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昨季、1部昇格を目標に掲げ一年間を戦い抜いた東洋大ナイン。しかし、春秋ともに目標叶わず悔しい思いをした。監督が変わり新体制となった2023年は、個々の力だけでなくチームプレーにも磨きをかける。1部昇格という目標に向け、冬を越え大きくなった彼らの声をお届けする。
第2日目は秋元俊太(済2=木更津総合)外野手と加藤響(総3=東海大相模)内野手。
1人目は昨年、様々な形ながら試合に出場し、多くの経験を積んだ秋元俊太外野手。経験を生かして激戦の外野手スタメン争いを勝ち抜き、レギュラー奪取を狙う彼の今季にかける思いを聞いてみた。(取材日3月15日・聞き手=青柳そよか)
――ここまでのオープン戦を振り返っていかがですか
自分はスタメンだったりベンチからのスタートだったり色々あるんですけど、スタメンの時に意識しているところは、自分は長打とか打てる選手じゃないので絶対に塁に出ようと思って、ゴロとか速い打球を打てるように意識していて、チームは声とか全力疾走とかを意識してやっています。
――以前のインタビューでは、冬に「振り負けないパワーを身につけたい」とおっしゃっていましたが、冬の期間やオープン戦を通じて手応えはいかがですか
長打も何本かは打っているので、多少パワーがついたかなとは思います。
――オープン戦での個人の成績はどのように評価していますか
まだちょっと打率が低いので、もう少し打率を上げたいです。
――冬の期間やオープン戦を通じて感じた課題はありますか
ストレートに振り遅れてしまうので、ミート力ですかね。
――監督や指導者の方からアドバイスはありましたか
バッティングのことで、「体が開いちゃってるからバットが遠回りしちゃっている」みたいなことは言われました。残りの期間で訂正したいです。
――今のチームの雰囲気や状態はどうですか
勝敗などもあるのでチームとしてはめちゃめちゃ良いというわけではないと思うんですけど、キャプテン中心にベンチとかは声は出てきていて、厳しく明るくできてるかなと思います。
――先輩になるにあたって何か意識していることはありますか
自分も1年の春からベンチ入りしていて、その中で先輩たちがやりやすいベンチでいてくれたので、自分も後輩がベンチ入りしたらやりやすいように楽しくできるようにしたいと思います。
――春季リーグ戦の開幕が近づいている今の心境はいかがですか
今年、細野さん(総4=東亜学園)がいる代で1部に上がれなかったら結構厳しくなると思いますし、先輩方と神宮でプレーしたいので今年の春で絶対上がっておきたいです。
――リーグ戦での個人的な目標は
打率は3割超えで、秋は後半からスタメンで出させてもらったんですけど、今回の春はスタメンの試合がもっと増えたらいいなと思います。
――春季リーグ戦ではどのようなプレーがポイントになると思いますか
投内連係ですかね、ピッチャーと内野の。バント処理とか、あと挟殺プレーとかですかね。連係プレーは新体制になってから、特に多く時間を割いてます。
――この春、リーグ戦でキーマンとなる選手は誰だと思いますか
キーマンというか、一番大事だなって思う人はやっぱり細野さんです。自分がウエイトトレーニングしてるときに、細野さんもウエイトトレーニングをしていて、すごい練習している姿を見ているので、自分たちはしっかり援護して、細野さんに余裕と自信もって投げてもらいたいです。
――最後に、春季リーグ戦に向けて意気込みを一言お願いします
絶対に今年1部に昇格して4年生のみんなと1部でプレーしたいですし、個人としては1年の時まではベンチからのスタートが多かったので、消極的だったかもしれないですけど今回は積極的に打席にも入ってフルスイングしたいです。
◇プロフィール◇
秋元俊太(あきもと・しゅんた)
生年月日/2004・3・2
身長・体重/168㌢・69㌔
好きな食べ物/炒飯
今季私のここを見て/試合に出てチームのために戦う姿
次に三塁手のレギュラーとして、また新たなリードオフマンとして期待される加藤響(総3=東海大相模)内野手。新体制となったチームで自身をどのように捉えているのか、悔しさを口にした去年からの変化について聞いてみた。(取材日3月14日・聞き手=成吉葵)
――オープン戦を振り返ってみていかがですか
始まってから少しずつ振れてきて、開幕に向けて良くなって来ていると思います。
今は、スイングや自分の体のイメージをしっかりオープン戦の中で自分にインプットすることを心掛けています。
――オープン戦の中で収穫はありますか
秋に変化球に対して振りに行くことが多かったんですけど、悪いこととは思っていないです。打撃に関してはむしろ積極的に振ることを意識していて、その中でしっかり考えること、考える時間を自分の中で設けていました。
――去年から大きく変わった部分があると聞きました
オープン戦では、多くの試合で1番バッターとして使ってもらっています。自分にとってすごくうれしいことですし、新たなリードオフマンとしてチームを活気づけたいと思います。
――今まで9番が多かったですが変化は
打順へのこだわりはないので、任された部分でしっかりチームに貢献することが一番大事という気持ちは変わらないです。ただ今は、リードオフマンとして先陣を切るんだという気持ちを持って打席に立っています。
――冬に取り組んだこと
ウエイトと振り込みです。去年、調子が悪いと手打ちになっていたので、体幹トレーニングやタイミングの取り方を見つめ直して、しっかり体全体で振ることを意識して冬を過ごしました。長距離打者じゃないことはわかっているので、打撃の確率をあげることが大事だと考えていました。
――新チームについて
すごく雰囲気はいいです。監督さんもですし、水谷さん(営4=龍谷大平安)も姿勢で引っ張ってくれていて、チームにとってもいい影響をくれています。プレーの面に関しては、連係プレーの時に互いに指摘するなど、一つ一つの練習に対して話しあうことが増えたように思います。時間のかけ方が変わりました。
――その変化は加藤選手にどのような影響がありますか
僕だけでなく、チーム全員で互いに声を掛け合っているので、ほかの人と話すことで連係プレーの質も上がりますし、指摘によって個々のプレーの質も上がるので良い変化だなって思ってます。
――チーム内にライバルや意識する選手はいますか
特定の人はいないです。ポジションとか学年関係なく野手の方はみんなライバルですよ。ぼくは一年生のころから出ていて、その点では経験が豊富なので余計負けられないです。
――開幕を控えた今
今の状態ではまだ不安です。ただ気持ちはやってやるぞって気持ちです。だからこそ、空回りしないように状態もベストまで上げていきたいです。
――最後に今季の目標をお願いします
チームとしての「一戦必勝」に貢献できるように全力で戦いますし、個人としても後悔したくないので、三割という目標を達成するために頑張ります。また、個人的に上級生側になったのでインパクトを残したいです。応援よろしくお願いします。
◇プロフィール◇
加藤響(かとう・ひびき)
生年月日/2002・6・15
身長・体重/180㌢・80㌔
年末年始の思い出/成人式には出られなかったが、地元の仲間とたくさん会えた
ここを見て!/インパクト残します。だから全部見ててください。
♢連続インタビュー♢