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新チーム発足後のオープン戦では大敗からスタート。「今年は弱い」「4年生が抜けた穴がでかい」「2部もあるんじゃないか」そう言われ続け迎えたリーグ戦では勝ち点5を勝ち取り、見事優勝を奪還した。全日本大学野球選手権大会(以外、全日本選手権)で熱い戦いを見せる戦士をスポトウ独自の選手名鑑で紹介する。第8日目はサヨナラ打を放つなど、今季も勝負強さが光った津田翔希(総4=浦和学院)。
2年連続立正戦でサヨナラ打を放った
スタメンデビューは平成28年度1部春季リーグ戦・中大2回戦。この一戦で4打数2安打4打点の活躍を見せ、その後は6番・二塁手でスタメンに定着した。一冬越えた2年時には高校時代から慣れ親しんだ遊撃のポジション定着を狙うもライバルが現れる。小川(法3=霞ヶ浦)の存在だ。開幕戦こそ津田がスタメンに名を連ねたが、試合を重ねるにつれてその回数も減っていった。転機が訪れたのは3年生になったときのこと。前任の三塁手・田中将也(H29年度営卒=JX-ENEOS)が抜け、ポジションに空きが出た。「今までの野球人生で初めて。待ち方とかが二遊間と違う」と始めこそ戸惑ったが、徐々に順応。自身の持ち味と語る「堅実な守備」でチームを幾度となく救った。
副将として、ホットコーナーを守り抜く守備職人として最後の全日本選手権の舞台で躍動なるか。この男の一挙手一投足に注目したい。
〜記者のメモ:雨を呼ぶグラブ?〜
津田が使う新グラブ
今季の試合では雨の日が非常に多かった東洋大。そんなコンディションが続く中で津田選手が国学大3回戦で口にしたのが「このグラブ雨を呼ぶみたいです」の一言。新しいグラブを使用した初日に雨天中断を挟む1戦となり、「ずぶ濡れです(笑)」とはにかんでいたのが印象的でした。梅雨の時期に行われる全日本選手権での天候はいかに。津田選手のグラブにも要注目です。
◇選手名鑑一覧◇
「チーム力で優勝を」三拍子そろった主将 4番(捕)佐藤都志也
「自分が引っ張る」巧打のクラッチヒッター 6番(遊)小川翔平
6月1日:9番(三)木村翔大
6月2日:投手・村上頌樹
TEXT/PHOTO=須之内海