記事
昨季、1部昇格を目標に掲げ一年間を戦い抜いた東洋大ナイン。しかし、春秋ともに目標叶わず悔しい思いをした。監督が変わり新体制となった2023年は、個々の力だけでなくチームプレーにも磨きをかける。1部昇格という目標に向け、冬を越え大きくなった彼らの声をお届けする。
第3日目は石上祐介(法4=東洋大牛久)投手と後藤聖基(法4=京都学園)。
1人目は昨年、先発や中継ぎなど様々な役割をこなし投手陣を支えた石上祐介(法4=東洋大牛久)投手。今季も勝利のために多くの場面で登板することが予想されているが、今の自分自身をどのように捉えているのか、語ってもらった。(取材日3月12日・聞き手=ペリッジ琴マーガレット)
――ここまでオープン戦を戦ってみていかがですか
自分的に調子は悪くないです。けど、完ぺきではないので、リーグ戦に向けてここからまた上げていけたらなと思います
――自分的に不安な部分はありますか
それはないんですけど、タイプ的にコントロールが一番重要だと思っているので、そこを意識して取り組んでいます
――冬のインタビューで今季の先発への意気込みを語っていただきました。それを踏まえてこの冬に意識したことはありましたか
コントロールの制度を高めることと、変化球(主にチェンジアップ)を試合で使えるように練習しています。あとはスタミナです。
――今季、先発でチームを支える準備はいかがですか
チームとして1部昇格が最大の目標なので、それのために試合で投げる準備をしていますね。
――チームは様々な面で新体制となりましたが、その点はいかがですか
監督も代わって、キャプテンの水谷(営4=龍谷大平安)を中心に声出しとか、テキパキ動くといった行動面にも意識の比重が大きくなった気がします。その点では昨年より厳しくできているかなと思います。
――今季の個人の目標を教えてください
先発をやるか、中継ぎをやるか、どちらがメインになるか全然わからないんですけど、与えられた役割をしっかりこなして、その中出結果を出してチームの勝利に貢献出来たらいいなと思います。
――まだわからないということですが石上さん的には先発と中継ぎへのこだわりはありますか
あんまりないですけど、先発の方が責任は重大だし、先発を任されたほうが嬉しいですし、
なにより自分の実力をもっと出していけるのかなとは思います。やれるなら先発をやりたいです。
――最高学年となりましたがその辺への意識はありますか
あんまりないんですけど(笑) 一番上になったので、下の学年に見せていかなければいけない。去年は四年生がたくさん投げてくれて、打ってくれて、頼ってしまうことが多かったので、今度は自分たちが頼られるような存在になれればなと思います。
――今季のキーマンは誰だと思いますか
やっぱり細野(総4=東亜学園)かな。細野がいてこそのこのチームだと思いますし最高学年になったのでその気持ちがより強くなりました。でも、細野だけに頼っていては絶対に勝てないので投手陣としても細野の負担を減らして援護して上げられればもっと勝てるチームになると思います。
――最後に意気込みをお願いします。
去年は1部昇格まであと一歩というところでまけてしまったので、今年こそは春に1部に上がって、秋は神宮で試合している姿を見せられればいいなと思います。応援よろしくお願いします。
◇プロフィール◇
石上祐介(いしがみ・ゆうすけ)
生年月日/2001・9・20
身長・体重/181㌢・73㌔
好きな事/寝ること・サッカー見る
尊敬してる人/大谷翔平選手
次は、正捕手奪還を目標に掲げてこの冬を過ごしてきた後藤聖基(法4=京都学園)捕手。経験豊富な彼は、今季どのようにチームを引っ張るのか。どのような覚悟でリーグ戦に臨むのか。気持ちを語ってもらった。(取材日3月11日、聞き手=成吉葵)
――オープン戦を振り返っていかがですか
攻撃面ではヒットが出ています。昨年秋が地獄のような時間だったこともあり、この冬で自分を見つめなおせたのかなと思います。守備面では、最上級生として投手陣だけでなくキャッチャー陣ともしっかりコミュニケーションを取りながら、チームとしてその投手の良さを引き出す努力をしています。
――その努力はどのような取り組みをしているのですか
練習後やゲーム後にお互いに話し合う時間を設けて、感じたことや気づいたことをシェアしています。いい雰囲気だと思います。
――冬のインタビューでウエイトとスタミナを重点的に行うと言っていましたね
体が弱いのは自分が一番わかっているので、しっかりウエイトやバットを振り込んで体を仕上げた感じです。春だけを考えるのではなく11月くらいまでの一年間を見据えてのトレーニングをして、戦いたいと思います。
――オープン戦での個人としての収穫はありますか
打撃に関しては長打というよりもしっかり出塁する、打ちに行くことを心掛けていてよい感じになってきたと思います。守備に関しては、インコースの使い方や相手がどんな打者でも自分たちが有利になるためにどうするかを常に考え、様々なアプローチを試すようにしています。
――球を受けていて良かった投手は
岩崎(総3=履正社)ですね。ストレートが走ってます。トレーニングをしている姿を見ていて、昨年と全く違うなって思っているので僕自身も楽しみにしています。
――今のチームについて
メリハリがあって、雰囲気は変わらず良いです。明るい感じがしますし、言葉が難しいんですけどチームとして、より個々のレベルが求められていると思います。
――水谷(営4=龍谷大平安)主将について
全体を見ていますし、彼の野球への取り組みがチームによい緊張感を与えていますし、チームが明るくなっていると思います。
――最高学年となった今
昨年は先輩方に助けてもらったし、自分は自分のプレーで精一杯でした。けど、今季は失点した時に声をかけてくれる人やアドバイスをくれる人はいないです。むしろ、自分が積極的に声をかけて、経験を伝える立場なので、そこをしっかり自覚してチームとして強くなりたいです。
――開幕に向けて
残りの期間で不安を0に近づけて、体調も選手としての状態もいい状態を保ちたいと思います。また、もっとコミュニケーションを取っていきたいと思います。
――最後にリーグ戦の目標・意気込みをお願いします
バッテリーは共同作業なので、チームを負けさせないでしっかり抑えることを目標に、チームとしても個人としても泥臭く一戦必勝で戦います。応援よろしくお願いします。
◇プロフィール◇
後藤聖基(ごとう・まさき)
生年月日/2002・3・17
身長・体重/184㌢・90㌔
年末年始の思い出/家族親せきで集まって食事ができたこと
春はここを見て/声を出してチームを引っ張るプレー
♢連続インタビュー♢