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2023.04.03
硬式野球

[硬式野球] 心機一転、一戦必勝で臨む覚悟の春 ~春季リーグ開幕前インタビュー最終日~水谷祥平外野手・細野晴希投手

昨季、1部昇格を目標に掲げ一年間を戦い抜いた東洋大ナイン。しかし、春秋ともに目標叶わず悔しい思いをした。監督が変わり新体制となった2023年は、個々の力だけでなくチームプレーにも磨きをかける。1部昇格という目標に向け、冬を越え大きくなった彼らの声をお届けする。


第5日目は新主将の水谷祥平(営4=龍谷大平安)外野手と細野晴希(総4=東亜学園)投手。


1人目は今季から主将に就任しチームを引っ張る水谷祥平(4=龍谷大平安)外野手。1部昇格に誰よりも燃えているキャプテンが今のチームへの熱い思いを語ってくれた。(取材日3月13日・聞き手=成吉葵)



――オープン戦を振り返って

良いとこ悪いとこがはっきり出てて、個人的にいいことかなって思います。

ここから開幕までが本当に大事なので、そこで上げていけたらいいなって思います。


――個人の攻守について

守備は特に大きく変わりもなく、来た打球に対してしっかり合わせて入れてます。

打撃に関しては、波があるので良いときの状態と感覚をしっかり体に叩き込みたいと思います。


――冬のインタビューで練習に対する意識について変えていく、ティーバッティング一つからしっかり実戦を意識するとおっしゃっていました

ウエイトとスタミナトレーニングの量を増やして自分の可動域を広げることに7割、野球の技術的な面に3割ほど意識や時間を割きました。体を作ることが一番バッティングに効果があると思いました。


――オープン戦で試していたり、変えたことはありますか

チームとして積極的プレーというのは口が酸っぱくなるまでお互いに言い合ってますし、個人ではチームとして決めたことを積極的に取り組んでいる感じですね。


――昨年秋、積極性が足りなかったと後悔を口にしていた

はい。積極性もそうですし、こうすればよかったという後悔があったので。また新しい後悔って出てくると思うんですけど、前にした後悔はもうしたくないので、そういう意味でも積極性はテーマになってます。



――新体制についてどのように感じてますか

変わりましたね。自分たちが最高学年となり、チームの命運がかかっているということもあり、幹部中心にチーム全体で声掛けをするようになりました。


――主将となりましたがその点はいかがですか

自分自身大きく変わったと思ってないですし、変えたいとも思ってないです。ただ、チームが変わった中で良いときは良いし悪いときは本当に悪いので、そこでどのように立て直すかを、チームを見ながら考えるようにはなりました。


――ほかの幹部の方々と話し合う時間はあるんですか

月に一回幹部ミーティングをしています。また、今季は幹部だけでなく選手同士でも話し合う時間が増えたと思っています。


――チームの良いところと悪いところ

良いところは守備をしっかりやって試合の中で自分のテンポを作っていけるところ。

悪いところはバッティングの流れが悪いときに連鎖してしまうところですかね。

ここは四年生中心となって改善していきたいです。


――個人的な今季の目標

去年から「チームの誰よりも打つ」って言っててこれが当たり前になったので、この目標は当然としつつ、MVPをとってリーグで一番活躍することが目標です。


――春への意気込みをお願いします。

一戦必勝で結果を出して必ず1部に上がります。そのために応援してほしいですし、スタンドにも足を運んでください。よろしくお願いします。



◇プロフィール◇

水谷祥平(みずたにしょうへい)

生年月日/2001・5・31

身長・体重/175㌢・ 85㌔

年末年始の思い出/地元の仲間と集まれたのはリフレッシュになったし、いい思い出

今季ここを見て!/どことかないです。ずっと見ててください。特に僕を見てください





2人目は投手陣のリーダーとして投手陣をまとめ、副主将として水谷主将をサポートする東洋大の絶対的エース細野晴希(総4=東亜学園)投手。注目を集める左腕は今のチームについて、今季について、今の熱い思いを語ってくれた。(取材日3月31日・聞き手=成吉葵)



――オープン戦を振り返って

日を追うごとに仕上がってきています。順調です。


――初登板では少し荒れてしまいましたが

そうですね。コンディションや環境とか色々自分の中で手探りの中で投げたので荒れてしまったんですけど、そこからかなり上がってきたのかなって思いますね。


――オープン戦の中で取り組んでいること、テーマはなにかありますか

オフに入った時からインコースというのは自分の中のテーマとしてありました。春からは乾コーチに教わった“打者が振りたくなる所に投げる。それで楽にアウトを取る”ということを少し意識しています。


――そのテーマは昨年秋頃から自身の中で変化した奪三振に対する意識と似ていますね

そうですね。けど、少し違う部分もあって秋は打者の打ち損じを狙うというか緩球を使うことも頭の片隅にあったんですけど、今は打たせて取るにしてもその打球方向やその後の展開を意識して投げるようになりました。ここは変わったなって思います。


――オープン戦での収穫

オープン戦だけでなくオフシーズン通しての収穫として、自身の出力が上がったのを感じますしその上がった出力を制御できているのも感じます。


――冬のインタビューでエンジンを大きくしたいと言っていたがどのようなトレーニングをしたのですか

トレーニングはもちろんなんですけど食事面を見直して、これに加えて身体動作系の勉強をして、それを元にウエイトやランニングといったトレーニングに取り組みました。


――インコースについても昨冬のインタビューで触れていて、後藤さん(法4=京都学園)も話されていた

インコース主体というわけではないですけど、投げ込める、使えることで悪いことはないですし、それをもとに投球を組み立てていけばもっと楽に抑えられるかなとは思います。


――ここまで話を聞いていると状態は良さそうですね

去年に比べたらいいと思います。これをキープしたいです。



――新体制について聞かせてください

雰囲気は良いです。水谷(営4=龍谷大平安)が声を大事にする人で、自分は自ら声をかけたりするタイプじゃないというか、態度で示すタイプだと思ってましたが自分含めて自然と声が出るチームになって来ました。


――副主将であり、投手陣のリーダーとしての一面もありますね

技術的な面などでアドバイスをしたりはできないですけど、東洋大の投手陣は1部相手にも全然通用するポテンシャルのある投手が揃ってるので、しっかりまとまって結束して戦い抜く準備をしています。


――投手陣の先頭としての覚悟などもありますか?

0で抑えるのも大事なんですけど、自分1人じゃないので、野手陣や後ろの投手陣のことも含めてテンポや周りを見る、全員で勝ちに行くということへの意識がより大きくなったと思います。


――細野さんから見た投手陣のキーマン

それはみんなですよ。個人的な楽しみといえば加藤慶大(営3=龍谷大平安)投手が楽しみというか、早く打者相手に投げてるとこを見たいですね。


――今年は最終学年ということもあり、進路含めて様々な面で注目されていると思います

あんまりその辺は気にしてないです。一個上や高卒で入った同い年がプロで活躍しているのを見てすごいなと思いますし、そこに自分もいたいって気持ちは0ではないです。

けど、まず目の前の越えなきゃいけない壁があるのでそこに全力で臨みたいです。


――今季の個人の目標を教えてください

全勝です。数字も大事ですけど、全員野球で勝つことが全てですし、その中で自分が登板した試合は全勝したいです。


――最後に意気込みをお願いします。

もう悔しい思いはしたくないです。目標を達成するために勝つだけです。応援よろしくお願いします。



◇プロフィール◇

細野晴希(ほその・はるき)

生年月日/2002・2・26

身長・体重/181㌢・86㌔

年末年始の思い出/バッティングしてたらバットが真っ二つに割れた

今季ここを見て/投球の中の力感、フォームと投げてる球のギャップ



♢連続インタビュー♢

第1日目 石上泰希内野手・宮下朝陽内野手

第2日目 秋元俊太外野手・加藤響内野手

第3日目 石上祐介投手・後藤聖基捕手

第4日目 島田舜也投手・花田旭外野手

最終日 水谷祥平外野手・細野晴希投手