Article

記事


2020.12.09
硬式野球

[硬式野球] 〜異例の1年を乗り越え、強化の冬へ〜14日間連続インタビュー第5日目・小口仁太郎捕手

未曾有の事態により、異例のシーズンとして迎えた秋季リーグ戦。チームは開幕5連敗と苦しみながらも、後半戦では3勝2敗。最終戦を勝利で飾り、今年の戦いを終えた。度重なる苦境に立ち向かい、乗り越えてきた選手たちは何を語るのか。14日間にわたって彼らの思いをお届けする。

  

   第5日目は初出場に初本塁打と初物尽くしで、旋風を巻き起こした小口仁太郎捕手(法2=智弁学園)。今季は本職の捕手ではなく、一塁手として挑んだ。声と打撃で魅せるチームの盛り上げ隊長が、初陣を振り返る。(取材日・11月19日、聞き手=谷口遥菜)


--今季のリーグ戦を振り返って(打率.300、打点6)

正直試合に出られると思ってなくて。だけどもし出られるとしたら本職のキャッチャーかなと考えてたら、実際はファーストでしたね。でも、ポジションに関係なく出れて良かったです。


--点数をつけるとしたら

40点です。ホームランは打てたんですけど、調子をうまく維持することができなくて。もっとできたんじゃないかって思います。


--公式戦初のスタメン出場で、振り返ると全7試合でスタメンでした

正直スタメンっていうのは不安でやばかったですね。でも先輩たちやみんなが声かけてくれたので、気持ちが楽になりました。


--本職は捕手ですが、今季は一塁手としての出場でしたね

スタメンで出るって決まった2日前に、ファーストでいくって言われました。本当に一度もやったことなくて。ファーストは練習含め、初めてだったんです。だからこそ結果が出なくてもしょうがない、って思い切っていけたかなと思います(笑)


--中大2回戦では大学初本塁打も放ちました

高校の公式戦でホームラン打ったことないんですよ。でも大学で1本出ましたね。感想ですか?めっちゃ嬉しいです(笑)


--良かった点や見つかった課題はありますか

良かったのは、相手ピッチャーを知れたことですかね。打席にたくさん立たせてもらえたので。これは来春につながると思います。

課題としては、エラーはついてないんですけど判断ミスが2、3個あったんです。試合の流れにも関わってくるし、やっぱり守備面ですかね。


--リーグ戦を通して成長や手応えを感じる部分というのは

規定打席に到達して、打率3割にのせられたことです。やっぱり3割っていうのはすごく自分にとって自信にもなりました。


--今季投打それぞれのMVPをあげるなら

ピッチャーは松澤(営2=帝京)ですかね。松澤が先発してるときに白星が2つ。本当もう安心して見てられますよね。

打者は自分ですかね(笑)。1回戦、2回戦と完封されてて、「チャンスに弱い」って言われてたんです。だからもし自分が出たときには打点あげたる!って思ってました。実際打点あげられたし、流れももってきたと思うので、自分を選びました。  



--春季リーグの中止もあり、自粛期間はどんな練習をしていましたか

点呼が6時半なので毎朝6時に起きて。そのままランニング、キャッチボール、素振り、そしてトレーニングっていうのを毎日続けてました。この毎日っていうのは胸張って自慢できます(笑)。特に意識していた点っていうよりは、体が鈍らないようにひたすら動かすっていう感じですね。  


--小口選手が描く理想の選手像というのは

どこでも守れて、走・攻・守全てが揃っている選手。特に自分は足を使えるのが武器なので、走れるような選手になりたいです。


--秋季を終え、4年生が引退ですが先輩方の印象はいかがでしたか

本当優しくしてもらって、練習中とかもよくいじってくれたりしてましたね(笑)


--4年生にむけてメッセージは

高校の先輩でもある村上さん(総4=智弁学園)と納さん(総4=智弁学園)には特に良くしてもらってました。でもちょっと直接言えないので、ここで言わせてください。愛のムチいきすぎやぞ(笑)


--村上選手は阪神タイガースに入団が決まりましたが、どんな選手になってほしいですか

自分の家族全員巨人ファンなので、巨人戦には負けてもらって(笑)。他のチームには全部勝てるようなピッチャーになってほしいです。


--新チームの雰囲気は

めっちゃ声出てますね。下級生も出てきたし、4年生が抜けてみんなそれぞれ責任感感じてやれてるかなって思います。


--来季期待している選手を教えてください

左向(営2=智弁学園)ですね。高校一緒なんですけど、身体能力がえぐいんですよ。でも声があんまり出ない方なので、自分も声かけてしっかり声出していければ。


--来年のリーグ戦に向けて強化したい部分は

怪我しないように、離脱しないようにっていうのがテーマですね。そのためにきちんと体作っていきたいです。

 

--では、最後に来季に向けての意気込みをお願いします

来季は入れ替え戦がない分、チーム数が増えます。でも優勝を目指してやっていたら、2部に落ちることはないと思うので。優勝目指してがんばりたいと思います。


◇プロフィール◇

小口仁太郎(こぐち・じんたろう)

生年月日/2001・3・26

身長・体重/184㌢・80㌔

血液型/B型

好きな食べ物/彩華(さいか)ラーメン。前に帰省したときは8回ぐらい食べました(笑)。地元の友達とめっちゃ行きます。ぜひ食べてみてください!

今、ハマってること/素振り。あと、「今日、好きになりました。」(Abema TV)。高校生に見えない恋愛してるんですよ!取材前も見てました(笑)

好きな言葉/「ニャー」です(笑)。あ、言う方専門です(笑)


~連続インタビュー一覧~

第1日目:「新たな1年に向けて」杉本泰彦監督

第2日目:「チームを勝たせられる捕手に」後藤聖基捕手

第3日目:「悔しさを晴らす2年目へ」野澤秀伍投手

第4日目:「試合ができることへの感謝」廣岡隆成捕手

12月10日 松本渉外野手

12月11日 松澤海渡投手

12月12日 瀬川航騎内野手

12月13日 山内響投手

12月14日 木村翔大内野手

12月15日 大宮隆寛投手

12月16日 佐々木俊輔外野手

12月17日 諏訪賢吉内野手

12月18日 山崎基輝捕手