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『あと一勝が遠かった。』勝ちきることの難しさを痛感し、2部降格と悔しい結果で秋シーズンを終え、迎えた新体制で挑む2024シーズン。
冬の鍛錬、春季キャンプを経て、3月からはいよいよオープン戦が始まる。選手方々の昨シーズンの振り返りとこれからの思いをお届けする。
第2日目は、夏に大学日本代表も経験した宮下朝陽(総2=北海)内野手。1部、代表での経験や冬に取り組んだことについて振り返った。(取材日・2月19日、聞き手=青柳そよか)
ーー昨シーズン1年間を振り返って、どんなシーズンになりましたか
2部と1部を経験できて、2部の時は成績も良かったんですけど、1部の時は全然だめだったので、その1部のピッチャーに対する対策をもっとしておけばよかったなあと。悔しいシーズンだったなと思います。
ーー秋は1部で戦ってみて2部との違いなど、どんな印象を持ちましたか
ピッチャーの質が全然違いました。
ーー他の大学にプロ注目の投手が多くいたと思いますが、特に印象に残った投手はいましたか
青学の常廣投手の、球の強さが結構すごかったです。
ーー春はつなぐ意識で打席に入っているとお話しされていましたが、秋は打席に入る時にどんなことを意識されていましたか
ピッチャーが良かったので、なんとか出塁するということを考えていました。
ーー秋シーズンに打撃の調子が上がらない中、青学大との2回戦では打順8番での起用でタイムリーを打っていましたが、そのときの打席や試合は振り返ってどうでしたか
打順を落とされて悔しかったので、なんとかヒットが出せたので良かったです。
ーー入替戦では1〜3戦目で3番、4戦目では4番を任されていましたが、試合前はどんな気持ちでいましたか
(4戦目は)多分4番になるだろうなとは思っていて、絶対勝とうと思っていました。
ーーご自身のなかで打順への思いや考えはありますか
いや、こだわりはあまりないので、どこの打順でも全然大丈夫です。
ーー春と秋では打率も落ちて長打も減った印象でしたが、打撃面で感じた課題は
タイミングを取るのが下手くそだなと思いました。
ーー反対に、昨シーズン得た手応えだったり自信のついた部分を挙げるとしたら
変化球が結構打てていたので、あとは真っ直ぐが打てるようになればいいかなと思います。
ーー昨シーズンで特に印象に残った試合はありますか
結構サヨナラ負けが多かったので、勝ち試合というよりかは負け試合のほうが印象に残っています。
ーー夏には大学日本代表として日米大学野球、高校日本代表との試合を経験されましたが、そこではどんなことを感じましたか
やっぱり周りのレベルが高いので、その分自分もやらなきゃいけないという意識が自分自身も高くなって、いい経験ができました。
ーー他リーグ、他大学の先輩たちのプレーを見て学んだことは
外野の送球だったり、打球スピードだったり自分が見たことないような練習の力がすごかったので、自分との差を結構感じました。
ーーこの春卒業された先輩方へのメッセージを一言お願いします
やっぱり4年生が1部に上げてくれたというのは大きいので。でも、(2部に)落ちて引退というふうになってしまったので、それをこの春しっかり(1部に)上げていけたらいいなと思います。
ーー水谷選手細野投手をはじめとするチームを引っ張っていた4年生が引退されて、宮下選手自身副キャプテンにもなられましたが、新チームになって練習での声かけなど意識していることはありますか
(主将の)嶋村さんがあまり(試合)経験がなくて自分のほうが経験があるので、その経験を生かして練習から連携だったり自分から積極的に話したりしています。
ーーご自身が考える今年のチームの強みとか、どんな雰囲気のチームですか
一人が引っ張るというよりかは全員が自覚を持って、全員がキャプテンみたいな形でやっていく感じのチームだとは思うので、去年とは全く違うので違う戦い方にもなると思うので、それでも勝ち続けていきたいなと思います。
ーーここまでの冬の練習で特に強化して集中して取り組んでいることはありますか
バッティングですね。(特には?)体が前に突っ込んでしまうことがあるので、それをしないように意識しながら練習しています。
ーー3月から始まるオープン戦に向けてはどんなプレーしたいかなど、ご自身の中でイメージはありますか
オープン戦はしっかり打率を残して、真っ直ぐをしっかり打ち返せるようなバッティングはしたいなと思っています。
ーー今年1年の目標をチームとして、個人として教えてください
チームとしては春にしっかり1部に上がって、秋は残留できるようにすることと、個人としてはケガなく自分が先頭に立って元気出したり基本のことをしっかりやって、チームの勝ちにつなげたいと思います。
◻︎プロフィール
宮下朝陽(みやしたあさひ)
生年月日/2004・1・26
身長・体重/182㌢・88㌔
好きな食べ物/お寿司
試合前に必ずすること/鮭おにぎりを食べる
PHOTO=青柳そよか、一ノ瀬志織
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