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2024.03.05
硬式野球

〜最後は1部で勝って終わりたい〜新体制インタビュー⑤加藤慶大投手

『あと一勝が遠かった。』勝ちきることの難しさを痛感し、2部降格と悔しい結果で秋シーズンを終え、迎えた新体制で挑む2024シーズン。

冬の鍛錬、春季キャンプを経て、3月からはいよいよオープン戦が始まる。選手方々の昨シーズンの振り返りとこれからの思いをお届けする。



第5日目は、中継ぎとして秋リーグ初戦から活躍を見せた加藤慶大(営3=龍谷大平安)投手。自身の役割や最上級生としての意識の変化について語った。(取材日・2月26日、聞き手=青柳そよか)


ーーまず坊ちゃんスタジアムから始まった昨年の秋リーグ全体を振り返って

 やっぱり1部でやったので、1部の野球のレベルの高さとかを体験できて、実際に試合で投げてみて楽しかったですね。


ーー1部で印象に残ったことや2部との違いはどのように感じましたか

 やっぱり一人一人のレベルの高さだったりとか、チームとしてはもちろんなんですけど、ピッチャーもそうですしバッター陣もそうですし、レベルが高いなと思いました。


ーー秋シーズンの初登板は初戦の亜大1回戦で、一打逆転のピンチの場面での登板でしたが、振り返ってどう思われましたか

 春からもああいう場面で投げることが多かったので、いつも通りというか平常心で投げられました。


ーー秋のリーグ戦で一番印象に残ってる試合は

 青学大との2戦目ですね。投げた場面が10回の1アウト満塁で、バッターがたまたま西川っていう高校(龍谷大平安)が一緒で、そこを抑えて、結局は僕が負け投手になったんですけど、負けも含めて印象に残りました。



ーー秋のリーグ戦全体を個人として投球内容の振り返って良かったところ、課題に感じたところは

 全体的に僕が投げる時は打たれたら点が入るという場面なので、それに関してはヒットを打たれずに済んだので、投球内容としては自分の役目、役割を果たせたのかなと思います。


ーーピンチの場面が多いと思いますが、マウンドに向かう時の心境やプレッシャーはありますか

 プレッシャーはもちろんあるんですけど、緊張しすぎたりとかではなくて自分ができることを、自分の実力以上のことはできないので、自分のできる範囲で絶対抑えるぞだったり、そうですね、一番は楽しくやろうとは思っています。


ーーご自身の役割はやっぱり中継ぎ・抑えとしてしっかり抑えることですか

 僕の前に先発がいてもう一人投げたりして、ピンチ(で回ってくること)が多いので、そこを抑えてまた後ろにつなぐのが役割だと思います。


ーー井上監督が「ハートが強い。どんな場面でも任せられる。彼が打たれたらしょうがない」と絶大な信頼を寄せているとお聞きしましたが、その評価についてはどのように感じていますか

 そう言ってもらえるのはうれしいことなので、結果で信頼に応えないとって思います。


ーー春と同じ駒澤との入替戦、どんな気持ちで臨みましたか

 僕は1イニングと1/3を投げたんですけど、春はベンチに入っていなかったので、(秋もベンチ入りは)最初の2試合だけだったので。あの時は相手に流れがいきそうな場面だったので、無失点でと思っていたんですけど、最初に押し出して1点を取られて、そのあとはなんとか0に抑えられて良かったんですけど、あそこをもっとしっかり準備できていたら0でいけたのかなとは思います。



ーー入替戦の前に何か重点的に取り組んだことは

 駒澤は左バッターが多かったので、対左(バッター)に対しての投球の仕方だったりはリーグ戦終わりにより練習しました。


ーー入替戦の3、4戦目を外から見て1、2戦目に投げてみて、チームとして足りなかったところや個人として課題に感じたところは

 ミスが失点につながる場面やその失点が負けにつながるっていうのがよく分かる試合だったので、その一つのミスが命取りになるので、やっぱり一つのフォアボールだったりとかそういうところを詰めていかないと勝ち切れないとは思いました。


ーー冬に重点的に取り組んでいることは

 他のピッチャーに比べて球速が出ないので、球速を上げるために体重を増やしてトレーニングにも重点をおいてやってるんですけど、ここから春のリーグ戦までのオープン戦でどうかなという感じです。


ーー自信のある球種は

 やっぱりカットボールですかね。(ピンチの場面ではカットボールで押していく?)まあ大体初球の入りだったりとか、決め球だったりとかリーグ戦ではカットボールが多かったので、いつでもストライクが取れる球でもありますし、カットボールが一番自信あるかなと思います。


ーーチーム全体で意識していることや声かけはありますか

 去年でいったら細野さんとか大エースがいて、バッター陣もホームランを打てる選手とかいっぱいいたんですけど、今年は去年と比べたらそうではないので、一人一人というよりもチームで戦うっていうことを言っていますね。ピッチャー陣としては今年もピッチャーで引っ張っていこうっていうことは言っていますね。ピッチャーのチームと言われるように頑張ろうと話しています。


ーーチームはどんな雰囲気ですか

 みんな元気があるので、練習中だったり明るい雰囲気でやれてるのは良いんじゃないかなと思います。


ーー最上級生として今までとの意識の変化は

 そうですね、やっぱり後輩しかいないので、今まではキャッチャーも先輩で、引っ張ってもらっていた部分も大きいので、自分が一番上になるので、自分が投げる時以外でも自分が引っ張っていけるようにっていうのは考えています。



ーーこの春卒業された4年生への思いメッセージを

 2部から1部に上げてもらったのは4年生たちのおかげなので。2部に落ちてしまったのは先輩たちのせいとは思っていなくて、僕らがまた1部に上げますっていうのは伝えたいですね。


ーー最後の1年はまた1部へ?

 そうですね、最後は1部で勝って終わりたい思いはあります。


ーーオープン戦の具体的な目標や意気込みは

 無失点でっていうのは一番大きいです。リーグ戦まで1ヶ月ちょっとくらいですけど、その間無失点でリーグ戦に臨みたいとは思っています。


ーーこんなピッチングをしたいなどのイメージは

 基本は打たせて取るピッチャーなので、守備に声かけとかだったりというのは、他のピッチャーよりも三振を取るタイプではないので(していきたいです)。


□プロフィール

加藤慶大(かとうよしひろ)

生年月日/2002・4・9

身長・体重/175㌢・72㌔

好きな食べ物/海鮮

試合前のルーティン/靴下を左から履くくらい(あまりルーティンを作りたくなくて、それができないと不安になっちゃいそうなので。)


◆連続インタビューー覧◆

第1日目:岩崎峻典投手

第2日目:宮下朝陽内野手

第3日目:山田隼外野手

第4日目:吉田元内野手

第5日目:加藤慶大投手

第6日目:嶋村知浩主将