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全チームから勝ち点を獲得し、完全優勝を遂げチームスローガンの「奪還」を達成。戦国と称される東都大学野球リーグの令和初の覇者となった選手たちは何を感じていたのか。スポーツ東洋が9日間連続インタビューでお届けする。
第7日目は開幕戦で幻の本塁打を放ちその名を馳せた小川翔平(法3=霞ヶ浦)内野手。最終戦では完全優勝を勝ちとる一打で魅せつけた。そんな数々の試合を彩った背番号6が「全力」という言葉を胸に戦いぬいた今季を振り返る。(取材日・6月2日、聞き手=谷口遥菜)
--まずリーグ戦を振り返っていかがですか
最初はピッチャーが抜けた分、弱いとか言われてた。でも最終的に勝ち点全部とって優勝することができて最高の結果だったと思う。
--前半がかなり調子よかった印象があるのですが
はい。後半は調子が落ちてしまったのでそこは反省点ですね。個人的には50点ぐらいの結果かな。
--春季リーグ戦が終わってみて今年のチームの雰囲気や強みはなんでしょう
ピッチャーが点数取られても諦めないで逆転できるチームだと思ってるからそれが強みですかね。
--駒大3戦目から打順が3番から6番になりましたがそのあたりは
スタメンで変わったのを知ったんですけど。もちろん3番のが良かったけど山田さん(総4=桐生第一)が調子が良い反面、自分がなかなか調子上がらなかったので6番になってしまった。
--とくに記憶に残ってる試合はありますか
亜大最終戦。同点打だったりいいところで打てたりサヨナラ打も出たので。
--チャンスで打っていたイメージがあるのですが改めて持ち味は
ランナーいない時よりはいた方が集中できる。だからチャンスのが割と結果が良かったと思う。
--どのような打球が出たときに、ご自身がバッティング調子いいなって思いますか
たとえばライナーならライナーとか自分の狙った打球が出た時が一番いい。調子悪くなると自分の狙った打球が出なくなる。方向も含めて強さももちろん。
--小川選手が選ぶ春季リーグ投打のMVPを教えてください
投手は村上(総3=智弁学園)。見たとおりずっと勝ってるし、誰が見てもMVPですよね(笑)。守備してても打球が飛んでくる気しなかったし良すぎました。打者は松本(営1=龍谷大平安)かな。打つっていう部分はもちろん、自分の仕事をしっかりと果たせてるからそれがチームにとっては大きい。
--高校の後輩である木村選手(総2=霞ヶ浦)と今季二遊間、三遊間を組むことが増えましたが
まあまあ仲良いんで(笑)。試合中色々と話したりもしてますね。だから守備とかでもかなりやりやすいです。
--先輩として後輩の活躍というのはどのように見ていますか
もちろん打席で打って欲しいって思う。でもやっぱり後輩が打つと先輩である自分も打たなきゃいけないって思うからそこはだいぶ意識してます。木村とは刺激しあえるいい関係ですね。
--リーグ前の取材では増量やウエイトなどを意識してると話していましたが
今もそれは意識してやってる。リーグ戦後半もそんな体力が落ちてこなかったので、そこは今後も継続した方がいいかなって思いますね。
--そのほかにいま意識してることはありますか
内野と外野の連携を取るのはやっぱりショートの役目なので。周りを見れるように、声をかけられるように意識してる。
--では最後に今後のご自身の課題について教えてください
バッティングですかね。やっぱり今季前半はよかったけど後半がだめだったので、調子の波を少なくできるようにしたい。
◇小川翔平(おがわ・しょうへい)
学部・学年・出身校/法学部・3年・霞ヶ浦
身長・体重/180㌢・77㌔
生年月日/1998・7・13
血液型/O型
好きな食べ物/梨
趣味/映画鑑賞(高校で野球部を引退したときに映画同好会みたいなのを作って、その名残で今も友だちと見に行ってる)
特技/サッカー(得意な人を集めてスパイクとかユニフォームとか着たり結構本気でやってる)
やってみたいポジション/キャッチャー(自分なりの配球を考えるときがあるのでやれたら楽しそう)
◆今後の掲載予定◆
第1日目:佐藤都志也~「全部責任を取るぐらいの気持ちで」。チームのために主将が背負うもの~
第2日目:山田知輝~「もう重圧はない」ミスター東洋2年目を終えて~
第3日目:村上頌樹 ~「自分がやらなきゃ」芽生えたエースとしての自覚~
第5日目:山崎基輝〜「ベストナインは自信に」陽を浴びて輝くまで〜
第6日目:諏訪賢吉〜「戸惑いはなかった」初の試み続いたリーグ戦〜
6月29日:河北将太投手
6月30日:杉本泰彦監督