[硬式野球]〜試練を与えられた春。ここからが勝負〜14日間連続インタビュー第10日目・小口仁太郎内野手

2021.08.10

２年ぶりに開催された春季リーグ戦。前半は４勝２敗と春４連覇の兆しが見えたが後半失速し６位で終えた。負の連鎖は入替戦でも断ち切ることはできず２部降格。神宮を去ることになった。監督、選手とも初めての経験に何を思い、どう立ち向かうのか。それぞれの心境を14日間にわたりお届けする。

（写真提供：東都ベースボールWeb）

第10日目はリーグ戦途中から４番に入り、打撃面でチャンスが回ってくることも多かった小口仁太郎内野手（法３＝智弁学園）。自分らしいプレーが出来ず、反省点ばかりだったという今季を振り返った。（取材日・７月17日、聞き手＝宮谷美涼）

ーー春季リーグ戦を振り返っていかがですか

いや、全然ダメダメです。エラーもしたし、打てなかったし、全然ダメでした。調子は最初はもう良かったんですけど、４番に入ってからマークもきつくなって多分データとかも取られました。だから後半は対応できなくて、打てなかったのだと思います。

ーー立正大２回戦から４番に入りましたが意識の変化はありましたか

気持ち的には意識に変化はなかったんですけど、インコースが増えたので、意識しすぎておかしくなりました。

ーーリーグ戦前に課題はありましたか

特に何も考えていませんでした。なんか気づいたら、リーグ戦始まっていた感じです。

ーーリーグ戦での収穫や反省点はありますか

収穫はないです（笑）。もう反省点ばっかりです。いっぱいありすぎるんですけどね。まず、バッティングですね。やっぱり、意識しすぎるのは自分らしくないっていうか。程々にいかないといけないんですけど、「インコース打ちたいインコース打ちたい」ってなってダメになりました。守備面では、入替戦の時はエラーしちゃったんですけど、リーグ戦の時はとりあえず送球ミスをカバーできたんで良かったのかなと思います。

ーー立正大１回戦ではホームベースを踏み忘れました

踏み忘れたのはもう仕方ないです（笑）。言い訳とかないです。僕が悪いです。

ーーチャンス場面での心境はいかがでしたか

本当は何にも考えないんですけど、「打ちたい打ちたい」と思ってダメな方向にいきました。やはり打ちたいと思うのはだめなんですね。普通に、何も考えずに打席に立つことが一番良いと思います。

ーー国学大戦から無観客試合になりましたが

応援団がいないのはめちゃめちゃ響きます。いないの寂しいです（笑）。最終日に戻ってきたのは嬉しかったです。

ーー連敗の原因は何だと思いますか

中央に２回勝ったじゃないですか。それでなんか「いけるんちゃうかな」という浮かれがあったんじゃないかなと思いますね。慢心状態ががずっと続いたかどうかは分からないですけど、多少はあったと思います。

ーー繋がらない野球をしていました

なんか、全然ダメでしたね。間違いなく、僕のせいです。

ーー中大２回戦から打撃不調になりました

あの時（中大２回戦）は、古賀さんにやられました（笑）。打撃不調になり始めてからは「どうやったら打てるかなあ」って考えてました。練習にもめちゃめちゃ真剣に取り組んで監督と毎日喋りながら、「もっとこうしたほうがいいんちゃうか」みたいな感じで「でもこうしたらちょっと打ちにくいです」とか言ったり、いっぱい試して練習していました。（その成果を）リーグ戦では生かせなかったんですけど、監督の考え方はいっぱいあるので、引き出しは増えたかなと思います。

ーー入替戦に向けてどんなことに取り組みましたか

練習めっちゃ嫌でした（笑）。オープン戦では駒大戦に出て、２打数１安打で打てたんですけど、調子は良くなかったです。打ててるのはたまたまなんですよ。打てない時は原因があります。

ーー入替戦を振り返っていかがですか

赤星投手（日大）良かったです。でも、どのピッチャーが来ても多分あの日は自分の調子が悪かったので、打てなかったと思います。

ーー２部落ち決まって気持ちの面ではいかがですか

いや、もう、めっちゃ辛かったですよ。グラウンドに出たくなくなりました。野球人生で一番悔しかったです。

ーー夏の目標はありますか

熱中症にならないことです。僕、練習中は暑さ感じないんですよ。だからね、気を付けたいと思います。秋は打ちたいです。守備はノックで毎日やってるんで、大丈夫です。そして確実に１部に上がります。確実です。

ーー３年生になって上級生になりました

なんか引っ張っていけとはいわれています（笑）。もう僕リーダーシップしかないんで（笑）。引っ張っていこうとは思っています。これは本当です。

ーー仲がいい選手はどなたですか　

上野（営３＝浦和学院）、渡邊（総３＝報徳学園）、越智（法３＝東洋大姫路）、金光（総３＝東福岡）とかでグループで遊びに行くことが多いです。後輩はもう友達みたいな感覚なので、ご飯を奢ることが多いですね。