) | 加藤響(総2=東海大相模) | 4 | 1 | 0 |
計 | 36 | 11 | 4 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
細野(総3=東亜学園) | 8 | 117 | 4 | 4 | 8 | 0 | 0 |
島田(総1=木更津総合) | 1 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
八回のピンチを切り抜け、笑顔の細野
追加点の適時打を放った宮下
小口の一打で生還した石上泰(左)と水谷
立正大カードで勝ち点を落とし、もう後には下がれない東洋大。ここから6連勝を目指し、今回の勝負に挑んだ。
先発の細野(総3=東亜学園)は初回から走者一、二塁のピンチを作り出すも、最後は150㌔の見逃し三振で先制点献上のピンチから逃れる。
一方で打線は三回、加藤響(総2=東海大相模)と石上泰(営3=徳島商業)の活躍で先制に成功。先制の援護をもらった細野はその後、何度かピンチを招くものの、細野と廣岡(総4=拓大紅陵)の冴えたフィールディングで切り抜け、0で進める。
「1点リードじゃダメだ」。八回、小口(法4=智弁学園)が内野安打と相手の失策で三塁まで足を運ばせると、ここで前カード無安打の宮下(総1=北海)。「バッティングカウントで打ちにいけた」とレフトを転々とする適時二塁打を放ち、終盤の追加点に成功する。久しぶりのタイムリーに宮下はガッツポーズ。「この感覚で次も打ちたい」と自信を取り戻す一打となった。
そして細野は前回、決勝点を献上した山場の八回が訪れる。初めに2連続で出塁を許すと、国士大からは歓声が。そして次の打者に対し、フルカウントからコースを大きく外し、ボールを与えてしまう。「フォアボールを無くそうと思って、狙いにいき過ぎた」と1死満塁の大ピンチに肩を落とした。なおボール先行で試合を進めるものの、次の打者を運良く三飛に打ち取ると安堵の表情が。なお2死満塁だが、もう流れは細野のもの。最後は空振り三振に仕留め、前回のリベンジを果たした。
この細野の頑張りに野手陣も応える。最終回、廣岡が出塁し、1死から水谷(営3=龍谷大平安)の打球を右翼に落とす技巧的なバッティングでチャンスメイク。続く石上泰が四球を選び、瞬く間に満塁のチャンスを作り上げると、ここで主将の小口。相手投手がボークの判定を受け、1点を追加。流れをもらった小口は、三塁手を抜ける適時打で2人を生還させる。このダメ押しの追加点に東洋大ナインからは久しぶりの笑顔が溢れ出た。
九回は島田(総1=木更津総合)がマウンドへ。終始笑顔を貫き、わずか6球で相手を仕留め、3戦ぶりに東洋大に白星が。次戦に向けていい流れを作った。
「もう6連勝するしかない」。崖っぷちに立たされた東洋大の戦士たちは覚悟を決めて臨んだ一戦だった。まだ終わりではない。「絶対に最後まであきらめない」。最後まで気持ちを一つに、そして目の前の一戦を大事にこの秋を戦い抜く。
■コメント
・杉本監督
(高橋さんが亡くなってから初めての試合は敗北しましたが)もう親父ですからね、僕らなんかにとっては。兄貴、親父ですから。この東洋大学の基礎、全てを作られた方なので。その思いは、応えたいっていうのは、みんなはあったと思うんですけど。なかなかそこは勝負の世界、そんなに甘くはないといったところじゃないですかね。(連敗から細野がしっかり投げたが)身体が重そうだったんで、マウンド行って「なんかどっか悪いのか?」って聞いちゃいましたよね。それくらい身体のキレとかがなかったような気がしますけど。ちょうど1週、2週やって、1週空いて3週目っていうところについては、1週空いて身体が楽になっているというところなんでしょうけど。(八回の満塁のピンチをしのぎましたが)それはよかったと思います。(ここから再浮上は)チームの中ではもう6連勝しかないので。6連勝してプレーオフっていうようなところですよね。もう専修大学が負けるとは思っていないので。だからうちも負けられないので、6連勝して、初めてもう一回同じ土俵に立てるといったところですかね。芽がないわけじゃないので、絶対的に最後まであきらめないということを徹底していきたいところではあると思います。
・細野(総3=東亜学園)
(コンディションは)感覚的には、身体が重いなというのは無かったんですけど、やっぱりフォアボールが多くて、それをなくそうと思って、狙いにいき過ぎてしまったかなという風には思いました。(投げた変化球は)カットボール、スライダー、ツーシーム、チェンジアップとスプリットを一球ずつ。(監督は「6連勝」と)それしかないと思っているので。全員、最後まで気持ちは一緒だと思います。
・小口主将(法4=智弁学園)
(前回の敗北から)前回負けて、もう1回も負けられない事をチーム全員で確認をしました。(チームとして意識したことは)とりあえず勝つこと。あとは相手ピッチャーをどう打って行くか。(細野投手を見ていて)長いイニングを当たり前に投げれるようになりましたね。成長を感じます。もっとゾーンで勝負できたら永遠に投げれそうです。(後半点数が入りましたが振り返って)廣岡が盗塁を刺してからチームが元気付きました。1対0のまんまだったらダメだとチームで話してたんで、次の1点を先に取るぞと話していたんで。先に取れたんで後半入り続けたと思います。(次戦に向けて)もう一回も負けられないんでまずは明日の一戦勝つだけです。
・宮下(総1=北海)
(今日の調子は)今日の調子は打ち損じはありましたけど最後しっかり捉えれたのでよかったです。(前回から変えたことは)前回は、体が前に行ってしまってバットが出てこなかったので後ろに残すようにして打ちました。(適時二塁打を振り返って)バッティングカウントでしっかり打ちに行けたことが良かったと思います。最後の感覚で明日も打ちたいです。(次戦に向けて)負けられないので全力で戦います。
TEXT=宮谷美涼 PHOTO=宮谷美涼・青木智哉