記事
春季リーグ戦では勝ち点5つを奪い、完全制覇を果たすも日本一奪還には及ばなかった。その雪辱を晴らすべく迎える秋季リーグ戦に向け、オープン戦を重ねること13試合。日本一へ再度挑むべく、戦国東都を戦う選手たちの熱い思いを12日間に渡りお届けする。
第7日目は春季リーグ戦では終盤からファーストに定着した諏訪賢吉内野手(総3=浦和学院)。「どこでも守れる心構えを」と語る男が見る今季の展望とは。(取材日・8月27日、聞き手=須之内海)
--オープン戦も後半に入りましたが調子はいかがですか
だいぶいい感じで来てると思いますね。自分のやりたいこと意識していることがしっかりと出来てるので。練習中にいい状態でそれをそのまま実戦に持って来れてます。
--今年はオープン戦で白星が非常に多くなっています。チームの雰囲気が関係しているのでしょうか
雰囲気はいいです。練習からしっかり声が出てますし、みんなで色々なことを共有して臨めています。
--今年の変わった点だと試合後のミーティングが印象的ですが
試合終わってからみんなで輪になって座ってるやつですよね?監督さんからの提案で始めました。
--さまざまな選手の声が上で聞いていると聞こえますね
そうですね。発言権とかじゃなくて、その時自分が思ったこととか試合で感じていたことを言う感じなので。守備、走塁、打撃でそれぞれが感じたことを共有しています。自分は今の形のミーティングは好きですね。
--杉本監督のインタビューでは便利屋との言葉がありました
今季はそういう心意気です。自分でそうやって決めててというか、7月29日にそう宣言したんです。以前、セカンドを守っていた時は腰を少し痛めて外野に移ったんですけど、今は平気なので。だったらどこでもやりたいと思って。
--セカンドはやはり難しいですか
そうですね。外野から内野手に移るとノックの量とか質が変わるんです。それだけでも大変なのに二遊間は大変でしたね。でも、今は慣れましたよ。
--ショートに入る小川選手(法3=霞ヶ浦)や木村選手(総3=霞ヶ浦)はいかがですか
木村との二遊間は結構面白いですよ(笑)。お互いがポジションの慣れがないので(笑)。『これこっちであってます?』って言われても迷う時があるので「あとで本職に聞くぞ!」って(笑)。だいぶ慣れたから減りましたけどね。
--サードに高校の先輩である津田選手(総4=浦和学院)がいますが、高校時代の三遊間復活の夢は
ありますね。すごい組みやすいんですよ。自分がファーストを守ってわかったことなんですけど、スローイングが桁違いにいいんです。尊敬する先輩ですし、津田さんもたまにショートのノックを受けるのでどこかで機会があったら嬉しいですね。
--後輩や先輩の名前が出てきましたが期待している選手はいますか
廣岡(総1=拓大紅陵)です。公式戦初打席でホームランを打ってたり、持ってますよね。今季は打者として期待されてると思うんですけど、捕手になった時にどうなるか。大阪遠征では今ひとつだったので。
--本人もリード面など気にしている様子でした
まぁ、まだ1年生ですからね。それでも、自分とかに色々聞きにきてくれるので真面目だなって思います。いろんな人に聞いて一つ一つ苦手を消していけば面白い選手になると思います。
--最後に今季の目標を聞かせてください
優勝は4度してるんですけど日本一は0回。日本一を取りに行きたいので、まずはリーグ制覇をします。個人的な目標としては規定打席に立つこと。それを達成した上で2桁安打と今年はタイブレークでサヨナラ勝ちのチャンスが増えると思うので勝負所で決める一打を打ちたいです。
◇連続インタビュー一覧◇
第1日:「タイブレークは野球の全てが詰まってる」杉本泰彦監督
9月4日:松本渉外野手
9月5日:小川翔平内野手
9月6日:芦名望内野手
9月7日:小峰聡志外野手
9月8日:佐藤都志也捕手