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東都大学野球秋季1部リーグ戦・中大1回戦
9月22日(火) 神宮球場
●東洋大0ー3中大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
中大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(東洋大)
●村上(1敗)、大宮、松澤、河北ー山崎
二塁打:廣岡(六回)
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 橋本吏(総1=花咲徳栄) | 4 | 2 | 0 |
2 | (三) | 瀬川(総3=聖光学院) | 3 | 1 | 0 |
打 | 宮本(総1=大阪桐蔭) | 1 | 0 | 0 | |
3 | (左) | 松本(営2=龍谷大平安) | 4 | 1 | 0 |
4 | (捕) | 山崎(営4=愛工大名電) | 3 | 0 | 0 |
5 | (指) | 廣岡(総2=拓大紅陵) | 3 | 1 | 0 |
6 | (二) | 諏訪(総4=浦和学院) | 2 | 0 | 0 |
7 | (一) | 牧(総3=帝京三) | 2 | 0 | 0 |
打 | 水谷(営1=龍谷大平安) | 1 | 0 | 0 | |
一遊 | 斎藤(法4=東洋大牛久) | 0 | 0 | 0 | |
8 | (遊) | 木村(総3=霞ヶ浦) | 3 | 1 | 0 |
打 | 山下泰(総2=関大北陽) | 1 | 0 | 0 | |
一 | 芦名(総3=木更津総合) | 0 | 0 | 0 | |
9 | (右) | 佐々木(営3=帝京) | 4 | 1 | 0 |
計 | 31 | 7 | 0 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失点 | 責 |
村上(総4=智弁学園) | 4 | 70 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 |
大宮(法3=鳥取城北) | 3 | 52 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 |
松澤(営2=帝京) | 1 | 27 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 |
河北(営2=浦和学院) | 1 | 21 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
*感染拡大防止のため非対面での取材を行なっています
*監督コメント、試合写真は中大スポーツ提供
プレッシャーを背負いながらも好投を披露した大宮(中大スポーツ提供)
橋本吏(総1=花咲徳栄)はこの試合で大学公式戦初安打を記録、2安打と猛アピールをした(中大スポーツ提供)
待ちに待った秋季リーグ戦初戦の相手は優勝候補としてあげられている中大。勝率制へと変わり1試合も負けられないなかでの試合だったが、先発の村上(総4=智弁学園)が三回につかまり1失点。打線もチャンスを生かしきれず終盤まで1点を追う展開に。そして八回、この回マウンドを任された松澤(営2=帝京) が打ち込まれ2失点を喫するとそのままゲームセット。手痛い敗戦となった。
先発のマウンドに上がったのはエース・村上(総4=智弁学園)。立ち上がりに苦労し、二回までに2安打を許すもなんとか相手打線を抑える。徐々にギアがかかり始めたかに思われた三回、この回の先頭打者に四球を与えその後犠打で二塁へ進塁を許すと、相手打者・森下から三塁線を破る適時二塁打を打たれ1点を失った。それでも四回まで点差を広げさせずに投げ抜き、70球でマウンドを降りた。
引き継いだのは村上が今季のキーマンとして挙げている大宮(法3=鳥取城北)。エースからの「思いきっていけば良い」という言葉を胸にマウンドへ上がると、テンポのいい投球で五十幡や牧、内山ら強打者を打ち取り3回4奪三振無失点と好投。五回の先頭打者への四球や処理にもたつくなど課題はあったものの、自分の仕事をするという決意を胸に攻めた投球で役目を全うした。「良い試合ができた」と手応えを語った大宮。そして、「チームの勝利のために頑張っていきます」と今後の活躍を誓った。
大宮が好投を見せる一方で、打線には閉塞感が漂う。三回には、瀬川(総3=聖光学院)が中前打で出塁すると、続く松本(営2=龍谷大平安)も三遊間を抜ける当たりで二死一、二塁とチャンスメイク。打席には4番・山崎(営4=愛工大名電)と打てば逆転も考えられる場面となった。しかし粘り勝つことができず三振に倒れる。その後も六回、七回と一、二塁の好機を得るもあと一本が出なかった。
そして、八回のマウンドに上がった松澤(営2=帝京)が精彩を欠き2失点と突き放されてしまう。一矢報いたい東洋大打線はその裏、相手投手・西舘の制球の乱れにより2死一、二塁のチャンスに。だが代打で起用された山下泰(総2=関大北陽)が三振、またしても好機を棒にふる結果となってしまった。そしてそのまま試合終了。終始チャンスを作ってはいたが追いつくことは叶わなかった。
この日は決定打に欠けていた。二回と最終回を除いた全ての回で二塁まで進塁。しかしその後は凡退と、幾度の好機も生かしきることはできなかった。チームの優勝にはここぞの一本が不可欠だ。選手たちは明日の試合でどのように修正を図るのか。打線の奮起に期待がかかる。
■コメント
・杉本監督
(開幕したことに関して)非常に感謝しています。このような状況の中でやらせていただけるという環境を作っていただいた皆様に感謝しています。(選手やチームに対して)これまではみんな集まってましたのでそれがそうではなかったんだよという、野球ができるということに感謝してやっていきましょうと。試合は放送してますのでベンチ入りメンバー以外はみんな合宿所で応援してもらうと。こちらの方へ公共交通機関を使っては来れないし、授業の方も対面とオンラインのハイブリッドという話なんですけど、選手の方から自主的に全てオンラインの授業を選択するように。本当に我々でできる感染予防を徹底して試合に臨みましょうというふうにやっています。(村上の降板は)4回、3回ぐらいにコンディション不良があった。本人が一番わかっていると思うので、そこで交代。無理する必要はないと4回で71球で終えました。
(中大と対戦して)戦った感じを自分で感じないとダメなところがあったので、いろんなデータとかももらって中大を見てたんですけどやっぱりすごいなっていうことがあった。自分の中ではなるほどというような納得するところがありましたのでそこはすごく等身大の中大が見れたかなという感じはします。
(明日以降の改善点)1試合1試合うちの場合は、勝ち点制でないので1勝1敗で、2連敗しなければいいかなという最初があるんですね。春を経験していないのでうちは去年からのメンバーでいうと3人くらいしかいないのでそうなると今日の走塁とか見てわかる通り、全て始めて神宮で戦うという選手があるので。試合の経験という中ではその差が中大との間に出たのかなという。そこをやはりこちらの方は失敗を恐れずに経験を積むためにやっていければな。
・村上(総4=智弁学園)
(秋に向けて)たくさん時間があったのでそこで力入れてさせてもらってだいぶいいボールを投げられるようになりました。具体的には体重移動であったり、下半身の使い方であったり。(明日以降に向けて)今日は負けてしまいましたけど、明日からはチーム全員が力を合わせて勝っていけたらいいなと思うので、チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。
(今日に備えてのここ数日間)ピッチングでもしっかりバッターを立たせてしっかりバッターと対戦するっていうイメージをきちんと練習してきました。昨日は50球くらい投げた。その時は全然大丈夫だった。
(中大・牧選手との対戦は)牧選手はすごくいい選手なので長打力もあってミート力もあるのでいろんな球を見せて打ち取っていくというふう話をしてそれはできたかなと思います。
・大宮(法3=鳥取城北)
(試合を振り返ってみて)負けてしまいましたが、良い試合ができたと思います。村上さんが試合を作っていただいたので、なんとしてでも無失点で抑えようと思ってマウンドに上がりました。
(意識した点は)ストライク先行で攻めていこうと思ってました。良かった点はテンポ良く投げれたこと。課題は、フォアボールで先頭バッターを出してしまったことです。先頭バッターはなにがなんでも抑えないと自分のテンポに持っていけないのでそこは意識してやっていこうと思います。
(村上から)思いきっていけば良いと言われました。それに打たれたらひらきなおるぐらいの気持ちで投げたら大丈夫だと言われていたので、全力でいけました。村上さんの後なんでプレッシャーはありましたが、自分の仕事をすれば良いと思いました。(次回までに)コントロール良く投げれるように準備していきます。まだまだリーグ戦が続くのでチームの勝利のために頑張っていきます!
・橋本吏(総1=花咲徳栄)
(試合を振り返って)ヒットが出たのは素直に嬉しいです。ですがチームの勝利に繋がらなかったのでそこは悔しいです。(チームの雰囲気は)開幕戦でチーム全体で勝利を目指していい雰囲気でできました。(今回が大学での初公式戦だったが)チームの為に、自分の役割をしっかりしようという気持ちで挑みました。(ヒットの)感触はそんなに良くなかったです。意識した点は一球でしとめる事だけを意識してました。良かった点は、自分の役割、意識してた事が試合で出来たことです。課題はまだ甘い球などをミスショットする事があるのでそこの質を上げていきたいです。
(次回へ向けて)チームの勝利の為に任された役目をしっかりはたしたいと思います。
TEXT=加藤勇大