[硬式野球] 〜最後に散った１部への夢、ここから再起を図れるか〜14日間連続インタビュー第７日目・ 水谷祥平外野手

2022.08.07

[硬式野球] 〜最後に散った１部への夢、ここから再起を図れるか〜14日間連続インタビュー第７日目・水谷祥平外野手

聖地神宮に戻ることを夢見て、チーム一丸となりこの春を戦った東洋大の戦士たち。厳しい２部を戦い抜き、１部への切符を掴みかけたが、最後は戦国東都の重圧がのしかかり、思い出の地で涙を流した。心に焼き付く経験をした選手たちは何を語るのか。14日間にわたり彼らの思いをお届けする。

第７日目は今季初めて全試合スタメン出場を果たした水谷祥平（営３＝龍谷大平安）外野手。悔しい経験もした今季を「みんなに助けられた」と振り返る。そして、「状況に応じた対応力を身につけたい」と来季を見据えた。（取材日・７月24日、聞き手＝ペリッジ琴マーガレット）

ーー今季を振り返っていかがでしたか

スタメンで出るのが初めてだったので、オープン戦とは全然違うなっていうことが分かって。一回打てなくなると、「１本が欲しい、欲しい」って焦ってしまったのが反省点。試合ごとの切り替えが大事だと思った。波に乗れたらいいなと思うので、来季もなんとかレギュラー取って ”入り”をもっと大事にしたい。

フルスタメン出場だった

ーーフルスタメンでしたが

いつ代えられてもおかしくないと思いながらやっていたから焦りも少しあった。なんとか結果を残すために取り組みから変えていこうと心がけていました。

ーー守備で意識していたことは

イニング点差、アウトカウントとか、条件をしっかり頭に入れて、絶対にしてはいけないことと、ここはこうするべきってことを考えて、何も考えずに感覚で動くのではなく、ピッチャーが投げる瞬間に合わせるようにしてました。

守備では外野から常に声掛けをしていた

ーー打席で意識していたことは

オープン戦は２番っていう打順にこだわらず、自分の持ち味を意識してできてたんですけど、リーグ戦になった途端にチームのためにってことを考え過ぎてしまって、とりあえずつなぐ、最低限のバッティングをしてしまって。それが反省点です。もっと向上心持ってやればよかったなって思います。

ーー収穫はありましたか

個人としてはほぼないです。周りに助けられたというか。みんなが打ってくれたし、投げてくれたし。役に立てなかった、自分の力不足を感じたリーグ戦だったので。秋こそやり返してやるという気持ちしかないです。

ーーそれでは改善点はいかがでしょう

バッティングに関してはミスショットが多かった。自分が不利な状況にすぐ持っていってしまってたので、そこを突き詰めて、１球で仕留めることを意識して取り組みたい。守備ではチームを救えるように、球際のところとか練習から徹底的にやっていきたいなと思う。

ーー入替戦を振り返っていかがでしたか

２戦目の初回の守備で僕が大エラーをしてしまって、そこから試合が崩れたので。ピッチャーの人たちにも、チームにも本当に申し訳ないなって。今思い返すと、２戦目で決めておかなきゃいけなかったなと思います。

ーーリーグ戦と緊張感は違いますか

やっぱり緊張感はありました。自分たちはやるしかない立場だったけど、中大は絶対に落とせないっていうプレッシャーがすごかったと思います。その点ではこっちのほうが有利だったというか。自分は攻めるだけ攻めてやろうって感じでした。

入替戦でも出塁を図った

ーー久しぶりの神宮球場はいかがでしたか

やっぱりプロ野球でも使われてるだけあって２部の球場よりいい。スタンドの距離も近くて、同い年のメンバー外の部員が応援に来てくれていたのが見えて、チーム一丸となって戦ってる感じがいいなあって思った。

ーー２部残留が決まった時はどんな気持ちでしたか

「また１からか」って感じでした。終わってすぐは落ち込んだけど、バスに乗ってからシュンとしてる人たちを見て、そうしてても変わらないなと思って。その日にすぐ切り替えられました。

ーー現在のチームの雰囲気は

授業期間もあってチーム全体で練習機会が少なかったけど、夏休みに入ってからは毎日練習が入ってくるので、そこに合わせて各個人が集中して取り組むことになる。やる人はとことんやるし、逆に置いていかれる人はおいていかれると思う。今はチームというより個人がメイン。秋になる頃にその個人が集まってどうなるかなって感じ。

ーー夏に乗り組みたいことは

試合が多くなるので、実戦の中でこうしたら大丈夫とか、この時はこうしないといけないとか、状況に応じた対応力っていうのを考えながら身につけたいと思ってます。

◇プロフィール◇

年月日／2001・５・31

身長・体重／175㌢・ 85㌔

最近ハマっているもの／大乱闘スマッシュブラザーズ

橋本史（総３＝花咲徳栄）のバッティンググローブを使っている理由／有り余ってるらしいので（笑）。「持ってき〜」って配ってました（笑）。