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1部復帰という目標を掲げ、臨んだ春季リーグ戦。しかし、その壁は高かった。2部3位と悔いの残る結果で幕を閉じたこの春を振り返るとともに、今後への思いを語ってもらった。春を終え、目標達成の鍵となる重要な夏へと向かう彼らの思いを14日間にわたってお届けする。
第6日目は、政所蒼太(営3=天理)捕手。正捕手として過ごした春シーズンについて振り返ってもらった。(取材日・7月7日、聞き手=一ノ瀬志織)
ーー春のリーグ戦、チームとしての振り返り
もう少しやれたかなと思います。
ーーどんなところにそう感じますか
個人になるんですけど、去年は経験豊富な後藤さん(R6卒=日本新薬)がいて、今回自分は初めてフルイニング出させてもらって自分の経験不足なところがあったかなと思います。そこが勝ちにつなげられなかったと思います。
ーー改めて春のリーグ戦を個人としての振り返りは
全部において自分の力不足でした。バッターを見てどう抑えるか、経験不足だったので、そこが自分の中で足りなかったかなと思います。
ーー1番印象に残っている試合は
立正大2戦目です。2戦目、急にスタメンになった中で、負けられない試合だったので。島田(総3=木更津総合)ともバッテリーを組むのがオープン戦公式戦通して初めてでした。緊張したんですけど、あの試合は自分が島田を引っ張れたので一番印象的です。
ーー今シーズン、意識して取り組んだことは
一人一人タイプが違うので、そのピッチャーの持ち味をいかしてバッターを打ちとることを心がけてやりました。
ーー1シーズンを過ごして
改めて後藤さんはすごいなと思いました。3戦目とかいくのが自分はすごく身体きつかったんですけど、それでも後藤さんは平気な顔してやっていたので、すごいなと思いました。
ーー守備の負担が大きいキャッチャーだが、打撃については
まだあまり自信は無いです。チャンスで打てないところもあったので、練習していきたいなと思います。やっぱり打てたら楽しいので、打てるキャッチャーになりたいです。
ーー手応えや収穫を感じたことは
この10何試合出させてもらって、こういう場面でどういう指示を出すとか、バッターがこういう反応をしているからこういうボールが有効だというのが、だいたい最後の方になるにつれて分かってきたので、そこは収穫だと思います。
ーー試合慣れと共に調子も上がっていった?
最初とかすごい緊張していたんですけど、だんだん慣れてきました。
ーー途中からは緊張もなく?
そのカードの1戦目はずっと緊張していました。2戦目からは大丈夫なんですけど。普段はそんなにしないんですけど、自分は上の代から試合に出るのが初めてなので、上級生に迷惑かけられないのもあって緊張しました。
ーー個人の課題は
最後になるにつれできてきたんですけど、周りを見る、視野を広く持つことがまだまだでした。キャッチャーは全部が見えているので、外野の守備位置のバランスとか。
ーーチームとしての課題は
チャンスで一本打てないのがあったので、チャンスで一本出せばもっといい試合になるかと思います。
ーー1部昇格を目指すチームにとってどんな存在になっていきたいか
キャッチャーは政所じゃないとあかんな、ってくらいの信頼、安心感を持ってもらえるようなキャッチャーに秋はなりたいです。
ーーリーグ戦を通して感じた今年のチームの良いところ
先輩後輩関係なく言えることが良いところだと思うので、試合で点取られて下がっている時も声出していこうってできることです。
ーー自分のアピールポイント
キャッチングです。
ーー最後に今後への意気込みをお願いします
この春は色々学ぶことが多かったです。夏のオープン戦もあってこれから学ぶことがもっと増えてくると思うので、それをいかして全勝を目指したいです。チームが勝てればいいので、自分は勝てるキャッチャーになりたいと思います。まず優勝して、1部復帰したいと思います。
◇プロフィール◇
政所蒼太(まどころ・そうた)
生年月日/2004・2・11
身長・体重/163㌢・74㌔
マイブーム/池田(営3=三重)と一緒にテレビをみること
◇連続インタビュー一覧◇
18日 岩崎峻典投手
19日 池田彪我内野手
20日 吉田元内野手
21日 花田旭外野手
22日 宮下朝陽内野手
23日 政所蒼太捕手
24日 馬場涼輔内野手
25日 高中一樹内野手
26日 山内教輔外野手
27日 大城戸陸琥外野手
28日 南恒誠投手
29日 島田舜也投手
30日 佐伯成優投手
31日 嶋村知浩内野手
PHOTO=一ノ瀬志織