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2022.03.21
硬式野球

[硬式野球] 「熱い気持ちを持っていた」小口主将、実力発揮で中学大を撃破

春季オープン戦

3月20日(日)東洋大グラウンド

〇東洋大4-2中学大



中学大
東洋大×


渡邊、松澤、〇羽田野ー後藤聖


主将は4番で活躍を見せた


羽田野は3イニングでの登場だった


左向のバンドヒットでさらに勢いをつけた

(写真提供:東洋大学硬式野球部)


この日の相手は昨年の神宮大会で優勝を果たした中学大。投手陣の失点をすぐさまカバーする野手陣の活躍で、4対2で相手に打ち勝った。


 初回から海老原(中学大)の制球が定まらぬうちに攻撃を仕掛けるも、あと一歩のところで封じ込まれ先制点に結びつかない。互いのスコアボードに0が灯る中、試合の均衡を破ったのは中学大だった。先発の渡邊(総4=報徳学園)からマウンドを引き継いだ松澤(営4=帝京)が四回に2連打を浴び、先制点を献上する。


 先制を許し、気持ちを切り替えた東洋大ナインは直後、石上泰(営3=徳島商業)が死球を受けると、続く小口(法4=智弁学園)、大髙(営3=常総学院)の2連打ですぐさま同点に。そして勝ち越しを狙う七回、松本渉(営4=龍谷大平安)と水谷(営3=龍谷大平安)の放った打球が内野の守備をくぐり抜け、1死一、二塁とすると、4番で主将の小口(法4=智弁学園)が打席に立つ。「ピッチャーを楽にしたかった」と熱い気持ちで握ったバットを振り抜くと、打球は二遊間を抜け、その間に2人生還。小口も三塁まで足を進め、主将の一打がチームに笑顔をもたらした。


 投手陣は七回から羽田野(法4=汎愛)がマウンドを託された。「ストレートの走りが悪く、変化球頼りになってしまった」と制球に苦しみ、八回、先頭に四球を与え出塁を許すと、風に流された相手打者の打球を松本憲(営2=成田)が落球し、2点目を与えてしまう。内野手リーダーを務める小口は「技術不足。リーグ戦は1つのミスで流れが変わるので、突き詰めていく」と新たな課題が浮かび上がった。


 1点差に詰め寄られた直後、左向(営4=智弁学園)の俊足を活かした技ありのバントヒットと松本渉の二遊間を抜ける適時打で勝負あり。この日も勝利を手にした。


 近頃の試合では相手に先制を許す展開が続いている。「(相手に)引かずに次は先制点を取りたい」とこの日活躍を見せた主将は語る。序盤から主導権を握り有利な流れを作り出せるか。オープン戦では他大には一度も敗戦を喫していない。この強さで残りの試合も突き進んでほしい。



■コメント

・小口主将(法4=智弁学園)

(序盤は打線がつながらなかったですが、後半つながった要因は)いつでも点を取れるピッチャーだと思っていたので、その油断がつながらなかった理由だと思います。点を先に取られて油断がなくなって全員必死に点を取りにいけたんでつながったと思います。(チャンスで回ってきた心境は)何も考えてないんですけど、熱い気持ちは持ってました。(三塁打打った時の状況は)同点で先に点を取って、ピッチャーを楽にしたかったので打てて良かったです。(一方で守備に乱れが見られましたが)風が強くて事前に声は出ていたんですけど、技術不足です。リーグ戦になるとその1つのミスで流れが変わってしまうので今のうちにもっと突き詰めていきたいと思います。(次戦に向けて)オープン戦は相手のデータとか無い状態で戦ってるんで、引かずに次は先制点を取りたいと思います。


・羽田野(法4=汎愛)

(後半3イニングを投げて)試合も決まってくるので、気を引き締めて投げました。(自分の投球を振り返って)今日はストレートの走りが悪く、変化球頼りになってしまいましたが、変化球でも勝負に行けたことは良かったと思います。(1点取られましたが)フォアボールが絡んでの失点なので最悪な形での失点だと思います。そういったミスを無くしていかないと勝ちにつながらないと思うので、しっかり修正して次戦に臨みたいです。(課題は)決め球が決め切れなかったことが一つ課題として出てきたので、追い込んでからの投球の質を求めてやっていきたいです。(次戦に向けて)チームとしてはいい形で投打が噛み合ってきていると思うので、継続して勝ちにこだわってやっていけたらいいと思います。個人としても、勝ちにつなげられるようなピッチングをしていきたいです。



※学年は新年度のものです。


TEXT=宮谷美涼