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新チーム発足後のオープン戦では大敗からスタート。「今年は弱い」「4年生が抜けた穴がでかい」「2部もあるんじゃないか」そう言われ続け迎えたリーグ戦では勝ち点5を勝ち取り、見事優勝を奪還した。全日本大学野球選手権大会(以下、全日本)で熱い戦いを見せる戦士をスポトウ独自の選手名鑑で紹介する。第5日目は大学初アーチを含む2本塁打を放ち、チーム打率1位の座を手に入れた山崎基輝捕手(営3=愛工大名電)だ。
打撃好調の5番打者
今季成績:59打席53打数18安打 2HR 8打点 打率.340
獲得タイトル:ベストナイン(指名打者)
■タイトル獲得コメント
「開幕前からタイトルを目標にしてたのでベストナインをとれて素直にうれしいです。起用し続けてくれた監督、コーチ、支えてくれたチームメートのお陰でとれたと思うので感謝の気持ちでいっぱいです。打点が少なかったのでもう少しピッチャーを楽にしてチームに貢献できるように頑張りたいと思います」
今季ついに奪ったレギュラーの座。リーグを通し持ち前の打撃センスを見せつけ、3度の猛打賞など指名打者としての役割を果たした。
そんな中、5月3日の駒大3回戦で高校通算30本塁打の強打者のバットがついに火を噴く。凡退に終えた第1打席から一転、第2打席ではバッター有利のカウントを迎える。そして捉えた4球目。力強いスイングで弾き返し、打球はバックスクリーン横へ。晴れ渡る空の下、念願の大学本塁打の喜びをかみ締めながら塁を駆けた。この勢いに乗り亜大2回戦では、第2号となる同点弾をスタンド中段へ運び勝ち星へとつながる一撃に。
この男のモットーは「初球から打てる準備を」。常にチームを第一に考え、つなぐ意識で臨む山崎基。「今年は絶対日本一を」と、彼の揺るぎない闘志が完全優勝へ大輪の花を咲かせた。全日本の舞台でも打線の起爆剤となる活躍に注目だ。
〜記者のメモ:真の野球好き〜
「すごい野球に対して真面目」、「練習熱心」と仲間たちから名高い評判を得ている山崎基選手。バスでの移動中も過去の試合映像を見て、振り返っているそうです。そのためデータ容量もたくさん使ってしまうらしく、「通信制限にすぐかかる」と苦笑いしていました。そんな山崎基選手の憧れの人は山田哲人選手(東京ヤクルト)。ホームラン集の動画を携帯に保存するなど、研究を重ねつつ自らのフォームなどに取り入れているそう。憧れのプロ野球選手のように努力を惜しまず、一生懸命戦う姿に目が離せません!
◇選手名鑑一覧◇
「チーム力で優勝を」 三拍子そろった主将 4番(捕)佐藤都志也
5月29日:6番(遊)小川翔平
5月30日:7番(一)諏訪賢吉
5月31日:8番(二)津田翔希
6月1日:9番(三)木村翔大
6月2日:投手・村上頌樹
TEXT/PHOTO=谷口遥菜