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各大学主力選手が抜け、混戦が予想されるリーグ戦。チームとして20度目のリーグ制覇を目前とし、選手たちは何を語るのか。全7日間スポーツ東洋独占インタビューでお届けする。
第6日目は酒巻翔内野手。今季から「打の東洋」の4番を担う右の大砲だ。待望の神宮球場での本塁打は生まれるのか。初めてレギュラーとして挑むリーグ戦に向けた思いを聞いた。(取材日・3月16日、聞き手=齋藤洋)
--オープン戦も中盤ですが、調子はいかがですか
打率は残ってるけれど、長打をあまり打てていないですね。チーム成績があまり良くないのは自分のせいだと思っています。だからといって無理に打球を上げようとすると崩れるのでそれはしません。練習での状態は良いので、試合で一本出れば調子は上がってくると思います。
--この春から4番に座って感じたことはありますか
一打席目が大事ということ。打ち取られたとしてもしっかり振らないといけない。4番が中途半端な振りで打ち取られていてはチームが乗らないですからね。中途半端に空振るならガツンと振って空振ることが大事と分かりました。あとは打率より打点や長打を意識しています。打率が2割5分でもホームラン3本で打点が15とかならチームにとってはそっちの方がいい。
極論なんですけど、三振かホームランかという考えでもいいんじゃないか、と思ってます。チームメイトにも言われてます。思い切り振って三振なら仕方ない。そんな考えができるようになったのは収穫ですね。
--悲願の神宮球場での初ホームランを打つイメージはできていますか
割とできてますね。体の軸とバットのヘッドを上手く使って打ちたいです。崩れたフルスイングではなくて、綺麗なフルスイングで。あと、三塁側にバットを投げたいです。田中将也さん(H29年度営卒=JX-ENEOS)がめちゃくちゃバット飛ばしてたので。しっかり振り切ればあれだけ飛ばせるのかなって思います。
--ルーティンが特徴的ですが
ネクストバッターサークルでのルーティンはずっと変わってないです。中学生ぐらいからかな。特に意味はなくて、体全体を動かすのが狙いです。昔はやったりやらなかったりで、母に「やってない時は自信ない時だよ」と言われてからはいつもやってます。
--守備でのルーティンの意味は
一塁線で礼してから守備につきます。練習の時は怪我しませんように、試合の時はイレギュラーしませんようにって思いながらやってます。
--背番号が10番になりましたが
いい右打者が着けてきた番号というイメージがあります。特に田中将也さんの勝負強さは真似していきたいです。でも、東洋の4番は背番号10だというイメージを自分が作りたい。
--チーム全体の守備の印象はいかがですか
思ったより投手陣が良い。松澤(営1=帝京)と渡邊(総1=報徳学園)はリーグ戦でもいい投球をしてくれるのではと期待してます。他の投手陣もいいボールを投げてるので、いけると思います。プロに行った3人のおかげでデータもないですし。だからこそ、打線で5点取れれば勝てる。今の打線なら取れると思いますしね。
--チームとしてリーグ戦までに修正したいことはありますか
受け身にならないことです。自分たちが盛り上がる声は出せていますが、相手にプレッシャーをかける声を出せるか、ということですね。初回に3失点とかしたらそのまま負けるイメージがあるので、そういうところで受け身にならずにいられるかです。
--開幕戦の相手は中大ですが
中大が一番手強いと思ってます。野手がほとんど残っているし、皆川や畠中という好投手もいる。逆に連勝で勝ち点取れれば優勝できるのでは。
--最後に春季リーグ戦の目標をお願いします
チームとしてはもちろん日本一。個人目標は打率3割5分、ホームラン3本、打点王。ベストナインもですね。中でも打点王とベストナインは絶対取ります。
◇酒巻翔(さかまき・かける)
学部・学年・出身校/経営学部・3年・成田
身長・体重/187㌢・91㌔
生年月日/1998・4・12
好きな学食/鉄鍋屋のFセット
好きな女優/松岡茉優
登場曲にするなら/長渕剛のHOLD YOUR LAST CHANCE
◆開幕前インタビュー・一覧◆
第1日目:佐藤都志也〜「最高の結果を」。主将が語る春の意気込み〜
第2日目:津田翔希〜個人成績よりも優勝。学生野球ラストシーズンへ〜
第3日目:小川翔平〜「チームを引っ張っていきたい」。王座奪還への思い〜
第4日目:村上頌樹〜「勝てるピッチャーに」。投手の柱として挑む春〜
第5日目:小峰聡志〜ムードメーカーが語る春。「チームを勢い付けたい」〜
4月7日:杉本泰彦監督