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2019.11.26
硬式野球

[硬式野球]~課題を見つけた実りの秋。再挑戦へ~15日間連続インタビュー第11日目・納大地外野手

 「なんとしても連覇を」。そう意気込み臨んだ東都大学野球秋季1部リーグ戦。昨年度の豪華メンバーをもってしても成し遂げることのできなかった偉業に挑むも叶わず。昇格後ワーストの5位と悔しい結果に終わったシーズンを振り返り、選手たちは何を語るのか。15日間連続スポーツ東洋独占インタビューでお届けする。

 全日本大学野球選手権大会で当日変更でのメンバー入りを果たすと、夏のオープン戦でのアピールに成功。「運があるんで」と謙遜気味に語るが、高いコンタクト能力を見せ来季にむけ楽しみな存在となった納(総3=智弁学園)。初の2桁試合出場を果たした今季をどのように振り返るのか。(取材日11月3日、聞き手=須之内海)


--まず、今季を振り返ってどうでしたか

どうでしたかね…。春終わりくらいから徐々に調子が上がってきて、実際にリーグ戦出てもっといけるかなって思ってたんです。全体通して10試合超えるくらい出させてもらって、ここまで出たのが大学初だったので色々模索してやってましたね。そこが収穫としてはありました。


--神宮球場での試合前には1試合目だとランニングをしている姿を見かけますが

ルーティンですね。音楽かけながら全体でのアップが始まるまで走ってますね。Apple Watch使ってるんですけど、距離とか時間とか設定できるので1.5㌔に設定して走ってます。5分くらい前に切り上げてるんで、自分が来たら全体のアップが始まりますよ(笑)


--始めたきっかけは

やっぱり出るようになってからです。誰かに言われたとかではなくて、どうやっていこうかなって考えていく中でやりたいことをやってます。山崎(営3=愛工大名電)とか諏訪(総3=浦和学院)も走ってるんですけど、それぞれが黙々と走ってますよ(笑)

 

--今季は試合数も多く疲れの残る時もあったと思いますが

めちゃくちゃありましたよ(笑)次の日がオフって分かった日に17時間くらい寝たんですよね(笑)寝疲れしそうでしたけど、それだけ疲れてたんですね。疲労が溜まって身体にも違和感が出てきていた時もありました。


--その中で良かった点や悪かった点は

あんま良かったところはなかったですかね。今の4年生が大好きなんで、最後に一緒に神宮球場でやれたのは良かった。そうやっていく中で、自分の中で頑張れば来年もっとやれるかなっていう感覚を掴めました。それは良かったと思う。修正点は打率。2割切るか切らないかくらいなので。試合に入りづらいところの起用とかもあったけど、それでも結果を残さないといけない。


--捉えてる当たりも多かったように見えましたが

ヒットにしきれない感じですよね。それが一番の課題です。当たるのは当たるんですけど、どうやってヒットゾーンに運ぶのかという。長打を出すタイプじゃないので、来年はそこを改善していきたい。


--出場機会を求めていく中では新チームはどうなりそうですか

松本(営1=龍谷大平安)は怪我をしない限りは固定だと思いますね。両翼はレギュラー争いになると思いますね。こいつと争うみたいなのはない。みんな横一線。強いて言うなら全員ですね。


--それではこれからというところですか

まぁ、そうですね。でも、あんまり自分ガツガツ行かないタイプなんですよね(笑)自分の良くないところですけど、今の自分的には色んな奴が出るのがチームとしてベストだと思ってる。左向(営1=智弁学園)も良い選手ですし、一個下なら松尾(営2=佐久長聖)や佐々木(営2=帝京)がいて色んな選手が出てこれるといいと思う。


--相乗効果や層の厚さというところですか

そうです。自分の中で大学でも日本一を取りたいという気持ちが大きくて。じゃあ外野手の最高学年になる身としてどういうチームが良いかなって。左右の差やタイプの違う選手がベンチにいれば、監督さんも采配しやすいと思うんです。そういうチームになれば日本一に近づけるかなって。そのためには下の代がもっと出てきてくれると良いと思いますね。


--そういう中で面白い選手は

左向は本当に面白いですよ。足も速いし打つ能力もあるので。あとはそのセンスをしっかり使えるか。身体の動かし方とかが良くなればって感じですかね。脚はチームトップなので。あ、高校時代から暴走が多くて、塁間の暴走族とか呼ばれてたんでそれも直して欲しいですね(笑)


--自分たちの代で日本一をという気持ちがある中で、どんなチームになりそうですか

良いチームになると思いますよ。発足からそんなに経ってないんですけど、みんな高校時代に主将・副将の経験者が多いですし。それぞれがミーティングで発言する場面もありますし、そういうのを見ると良いチームだなぁって思いますし勝ちたいって思いますね。


--主将・副将の様子はどうですか

そうっすねぇ。ぼちぼちじゃないですか?みんなが各々やってて良い感じだと思います。今後も良い形でチームは進むとは思います。


--副将には7年目の付き合いになる村上投手(総3=智弁学園)が選ばれました

あいつはシンボルです(笑)ピッチャーが今出てるの1人なんでね。選んだときは自分がホワイトボードに書いてやってたんですけど、頌樹(村上)にやるか?って聞いたら「嫌や」って。でも、あいつやりたいんすよ。どうせやるし、やるって自分から言うのが恥ずかしいのは知ってたから「何もしないのも嫌なんやろ。やれ!」って言ったらやるって言ってましたよ(笑)


--また来年の試合に出るために取り組んでることはありますか

プロ野球選手の動画を見てますね。YouTube見ると、この選手はどこに注意してるとか今ってたくさん出てるんですよ。それを部屋のテレビで流して、気になったら止めてメモを取ってってやってます。引き出しを作るっていうんですかね。調子が悪くなった時の対処の数を増やしたいっていう狙いです。


--なるほど。練習面では何かありますか

今後やろうと少し思ってるのが順番を逆にしてみようかなって。普通はティーを打ってマシンとか素振りしてマシンっていうのが流れなんです。でも、ティーや素振りは矯正の場にしたい。とにかく打ってみてその感覚を持って、ティーや素振りにっていう流れにこの冬はしてみようかなと思ってます。


--大学野球も3年間が過ぎました

色々ありましたね。1年生はメンバーに入ってましたけど、分からないことだらけで苦労もしましたし。2年生になってからはメンバー外になってプレーしてない時間も多かったです。本当に色々ありましたね。台風レベルですよ(笑)でも、そういう時期があって良かったです。全部の立場わかると思います。出れない奴も1年生で期待を背負う奴も結果が求められる奴も全部の気持ちがわかります。そういう経験を今までして、最終学年に臨めるのはでかいですね。


--最後にラストイヤーの目標をお願いします

途中の話にもあったんですけど、まずは横一線の競争になるのでそこから出ること。出れなかったとしても外野の最高学年として、勝てるチーム、勝つための外野手陣を作り上げていきたいです。


◇プロフィール◇

納大地(おさめ・だいち)

好きな食べ物/カスタード、炊き立ての白米

嫌いな食べ物/シナモン

コンプレックス/ないことがコンプレックス

部員で彼氏にするなら/自分

オフになったら行きたいところ/温泉旅行

最後の晩餐/ミニストップで売ってる期間限定のフォンダンショコラ

苦手なもの/汚物

登場曲にするなら/ワンピースのBGMにある追い詰められた

野球をやっていなかったら/バレー

好きだった教科/ない。全般不得意

パワプロ風に評価をするなら/弾道1、ミートA、パワーF、走力D、肩力D、守備B、特殊能力 送球◎・勝負強さ・運◎


~連続インタビュー一覧~

第1日目:杉本泰彦監督〜「主役は選手たち」日本一の野球部に〜


第2日目:小峰聡志外野手「やり残したことはない」〜副将が振り返る大学野球〜


第3日目:7季連続無失策だった男。最高の守備職人が語る未来 津田翔希内野手


第4日目:木村翔大内野手〜「存在感がある選手に」高みを目指し戦う〜


第5日目:松本渉外野手〜「もっと結果が出せる」スーパールーキーが振り返る1年目〜


第6日目:次のステージへ。未来を見据え、積み上げた努力 山下雅善投手


第7日目:むらなく活躍できる選手になるために 小林直輝内野手


第8日目:強豪校の名にかけて。飛躍誓う飛躍スーパールーキー 河北将太投手


第9日目:常に学ぶ姿勢。「自分の力を発揮するためにできることを」小川翔平内野手


第10日目:絶対的エース。副将として「プレーで見せる」村上頌樹投手


11月27日松澤海渡投手


11月28日諏訪賢吉内野手


11月29日山崎基輝新主将


11月30日佐藤都志也捕手