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東都大学野球春季2部リーグ戦・東農大2回戦
4月17日(日) 大田スタジアム
〇東洋大1-0東農大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東農大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東洋大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 1 |
二塁打:小口(一回)
〇松澤(1勝)ー後藤聖
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 松本渉(営4=龍谷大平安) | 2 | 1 | 0 |
2 | (右) | 水谷(営3=龍谷大平安) | 3 | 1 | 0 |
3 | (遊) | 石上泰(営3=徳島商業) | 2 | 0 | 0 |
4 | (一) | 小口(法4=智弁学園) | 3 | 1 | 1 |
5 | (左) | 矢吹(総4=聖光学院) | 3 | 0 | 0 |
6 | (三) | 加藤響(総2=東海大相模) | 3 | 0 | 0 |
7 | (中) | 橋本吏(総3=花咲徳栄) | 2 | 0 | 0 |
打中 | 宮本(総3=大阪桐蔭) | 1 | 0 | 0 | |
8 | (捕) | 後藤聖(総3=京都学園) | 3 | 0 | 0 |
9 | (二) | 松本憲(営2=成田) | 3 | 0 | 0 |
二 | 佐久間(済2=千葉黎明) | 0 | 0 | 0 | |
計 | 25 | 3 | 1 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
松澤(営4=帝京) | 9 | 96 | 4 | 0 | 4 | 0 | 0 |
大学での初完投が無四球完封となった松澤
小口の先制打が決勝点となった
完投後の松澤
(写真提供:東洋大学硬式野球部)
前日の初戦を制した東洋大は、勝ち点1をかけて東農大との2回戦に挑んだ。その先発を任された松澤(営4=帝京)は、打たせて取る投球で無四球完封。わずか96球で投手戦を制した。
試合前、緊張感のある表情を見せていた松澤。しかし、立ち上がりを三者凡退に抑えると、3回2死まで無安打に抑える。直後、自身のベースカバーのミスから走者を背負い、続く安打で二塁を踏ませるも、無失点。自ら試合を作っていく。
攻撃は一回、四球で出塁した石上泰(営3=徳島商業)が盗塁を決めると、前日2安打の主将・小口(法4=智弁学園)。レフト線への当たりが二塁打となり、石上泰が先制の本塁を踏んだ。
1点リードのまま好投を続ける松澤は四回、1死から連打を浴び、一、二塁のピンチを招く。しかし味方の守備も光って併殺。結果的にテンポよくこの回を終わらせた。ここから立て直し、その後は三者凡退。打たせて取る投球でリズムをつくり、味方の援護を待つ。しかし、小口が「(松澤に)頼りっぱなし」と語った打線は、六回に1死満塁の好機を作るも後続が倒れ、1点リードのまま終盤の攻防へと入った。
その一方で、大学での完投はなく「(せめて)7回まで頑張ろう」と臨んでいた松澤。七、八回ともに10球以内で攻撃を終わらせ、ついに自身大学初の9イニング目に突入。1点差には「けっこう緊張していた」と語ったものの、落ち着いた表情のまま3球で2人を打ち取り、最後の打者は中飛に。試合を終えた松澤は、ほっとした表情を浮かべた。
これが大学初完投、初完封。そして無四球でまとめた。「自分の持ち味の打たせる投球ができた」と、三者凡退は7イニングを数え、対戦した打者は30人。要した球数もわずか96と、「マダックス」の達成となった。
投手戦を制し、東農大に2勝。勝ち点1を得た。しかし、この日は3安打と打線のつながりに欠け、小口主将は「このままでは全然だめ」と危機感を抱く。次戦までの1週間で修正を図れるか。次は投打のかみ合う試合を期待したい。
■コメント
・小口主将(法4=智弁学園)
(松澤選手が完投完封しました)「あともうちょっと辛抱してくれ点取るから」って毎イニング言ってたんですけど最後まで頼りっぱなしでした。よく投げてくれました。悔しいです。(一方で失策もありました)申し訳ないです。松澤が頑張って投げてくれてるのにエラーをしてしまった、情けない最悪なファーストです。(みなさん楽しそうでしたが意識しているのですか)全然意識していないです。自分たちの自信が表情に出ているだけだと思います。(勝ち点1を獲得しました。ここからの意気込みをお願いします)まず勝ち点をとれたのはよかったです。でもこのままでは全然だめだと思ってるんでこの1週間しっかり練習していきたいと思います。
・松澤(営4=帝京)
(試合前、思い詰めた表情をしているように見えましたが、実際はいかがでしたか)集中してました。そしてとりあえず先頭バッターを打ち取ることだけ意識してました。(今日の目標は)リーグ戦は内容より結果を求められるので、無失点で抑える事が目標でした。(何回まで投げる予定でしたか)特に分かっていませんでしたが、7回まで頑張ろうと思っていました。(今日の投球を振り返って)大学初完封、初完投ができたので良かったです。真っ直ぐがある程度走っていたので、腕をしっかり振って、自分の持ち味の打たせる投球ができました。また、野手陣がしっかり守ってくれたので安心して投げられました。(今日の良かった点は)ストライクゾーンにどんどん投げ込んでいくのが自分のスタイルなので、それができたのは良かったです。(楽しそうな表情を浮かべていましたが)3アウト取った時は、抑えた後なのでまあ楽しく見えたのかもしれません(笑)。実際は1点しかリードがなかったので、結構緊張していました。(ここからの意気込みは)まずは勝ち点1を取れたので、ここから油断せず、勝てるように準備をしていきたいです。失点しないように頑張ります。
TEXT=青木智哉