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2024.03.04
硬式野球

〜どんな形でも勝ちきる。チーム力で〜新体制インタビュー④吉田元内野手

『あと一勝が遠かった。』勝ちきることの難しさを痛感し、2部降格と悔しい結果で秋シーズンを終え、迎えた新体制で挑む2024シーズン。

冬の鍛錬、春季キャンプを経て、3月からはいよいよオープン戦が始まる。選手方々の昨シーズンの振り返りとこれからの思いをお届けする。



第4日目は昨年秋、攻守ともに活躍を見せチームの勝利に大きく貢献した吉田元(営2=龍谷大平安)内野手。自身初となる公式戦での本塁打を放ち、出場の機会も大きく増えたシーズンを振り返ると共に、1部復帰を誓うこれからへの意気込みを語ってもらった。(取材日・2月19日、聞き手=一ノ瀬志織)


ーーまず昨年の秋季リーグ全体を振り返って

秋は春リーグより試合に出てチームに貢献できたかなって思います。チームとしては、自分は初めての1部の試合で最初はレベルの高さを痛感して、勝ちきれないなっていうのを感じました。今年は去年のチームを超えるレベルのチームと技術をつけないといけないと思います。


ーー秋は打撃好調

秋試合が進んでいく中で色々バッティングを変えて。1部のピッチャーに対応できるバッティングを。リーグ戦の途中でちょっとずつ、試合を重ねるごとに変えていって、それぞれの試合で自分もなんとなくは対応できたって感じです。


ーー秋季の一番印象に残ってる試合は

青学戦の初戦。青学は春優勝していて、自分のこれからにとっても、秋季リーグの中においても一番キーになる試合カードだなって思って。そこも勝てる試合だったし、そこから崩れていったので。結局最下位になって、2部に落ちてとなったので。その試合が一番印象に残っています。


ーー中大戦3回戦の勝ち越し本塁打。その打席を振り返って

その中央のカード勝てば1部残れるって感じだったので、リーグ戦のそれまでの試合と自分の中で気持ちも違いました。自分のタイプ的にそんな一発狙うバッターじゃないので、どうにか繋ぐ塁に出るってそういうことを考えて、ヒット単打を狙う中で結果的にチームに貢献できた形になったので良かったです。



ーー守備、打撃の両方の面での活躍が見られるが守備についてはどう思ってるか

守備に自信あったんですけど、1部を見てそんなに目立つほどでは無いなとは感じました。なのでそれはまたこれからの課題ではあります。


ーー1部の舞台で1シーズンプレーして感じた2部との違いどどんな印象を持ったか

まず感じたのは雰囲気。試合の雰囲気の違いって言うのと試合の中での対応力と言うか、バッターだったらピッチャーを打ち崩すための対策とか、守備においてもそういう細かいプレーがやっぱりつめてできているなって感じたので、守備もバッティングも細かいところのレベルが違うなと思いました。


ーープロにドラフトされた投手が多い東都1部、対戦した中で印象に残っている投手はいるか

國學大・武内投手、中央大・西舘投手です。


ーー春と同じ駒大との入替戦はどんな気持ちで臨んだか

春勝ったので、同じように負けたらいけないなって思って。自分は強気で臨んだんですけどチームの雰囲気的にもやっぱ最下位の後であんまり良くなくて、そのまま試合に入ったって感じで負けました。


ーー悔しい結果となった入替戦、振り返ってどう思いますか、勝ちきれなかったのはなぜ

普段の練習がそのまま出たって感じです。もっと出来ることはあったかなって。自分個人としても、結局もっとやっておけばって後悔が残るので、その後悔が無いように自分もやっておけば良かったなって感じです。



ーー秋季リーグで得た収穫、また課題は

収穫は1部のピッチャーのまっすぐの速さにちょっと対応できるようになったかなって思います。守備も少し余裕を持って守れるようにはなったって思います。課題は、まだそんなに高い打率を残せていないので変化球の対応力と、試合の流れを見ながらのプレーがこれからの課題です。


ーーここまで冬どんなことを重点的に取り組んだか

この冬はとにかく守備はやりましたいっぱい。入替戦2戦目の試合も、自分がエラーしてその後ホームランを打たれたので、それは絶対自分の頭にあって守備はいっぱいやりました。守備ノーエラーは徹底!当たり前です。打撃は振る数は自分の中で増やしました。スイング形どうこうよりも、振る数を増やしてスイングの強さを求めてやりました。


ーー打席の中での対応力が高く見えるが

そうですね、一球一球自分の中で変えるようにしてますね。監督にも言われて、そのピッチャーがその時どういうピッチャーでどういうことをされたら嫌かとか、どういう球を投げてくるのをどう打つかっていうのを一球一球配球も考えて、自分の今の調子も考えて全部変えています。



ーー3月から始まるオープン戦の目標、意気込み

オープン戦はどんな形であれ、負けないことです。結局入替戦もどんな形でも勝てば1部に残れたし、次の年も1部でできたし技術どうこうよりは気持ちの面の方が入替戦大きかったなって感じたので、その自分のプレーでどうやったら勝ちにつながるかを考えてどんな形でも勝つってことをやっていきたいです。


ーー新体制となったが、チームの印象や雰囲気は

去年とはぜんぜん違いますね。去年は4年生主体のチーム、4年生の技術力が高くてそんなに良い言い方ではないかもしれないけれど、個々の力で勝ちきってたってイメージがあったので自分の中で。今年は束になって勝ちに行くって思います。チームプレイ、とにかく皆んなでつないでって感じです。


ーーどんなチームにしていきたいか

チーム力で勝つ。


ーー大学野球3年目に入ります、上級生として意識や思いの変化はありますか

今までは自分のプレーをやることでいっぱいいっぱいだったんですけど、余裕を持つというか、周りの1人1人の調子とか、野球以外でも私生活でも周りのことを気にするようにはしています。


ーーチーム(打線)における自分の役割は

一発があるバッターではないので、ランナーがいない時はしっかり塁に出ることを。後ろにつなぐことを考えることが自分に求めてられていることなので、それはランナーが居ても一緒かなって。


ーースローガン「覚悟」に関連して、どんな覚悟をもって春季に挑むか

どんな形でも勝ちきる。入替戦負けたことっていうのは自分の頭の中にもずっとあるので、できれば春の入替戦では駒澤とやりたいと思ってますし、とにかくチームで勝ちきることが自分の思っていることです。


ーー最後にこの春卒業された先輩方へのメッセージ

試合でも練習でも、2年生で試合に出ていてもやりやすい雰囲気とか作ってくれていた思うので、すごくありがたかったです。4年生に頼っていた4年生のチームだったなって思うので自分も、先輩方を頼りにしていました。


□プロフィール

吉田元(よしだげん)

生年月日/2003・7・25

身長・体重/174㌢・75㌔

試合前のルーティン/ラムネを食べる

リフレッシュ法/温泉、サウナ


◆連続インタビューー覧◆

第1日目:岩崎峻典投手

第2日目:宮下朝陽内野手

第3日目:山田隼外野手

第4日目:吉田元内野手

第5日目:加藤慶大投手

第6日目:嶋村知浩主将