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聖地神宮で再び戦うことを目標に“一戦必勝”のスローガンのもと戦い続けた東洋大の戦士たち。戦い抜いた先に待っていたのは5季ぶりの1部昇格という最高の結果だった。自分たちの力で勝利をつかみ取り、目標を達成した今季を振り返った時、選手たちは何を語るのか。どのような思いで戦っていたのか。激闘の半年を振り返ってもらう。
第9日目は、攻守でチームを支え、今後は中心核を担っていくことが期待される加藤響内野手(総3=東海大相模)。開幕前の好調から一転、「波があった」と満足のいかないまま今季を終えた彼は、今季をどのように振り返るのか。また、来季以降をどのように見据えるのか。(聞き手=一ノ瀬志織)
ーー今季を振り返って
今季全体としては1部上がれたってことが一番良かったですし、チームとしても良い雰囲気でリーグ戦に臨めていました。個人としては前半戦なかなか調子上がらなくてチームにも迷惑をかけて、そういう所では苦しいところもたくさんあったんですけど、後半の方はなんとか調子も戻ってきて、打撃でも守備でもチームに貢献できたって言うのが良かったんです。でも、その波を無くしていけたらもっと良いんじゃないかなってふうには思います。個人的な反省はたくさん出たかなって思います。
ーー今季リーグ戦で一番印象に残る試合は
立正戦の2戦目に自分が勝ち越しのタイムリーを打った試合です。その試合まだ自分ヒット出てなくて初ヒットだったんですけど、あのヒットからなんか自分の中で掴んだものがあったので、その試合が一番印象に残ってます。
ーー今季、序盤に比べて中盤から後半にかけて打撃の面で調子が上がっていったが、何か変えたりしたことがあったんですか
元々、遠くに飛ばしたいって気持ちがずっとあってそれをずっと目標というか、意識した上でバッティングしてたんですけど、大学入ってからそれを意識してからなかなか確率とか、その打率の部分で上がらない部分があって。これなんとかして変えないといけないなって思ってた時に、高校の時とかは低いライナーで飛ばしていく、ってそういう意識を持って常に打席に立ってたので、その意識を持つようになってからちょっとずつ良くなったというか、変化球とかも確率良く打てるようになったので、基本にかえったというかそれが一番大きかったかなって思います。
ーー今季の守備の面では
守備の部分はまあそんなに悪いとは思わなかったんですけど、ちょこちょこミスがあった部分もあったので、入替戦にかけて守備ももう一度しっかり見直そうと思って。守備も毎日のようにノックしたりとかして、入替戦で結構良いプレーもできてたので、両方課題があるんですけど、守備ももっと鍛えていかなきゃいけないなと改めて思いました。
ーー入替戦までの過ごし方
結構バッティングは良かったのであんまり変えることなくこのままいこうと思ってて、守備はちょこちょこミスもあったので、守備をもっと鍛え直そうと思って、両方練習したんですけど、守備は意識をより高く持って練習していたかなって思います。
ーー久しぶりの神宮球場はいかがでしたか
入替戦ってこともあって人も多くてその中でプレーできて、一年の時も神宮でやらせてもらってやっぱり神宮の雰囲気と言うか、そういうのが一番良かったので、やっとここでできるんだなって言う気持ちと、ここで結果を残してまたさらに上のステージでも活躍したいなって気持ちもまた増えたので、神宮に戻れて良かったなって思います。
ーーたくさんの観客が入った神宮をみて
久々にああやっていっぱい入ったので、ちょっと緊張した部分もあったんですけど、逆に緊張してた時の方が割といいプレーできたかなって感じはあって、やっぱり色んな応援して下さる人とか自分の関係してる人がたくさん居てその中でプレーできたって言うのが、ひとつの恩返しになったかなって思います。
ーー入替戦の試合内容を振り返って
どっちとも厳しい戦いだったんですけど、まあその中でもチャンスで打ったりとか守備でたくさんいいプレーできたりとかチーム全体として良いところがたくさん出たのもありますし、僕個人としては一戦目はバッティングで打つことができて、二戦目は守備で良いプレーできて、自分の良さがちょっと出たかなって思うんで、貢献できた部分はすごい良かったかなって思います。
ーー1部昇格について
本当に嬉しいだけです。
ーー夏に取り組みたいこと
春最初の方とか自分がこうしたいとか明確な目標って言うのがちょっとあんまり無くて、そのままの流れでいっちゃったとかなーなーになってたとこがあるので、本当にバッティングも守備も春出た課題波を少なくするとか、守備は細かいミスを無くすとかそういうのは日頃からの練習であると思うので、練習の量とか質を高めてやっていこうって思ってるので、体作りからもそうですし、全部です。全部練習してって感じです。
ーー3年目の春はどうだったか
先輩達とやれるのもあと、この秋で最後ですし、この後自分たちがやっていかないといけないってのもあるので、ちょっとずつもっと周りを見るようにしろっていうのは監督さんからも言われてるので。春は前半苦しんだ分、あんまり周り見れてなくて、自分が徐々に良くなってきてちょっと周り見れるようになってきてって感じだったので。良くも悪くも自分が引っ張っていかないといけないって思っているので、そういう面では色んな選手とコミュニケーションとったりとかはちょっとずつやれるようにはしてます。
ーーここまでずっと共に戦ってきた四年生への思いは
本当に今回四年生すごい活躍されて引っ張ってくれていたので、本当に感謝しかないですし、この1部で秋なんとか優勝して、明治神宮出てそのまま日本一っていうのを目指してるので、そこに行けるように自分たちは少しでも後押しできるような活躍できたらなって思います。
ーーチーム全体として意識していたこと
全力疾走だったり、プレー中の声であったりとか、監督やキャプテンが言った後の返事と言うかアンサーと言うか、常にやろうって言うふうにやっていて。そういうところが、前のチームとかと比べて厳しくなったと言うか。細かい部分でしっかり見つめ直そうってやっていたので、それはこれからもずっとやっていった方が良いなって思います。そういう細かいところがしっかりできるからこの1部昇格があったんじゃないかなって思うので、それをこれからも持って行きたいなって思います。
ーー今のチーム強みは
一人一人レベル高いですし、1部でも一位狙っていけるチームだと思うので、全力疾走とか声とか細かい部分で他のチームよりもだいぶ意識を持ってやれてると思うんで、打撃力もそうですしピッチャーも両方あると思うんで、両方を強くしていけたらと思います。
ーーリードオフマンとしての起用もある中で、打順へのこだわりは
そんなに打順はこだわりはあんまり無くて、でも1番だったら1番なりに自分の良さを出していければって思います。
ーー打線においてのご自分の役割は
調子が良ければどんどんかえしていかなきゃいけないと思うので、その期待に応えられるようにやっていくしかないです。それに、確率があがっていけば、もっともっと自分の打撃もアピールできると思うので。つなぐ意識も大事ですけど、やっぱりもう返していくって意識をそろそろ持ってやっていかないと自分の代になったら大変だと思うので。
ーーチームの中でどんな存在になっていきたいか
「加藤がいなかったらだめだな」みたいなって言ってもらえる選手になりたいですし、もっと引っ張っていかないといけないと思っているので、そういう部分では自覚を持ってやっていかないとなって思います。
♢プロフィール♢
加藤響(かとうひびき)
生年月日/2002・6・15
身長・体重/180㌢・82㌔
好きな食べ物/ピュレグミのグレープ味
可愛がってる後輩/花田(総2=大阪桐蔭)
仲の良い同期/松本(営3=成田) 、佐久間(済3=千葉黎明)
2023年前半の1番思い出/入替戦勝った時
ココを見てほしい! /走攻守全部
♢13日間連続インタビュー♢
第9日 加藤響 内野手
第10日 一條力真 投手
第11日 石上祐介 投手
第12日 後藤聖基 捕手
第13日 水谷祥平 主将
♢特別企画♢
1. 特別対談・馬込吉田の一塁手争い
2.1部の舞台へ!水谷祥平主将特別インタビュー
♢インタビュー♢
宮下朝陽 内野手
細野晴希 投手