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春に悔しさを味わい、今季こそ1部昇格目指して秋を戦い抜いた東洋大の戦士たち。最終カードまで優勝の行方がもつれ込む緊迫した状況の中、頂点を掴めず2部2位と悔しい結果に終わった。この結果を各々どのように受け止め、何を思うのか。12日間にわたって彼らの思いをお届けする。
第9日目は、今季から先発としてチームを引っ張ってきた石上祐介(法3=東洋大牛久)投手。シーズンを通して活躍したことが初めてだという彼は、躍動の今季を終えて何を思うのか。今季を振り返ってもらった(取材日・12月17日、聞き手=成吉葵)
――今季を振り返っていかがですか
初めて活躍したって実感があった分、結果として優勝するという目標が達成できなかったのをより強く感じたシーズンでした。
――今季は先発での登板が多かったですが、いつ頃から準備していたんですか
夏のオープン戦で先発をやっていて、感覚もオープン戦の数字も悪くなかったので、いつでも行けるという感じでした。
――先発と中継ぎを両方経験しましたが何か違いはありましたか
先発は投げる日が決まってるのに対して、中継ぎはいつ投げるか決まってなくて、場面によっては厳しい場面ということもあるので緊張であったり難しさはあります。しかし、先発がその厳しい場面を作っているとも考えられますし、力加減やスタミナなどの兼ね合いもあるので先発にも先発ならではの難しさがありました。
――今季はどのような目標を持って望まれましたか
夏のオープン戦が良かったので、秋に絶対先発をやりたいという気持ちを持っていました。
数字とかはあんまり考えていなかったですね。
――実際に先発をしてみて
初登板が神宮だったんですけど、最初のころは結構自分の持ち味を出せたのかなって思います。自分は絶対的な決め球がないので、テンポよく投げて打たせて取ることをテーマに投げていますが、これが先発の方が生きると思いました。
――春と比べた時に秋の自身どう変化したと思いますか
春は怪我をしていて入れ替え戦しか投げていないんですけど、まず今季はけがをせずに終えられましたし、その中でチームの一員として活躍できました。また、入れ替え戦の時より打者に向かっていく感じで投げられたので、良くなったと思います。
――今季発見した課題はありますか
先発をやるうえでの何もかもが足りないと感じました。スタミナ、経験、投球の幅ですね。
――今季一番印象に残っている試合
国士大戦で被弾した試合ですね。テンポとかコントロールがあまりよくない中でかわしながら投げていたのが、急にかわせなくなって被弾してしまったんですけど、あの試合で先発の難しさを再確認しました。
――引退される四年生とのエピソードはなにかありますか
やっぱりマウンドに来て声をかけてくださる小口さん(法4=智弁学園)にはとても感謝しています。そして、渡邊さん(総4=報徳学園)には怪我をしたときに、同じ投手としてとても励ましてもらいましたし、「お前がチームを引っ張れ。できるんだから」という言葉をかけてもらいました。
――最終戦の神宮では先発をしました
お世話になった四年生の最後の試合だったのと、今季を個人としてもチームとしても負けて終わるより勝って終わりたかったので、強い思いがありました。
――石上さんにとって同学年の左腕で今季ともに先発をした細野投手(総3=東亜学園)はどのような存在ですか
チームの絶対的エースで、僕たちはもちろん、応援してくれている方々からも信頼されているすごい人です。昨年から目標だったんですけど、この思いが今一番強いです。
――冬はどのようなことに取り組みますか
身体の面では身体作りとスタミナをつけます。そして、先発として来季活躍できるように、映像を使って自分の投球の幅を広げる時間にもしたいと思います。
――来季の目標を教えてください
先発として全試合登板すること、そしてその試合全て勝つことです。また、完投完封もしたいです。
◇プロフィール◇
石上祐介(いしがみ・ゆうすけ)
生年月日/2001・9・20
身長・体重/181㌢・75㌔
好きな事/寝ること・サッカー見る
試合前にすること/king gunが好きで楽曲を聞く
◇連続インタビュー一覧◇
12月26日 細野晴希投手
12月27日 河北将太投手
12月28日 小口仁太郎主将