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2024.07.25
硬式野球

[硬式野球] ~1部復帰への道は続く~2024春季リーグ戦振り返りインタビュー⑧高中一樹内野手

1部復帰という目標を掲げ、臨んだ春季リーグ戦。しかし、その壁は高かった。2部3位と悔いの残る結果で幕を閉じたこの春を振り返るとともに、今後への思いを語ってもらった。春を終え、目標達成の鍵となる重要な夏へと向かう彼らの思いを14日間にわたってお届けする。


8日目は、打率.354の結果を残し打線を引っ張りながら、数々の好守でチームを救った高中一樹(総1=聖光学院)内野手。この春、デビューシーズンながらチーム内で存在感を見せつけ、新人賞と一塁手のベストナインの2つに選出され彼は今の心境をどう語るのか。(取材日・7月14日、聞き手=一ノ瀬志織)



ーー春のリーグ戦、チームとしての振り返り

自分は初めてのリーグ戦で、どういう感じか分からなかったんですけど、チームとしては2部優勝して1部に上がるってことを目標にしてやっていたのでそれができず、悔しい結果だったと思います。


ーー個人としての振り返り

この春のリーグ戦は、初めてだった中で、出来過ぎなくらい良い結果が残せました。先輩方が、自分たち1年生がのびのびやりやすい空気でやらせてくれたので、良い結果が出たのかなと思います。


ーー1番印象に残っている試合は

全部の試合が印象的で覚えています。どれかひとつってないです。


ーー開幕からスタメン、試合への心境は

試合の前日の練習の時に井上監督に明日スタメンで行くぞと言われて、そこまでは知らなかったです。めちゃめちゃ緊張しました。初めてって言うのもあったんですけど初戦は特に緊張しました。



ーー何度も固い守備で何度もチームを救ってきた

ファーストは今まではやったことなかったんですけど、春のオープン戦が始まったくらいからずっと練習してきました。ミスとかも多かったんですけど、コーチや先輩方に教えて頂いたので、少しは上達したのかなと思います。今は結構、自信を持って守れます。


ーーポジションについては

本職はショートやセカンドなんですけど、試合に出れるのであれば、与えられたポジションをしっかりこなせるようにしたいと思っています。


ーー打撃でもチームを引っ張った

バッティングは自分の長所というか、持ち味は積極的にバットを振っていけることです。それが初戦の立正大戦ではできていなかったんですけど、最初なので結果とかはあまり気にせずに、とりあえず初球からストライクが来たら全部振ろうって、その考えになってからは結果が出るようになりました。結構ラッキーなヒットも多かったんですけど、自分としては積極的に初球から振っていったのが良い結果につながったのかなと思います。



ーー高校野球との違いは

高校野球はトーナメントの一発勝負で負けたら終わりって感じだったんですけど、大学野球はリーグ戦なのでそこの違いはやっぱり感じました。あと高校に比べて何倍もレベルが高いなと、ピッチャーのレベルもバッターのレベルも高校の時とはぜんぜん違うように感じました。


ーー東洋大を選んだ理由は

自分は元々東都リーグで野球がやりたくて、そこで高校の時に東洋大さんから声をかけて頂いて、入替戦とかの熱い姿を見たり、先輩がいて話を聞いたりしたこともあって、東洋大に行こうと思いました。


ーーベストナイン選ばれた率直な気持ちは

すごくびっくりして、あまり自分だと思っていなかったので、本当驚いたのと素直に嬉しかったです。


ーー選ばれた理由はどのように考えているか

バッティングでいい結果を残せたのと、守備でいいプレーを見せられたのでそれがよかったのかなと思います。


ーーリーグ戦中意識して取り組んだことは

高校の時と考えることはあまり変えずに、打席の中でガツガツ積極的に振ったりとか、全力疾走とかそういう当たり前の部分を変えずにずっと意識していました。


ーー特に手応えや収穫を感じたことは

バッティングです。今までの高校よりも大学のピッチャーは投げる球も速くて変化球も良くて、そんなピッチャーの方がたくさんいる中で、率や結果を残せたのは自信にはなりました。


ーー課題は

ヒットを打った中でほとんどが単打で、長打が2本とかしかなかったので長打力って面では、まだまだ課題がたくさんあるかなと思いました。




ーー1部昇格を目指すチームにとってどんな存在になっていきたいか

秋1部昇格するっていうのがチームとして一番の目標で、自分が春のリーグ戦通してずっと試合に出させてもらっていた中で、この春はまだチームを勝たせるとかそういう存在ではなかったと思うので、チームを勝たせられる選手、そういう存在になりたいと思います。


ーーリーグ戦を通して感じた今年のチームのよいところ

先輩方が誰が試合に出てもやりやすい声掛けだったり、配慮をして下さったところです。ピッチャーの力とかも強みだとは思うんですけど、自分からしたらそこかなと。すごく上級生が優しいので。


ーー夏取り組みたいこと

長打力が課題なので、芯でボールを捉えたら外野の頭を越すような、ホームランを打てるくらいの力を付けたいと思っています。


ーー最後に今後への意気込みをお願いします

秋、チームとしての目標が1部昇格なのでチームに貢献できるように今まで以上に頑張りたいと思います。



◇プロフィール◇

高中一樹(たかなか・かずき)

生年月日/2006・1・12

身長・体重/178㌢・80㌔

マイブーム/映画を観ること(感動系)

良くしてくれる先輩/吉田選手(営3=龍谷大平安)(尊敬も込めて)




◇連続インタビュー一覧◇ 


18日 岩崎峻典投手

19日 池田彪我内野手

20日 吉田元内野手

21日 花田旭外野手

22日 宮下朝陽内野手

23日 政所蒼太捕手

24日 馬場涼輔内野手

25日 高中一樹内野手

26日 山内教輔外野手

27日 大城戸陸琥外野手

28日 南恒誠投手

29日 島田舜也投手

30日 佐伯成優投手

31日 嶋村知浩内野手


PHOTO=一ノ瀬志織