記事
新チーム発足後のオープン戦では大敗からスタート。「今年は弱い」「4年生が抜けた穴がでかい」「2部もあるんじゃないか」そう言われ続け迎えたリーグ戦では勝ち点5を勝ち取り、見事優勝を奪還した。全日本大学野球選手権大会(以下、全日本選手権)で熱い戦いを見せる戦士をスポトウ独自の選手名鑑で紹介する。第9日目はリーグ戦途中からスタメンに定着すると攻守に渡り勝利に貢献してきた木村翔大(総2=霞ヶ浦)。
全日本選手権でも攻守で期待がかかる
今季、初スタメンとなったのは国学大4回戦。そこから、快音が響いたのは令和初戦である5月1日の駒大1回戦だ。第1打席で2死一、二塁の場面で打席に入ると3球目を一振り。放たれた打球は中前に転がり、適時打となった。このチームの令和初得点は木村にとっても神宮球場初打点と初物尽くしに。ようやく出た一本に「狙ってました」とうれしそうに語った姿が印象的だ。
この男の持ち味は守備。二塁手としての出場機会が多かったが、津田(総4=浦和学院)の調子が上がらないこともあり三塁手としても出場していた。これには「高校時代はサードなので。本職の分やりやすいですよ」と明かす。しかしその後は、津田がスタメンに復帰したこともあり二塁手に回る。全日本選手権でも東洋大の新・守備職人が守り抜く。
~記者のメモ:相思相愛二遊間~
木村選手の出身校である霞ヶ浦高校から東洋大学に進学し、1年時からスタメンに名を連ね続ける選手が一人。そう、小川翔平選手です。大学で二遊間を組んだ試合では「二遊間霞ヶ浦コンビですね」というと「うれしいです!憧れの先輩なので!」(木村)「本当にやめてくださいよ(笑)。最悪ですね(笑)」(小川)と対照的な内容ながらも仲の良さが伺えました。全日本では二遊間を組む可能性が高いこの二人の好守にご期待ください!
◇選手名鑑一覧◇
「チーム力で優勝を」三拍子そろった主将 4番(捕)佐藤都志也
「自分が引っ張る」巧打のクラッチヒッター 6番(遊)小川翔平
6月2日:投手・村上頌樹
TEXT=須之内海 PHOTO=須之内海、斎藤洋