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2024.03.06
硬式野球

〜どのチームにも負けない″覚悟″を〜新体制インタビュー⑥嶋村知浩主将

『あと一勝が遠かった。』勝ちきることの難しさを痛感し、2部降格と悔しい結果で秋シーズンを終え、迎えた新体制で挑む2024シーズン。

冬の鍛錬、春季キャンプを経て、3月からはいよいよオープン戦が始まる。選手方々の昨シーズンの振り返りとこれからの思いをお届けする。



最終日は、新チームの主将に就任した嶋村知浩(法3=栄北)主将。昨年秋からここまでの振り返りとラスト1年へのキャプテンとしての覚悟と心がけについてを語ってもらった。(取材日・2月19日、聞き手=一ノ瀬志織)


ーー坊ちゃんスタジアムから始まった昨年の秋リーグを振り返って

自分は昨年秋初めて全部の試合でベンチに入って色々学ぶことが多かったなって。それは2部と1部の差をすごい感じたなと思いました。


ーー秋季の一番印象に残ってる試合は

最後の入替戦の第四戦。その試合の結果で1部と2部の舞台も変わりますし、ツーアウトまで追い込んで最後サヨナラ負けした試合だったので、目の前で一球でひっくり返されたような、天国と地獄を見たような気がして一番印象に残っています。


ーー秋の個人としての振り返り

リーグ戦でヒットは出なかったんですけど、入替戦でやっと一本が出て良かったです。けれど、もう少し守れるようになりたいです。



ーー神宮のグラウンドは

全然雰囲気が違いました。自分は昨年2部でよく使われていた上尾球場で高校の時から試合をやっていて、神宮というプロが使うグラウンドってやるってなった時メディアの多く人がいたり、それぞれの大学の応援団が真横にいたりとそういう部分で違いを感じました。


ーー秋シーズン全試合でベンチ入りして、1シーズンを通して感じたことは

初めは結構勢いづいていて押せ押せのムードが強かったんですけど、一戦負けてから全部が上手く噛み合わなかったかなって。投打に関して上手く噛み合わなかったと感じました。勝つことの難しさを感じました。


ーー春と同じ駒澤との入替戦、どんな気持ちで臨みましたか

春やった時の駒澤とは違うと思っていて、立場も逆になってという状況で。受け身にならないっていうのを意識して、こっちもある意味挑戦者というか。


ーー入替戦スタメン出場となりました。どんな気持ちで試合に臨みましたか

うれしいって気持ちもあったんですけど、初めてスタメンで出たってところで責任感もすごい感じた試合だったなって思います。



ーーチャンスで回ってくる機会もありましたが、プレッシャーなどは

それなりにプレッシャーはありました。代打の一打席とスタメンで出ている一打席っていうのは自分の中でも違うなって感じました。


ーー第4戦目の9回のレフト前が印象的です、あの打席に入る時の心境は。またあの打席を振り返ってどう思われますか

今だから言えるんですけど、その前まで公式戦で一本もヒットが打てていなくて、いい意味で吹っ切れた打席だったなと思います。あそこでヒットを打とう打とうってよりも、自分のやってきたことを信じるじゃないですけど、何がなんでも出てやろう、どんな形でもヒットでもフォアボールでもエラーでもなんでもいいから塁に出てやろうって気持ちでした。


ーー初戦の完封勝利からのあと1勝が遠かった入替戦。その要因などは

自分は2戦目が大事だったのかなって改めて思うところがあって。2戦目は序盤からリードを広げてた場面でベンチの中も押せ押せのムードだったんですけど、点差離れた状態から同点に追いつかれて結局決着がつかないっていう試合になって、気持ちの部分で残れるっていう油断じゃないですけどそういう気持ちがあったのかなって思いました。


ーー1部の印象や感じた2部との違いは

ピッチャーの球の質が全然違うなと思いました。狙い球が絞りづらかったです。相手打者に対しては、簡単にはアウトにならないという印象がありました。



ーー秋に得た収穫、課題は

自分の強みはバッティング。今回、ドラフト1位で行ったプロの選手とも対戦できて。また、最後に打てたのでそこは自分の自信になりました。けれど、大舞台でサインプレー・バントだったりが自分が出来てなかった部分だったので今後とも練習していかないと思いました。


ーーチームについては

ピッチャーが他の大学に負けてない、それに対して打者陣が自分も含めてなんですけど、波が激しくて打てる時と三者凡退で終わってしまう時があって。打線がもっと結果を残していければ、ピッチャーも楽ができるかなと思いました。


ーー冬に重点的に取り組んだことは。その手応えは

野手の下半身強化でトレーニングだったり、ランニングの量を増やしたりタイムをあげたりしました。去年よりも走る量トレーニングの量も増えましたし、そういった面で去年とは違うかなって思います。まだ実践が少ないので、これからのオープン戦でその成果は出るかなと。


ーー主将になった時の心境

チームを1部にあげる。引っ張って行く立場なので今まで以上に自分がこれから頑張っていかないと、と思いました。


ーー主将としての理想像は

自分は去年や一昨年の歴代の主将のように主力から主将になったわけではなくて、ベンチメンバーからなったのでプレーで引っ張るってよりも一つ一つの行動とか私生活とかでしっかり示すキャプテンになりたいと思っています。


ーー今までとの意識の変化は

最上級生になったということで、一番上がしっかりやらないと下もついて来ないので、しっかり自分たちがやらないといけないなって思うようになりました。



ーーチーム全体として意識していること、これから意識していきたいこと

声が出せるチームになりたいと思っています。明るい雰囲気で毎日練習しているので、そこは意識してやっています。私生活でも、掃除とか当たり前のことをしっかり当たり前にやるってことを心がけています。野球においても私生活においても当たり前のことをしっかりやらないといいチームにはならないと思うので。プレーだったら一塁側まで全力で走るとか、フライ上げたら二塁まで走るとかそういうことを今後も続けていきたいです。


ーー今年のチームの雰囲気は

チームカラーは本当に明るいです。一人一人結構キャラが濃い人が多いので。技術面で言うと、ピッチャー中心のチームかなって。そこで野手がどれだけピッチャーに楽させられるかだと思います。


ーーこの春卒業された4年生への思いやメッセージ

秋に1部に上げてくれたことで、自分たち新2年から4年は貴重な経験ができたので、本当に感謝しています。


ーー最後の1年への思いは

春優勝し、1部に戻って秋日本一獲れるように頑張りたいと思っています。


ーー今年の野球部のスローガン覚悟奪還に関してどんな覚悟を持たれているのか

今の4年生は野手は一人もレギュラーを確立していない状況なので、4年生は覚悟を持って1年臨もうって気持ちがあります。チーム全員が入替戦で駒澤に負けたという事実を受け止めて、どのチームにも負けない覚悟を持っていきたいです。


ーーオープン戦の具体的な目標は

ヒットでもフォアボールでもどんな形でも良いので、出塁率5割を目指します。チームとしては、1試合1試合課題が出ると思うので、出た課題をひとつひとつ潰して、リーグ戦へ向かいたいと思います。


ーーオープン戦への意気込みを

相手によってどんな試合になるか分からないですけど、負けない、勝つ、それに限ります。


◻︎プロフィール

嶋村知浩(しまむら・ともひろ)

生年月日/2002・8・19

身長・体重/171㌢・77㌔

自分へのご褒美で食べたい物・/コンビニスイーツ

試合のルーティン/バスでファンモンを聞く


◆連続インタビューー覧◆

第1日目:岩崎峻典投手

第2日目:宮下朝陽内野手

第3日目:山田隼外野手

第4日目:吉田元内野手

第5日目:加藤慶大投手

第6日目:嶋村知浩主将