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東都に2年ぶりの春が訪れる。止むに止まれぬ選択で春季リーグ戦が中止になってから1年。困難な状況でもそれぞれが自身と向き合い、個々のレベルアップを図ってきた。離れていてもチーム全員心はひとつ。「一心 〜日本一〜」をスローガンに戦う選手たちへのインタビューを10日間にわたりお届けする。
第10日目は昨季、打率チームトップを記録した佐々木俊輔外野手(営4=帝京)。自身の結果にこだわりながらも、視野が広くチームメイトを冷静に分析する。そんな主将が語る今季のチームとは。(取材日・3月2日、聞き手=小林夏実)
ーー冬に取り組みたいことに挙げていた盗塁練習はいかがですか
盗塁に関しては実戦じゃないと成果が出ないので。今もそんなに盗塁する機会はないんですけど少しずつ手応えは感じています。
ーー他に取り組んだことはありますか
チームとして体作り。ウエイトトレーニングだったりで体を作り直すっていうのを監督さんに言われていたので、意識してやっていました。帰省中はウエイトとかはできなかったですけど、中学のときのチームに参加して練習はしてました。
ーー現在の調子や状態はいかがですか
紅白戦でもヒットもぼちぼち出て、そんなに状態は悪くないかなと思っています。
ーーチームとして取り組んでいることは
寮に戻ってきて、川越キャンプという形で追い込み期間があったんですけど、そのときには「強く振ろう」というのをテーマにしてやっていました。今もどれだけ強く振れるかっていうのを意識しながら実戦に入ってやっています。
ーーチームの雰囲気はいかがでしょうか
チームの雰囲気はとても明るくて、追い込み期間でも一人一人が課題を持って取り組めていました。非常に良い状態だなと思いますし、それを通して改めていいチームだなと思いました。
ーー主将として意識していることはありますか
自分は今までそんなに結果を残せていた選手ではない中で、どれだけ先頭に立って引っ張れるかが大切だと思っています。自分がどれだけ元気を出してやれるかっていうのと、どれだけ貪欲に取り組めるかっていうのは意識してやっています。
ーースローガンにはどのような意味が込められていますか
「一心」はまず、ただ単にひとつにならなければ勝てないということ。そして、就活する4年もいつもだったら寮から行くんですけど、今は寮に戻れてない状況なので。その4年の思いも背負ってという意味が込められてます。幹部の人たちに案を募って、という形の中で主務の佐久間(法4=栄北)が提案してくれました。
ーー期待する選手はどなたでしょう
石上泰(営2=徳島商業)。足もありますし体も強い選手で、紅白戦でのバッティングもいいなと思います。試合や全体練習後も黙々と練習している姿を見ているので活躍してほしいなと。あとは大高(営2=常総学院)ですね。体が大きいので長打力がありますし、その割にコンパクトなスイングで逆方向にも打てるので期待しています。投手は松澤(営3=帝京)、羽田野(法3=汎愛)、細野(総2=東亜学園)ですね。松澤がエース格となってやってくれると思います。
ーーついにラストイヤーとなります
そうですね。一応まだ秋もありますけど、もう最後なので悔いの残らないようにプレーしたいなと思います。
ーー最後に今季の目標をお願いします
チームとしては一応、春4連覇がかかっているので4連覇を目標に。それを達成できた際には日本一を目指してやっていきたいなと思います。個人としては何かしらタイトルを獲りたいです。首位打者っていうのは1人しかいないのでベストナインよりも首位打者を狙いたいなと思います。
ーー盗塁はどうですか
そうですね…。松本(営3=龍谷大平安)あたりが獲ってくれると思います。勝てるかもしれないですけど、勝てる気もしないので松本に譲ります(笑)。
◇プロフィール◇
佐々木俊輔(ささき・しゅんすけ)
身長・体重/174㌢・75㌔
生年月日/1999・11・6
好きな甘いものベスト3/
1位 いちご系のもの
2位 プリン
3位 和菓子(どら焼きとか好き)
甲子園のスターといえば/岡田投手(中日ドラゴンズ)、西川選手(日本ハムファイターズ)(小さい頃は智弁和歌山に憧れてました)
マイブーム/パズルゲームのトゥーンブラスト(松本がやっていたのを自分がハマってしまって、暇なときは没頭してます)
※オンラインでの取材をもとに作成しています。
※学年は新年度のものです。
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