Article

記事


2021.08.14
硬式野球

[硬式野球] 〜試練を与えられた春。ここからが勝負〜14日間連続インタビュー最終日・佐々木俊輔外野手

2年ぶりに開催された春季リーグ戦。前半は4勝2敗と春4連覇の兆しが見えたが後半失速し6位で終えた。負の連鎖は入替戦でも断ち切ることはできず2部降格。神宮を去ることになった。監督、選手とも初めての経験に何を思い、どう立ち向かうのか。それぞれの心境を14日間にわたりお届けする。 


 (写真提供:東都ベースボールWeb)


最終日は佐々木俊輔外野手(営4=帝京)。今季は首位打者を目標に臨むも思うような結果を残すことはできなかった。同時に主将としての立場の難しさも痛感。ラストシーズンへ生かすべく冷静に分析した。(取材日・7月17日、聞き手=小林夏実)


ーーシーズンを振り返っていかがですか

個人的にはそんなに納得のいく結果ではなかったですし、チームとしても2部落ちになってしまいました。キャプテンとしてもチームを引っ張ることができなかったという面では反省しないといけないシーズンかなと思います。


ーー打撃の面では

そんなに悪くはなかったと思うんですけど、やっぱり結果が出なかったというのがありますよね。途中ヒットも全然出なくなったときがあって、でも自分の中ではそんなに調子は悪くなかったかなというふうには思ってはいたんです。でもヒットが出なかった分、周囲からはそんなに調子は良くないように見られてたかなというのはあります。


ーーヒットが出なくなったときの対策として取り組んだことはありますか

自分の意識していることをもう一度見直して、監督さんからもアドバイスをいただいたりしました。それを意識して練習に取り組んで、最後の方またヒットが出るようになったかなと思います。


ーーチームの雰囲気はいかがでしたか

前半戦は、雰囲気はとてもよかったですし、接戦の試合を勝ち切ったりもしてたので、いい雰囲気だったのかなとは思います。


ーー印象的な試合はありますか

やっぱり中央大学との試合で2戦とも両方勝てたことはチームとしても非常に大きかった試合だったと思います。


ーー中央戦と国学戦で違いを感じたことはありましたか

雰囲気や何かが違ったかと言われるとそこまで変わりはなかったと思います。中央に勝って優勝が狙える位置にはいたので、逆に言うならチーム的には上がってきたところではあったのかなと。そこで出鼻を挫かれたというか、勝てなかったのはチーム的には痛かったかなと思います。


ーー投手陣を見ていていかがでしたか

自分たち野手が打てなかった分、ピッチャーにはすごい苦労をさせたなと思いますし、細野(総2=東亜学園)に関してもあれだけいいピッチャーなのでそれなりにプレッシャーもあって大変そうだなとは思いました。松澤(営3=帝京)に関しても前半調子良かった分、後半はなかなか球が走らなかったり、捉えられたりして本当はそこで野手が援護してあげないといけないときに援護しきれなかったので、本当に申し訳なかったなと思います。


ーー投手の方と話すことはありますか

練習するときに投手と野手で全然メニューが違うのでそんなにしゃべる機会はなかったですけど。リーグ戦中は細野が負けたときに「そんなに落ち込むなよ」とか「まだ全然試合があるからそれで勝てればいい」というふうに声を掛けたりはしてました。


ーー打点への意識はありましたか

3番に置いてもらっているからには打点をあげなきゃいけないというふうには思ってましたし、前に松本(営3=龍谷大平安)とかいたんですけどなかなか出てくれない部分とかもあったので(笑)。それでも得点圏で回ってきたときにはしっかり還そうと思ってはいましたね。


ーー盗塁については

あんまり自分自身動けなかったですし、アウトになってからサインもなかなか出なかったので、盗塁に関してはまだ信頼されていないのかなというふうに思います。今後のオープン戦とかでしっかり結果を残して、秋は走れるようになりたいなと思います。


ーー無観客と有観客をどちらも経験されました

やっぱり無観客でやるとそんなにリーグ戦という感じがしなかったなと思います。お客さんが入ってくれるからこそ緊張感もあって、自分の力が発揮できたり、やっぱり声援を力に変えてプレーできるというのを改めて感じたので、お客さんがいた方が自分的には力が出るかなと感じました。


ーーシーズンを振り返って点数をつけるとしたら

40点ぐらいじゃないですかね。


ーー残りの60点はどうしたら埋まると思いますか

リーグ戦中にもっとチームのことを見てキャプテンとして声を掛けたりいろいろとやらなくてはいけなかったのかなと思いますし、自分が結果が出なかったために自分のことに捉われすぎて、周囲に声を掛けられなかったなと思います。それから自分のことを考えていたのに個人の成績も残せませんでした。 キャプテンとして結果や声でチームを引っ張らなくてはいけないのに両方ともできなかったので、秋には改善していきたいなと思います。


ーー個人のこととチームのことを考えている比率はどのくらいですか

自分が結果を残してる時だったら、自然と周囲の出てる人たちのことを見ないといけないなってなりますし、チームに何が足りていないのかだったり、個人として状態が悪い人にアドバイスができたりというのがあると思うので、自分の状態によって全然変わってくるとは思います。まあ基本は半々くらいなのかなって思っています。


(写真提供:東都ベースボールWeb)


ーー入替戦までどのように過ごしていましたか

まず、春のリーグ戦の敗因を監督さんからの見解で言われて、その自分たちの課題っていうのをしっかり消して入替戦に臨もうというのがありました。その面で守備が一番最初に出てきたので守備の課題をつぶすために練習に取り組みました。その次にバッティングでどうヒットを打つのか、どうチャンスで1本出すのかというのをまた考えて練習に取り組んでいました。


ーーオープン戦の調子や感覚はいかがでしたか

オープン戦になると緊張感も全然違うので、自分たちのやろうとしていることができていました。得点圏にまずランナーを進めて、そこからランナーが三塁になったとしてどう1点を取るかというチームでやろうとしていたことができていたので、オープン戦の内容を見れば雰囲気だったり、チーム状況というのは悪くなかったですね。


ーー入替戦に向けて主将として話したことはありますか

自分がというよりかは全員が負けないということを強く思って常にやっていたと思うのでそんなに自分からは話していないですね。


ーー日大の印象は

勝手な印象かもしれないですけどいやらしいチームなのかなって思っていて、ピッチャーもいいですし、バッターもいい選手がそろっていたので、そんなに楽に勝てるとは思っていなかったです。何しろ、ピッチャーがプロ注目の選手だったので、やっぱりそこでも守り勝つというのはずっと頭に置いて戦ってはいました。


ーー日大への対策はありましたか

対策としては、監督さんからの敗因の一つに挙げられた自分たちが受けるフォアボールであったりデッドボールが少ないというのがあったので、バッター陣はラインのギリギリに立って外のボールを打とうということを言われて、それは意識していました。


ーー2戦目はご覧になっていましたか

次の日も朝から練習して、終わってから日大と立正の試合は見てたんですけど、やっぱり負けた時っていうのは自分たちが最後に負けて終わってないので、2部に落ちた実感っていうのが全然わかなかったです。立正が勝ってくれることを願って、自分たちも「明日やるぞ」という気持ちがあったので、やりきれずに終わったというのは少しありますね。


ーーその結果を受けてミーティングなどはありましたか

そうですね、数日後に監督さんからリーグ戦の敗因と自分たちの弱さをもう一度言われたので、「それを無くさないと勝てない」と言われました。そして自分的にも今の下級生にはいいピッチャーやいい野手もいて、やっぱり2部で戦う選手じゃないって思っているので「どうにかして秋で1部に上がるぞ」っていう話もされました。


ーー収穫はありましたか

春のオープン戦ではそんなに負けてこなかったですし、自分たちがやりたい野球ができていたんですけど。やっぱりリーグ戦になって、緊張感が出て、違ったプレッシャーがかかる場面で弱さが出てますし、負けたからこそ、自分たちの弱さっていうのを知れたのでそこは収穫なのかなって思います。


ーーやりたい野球とは

ランナー三塁でゴロを打ってヒット0本でも点を取れる野球で、どう1点を取るかということにこだわってやってきました。オープン戦であれば先頭バッターが出て、バントで送って、そこでヒットが1本出たり。逆に1アウトランナー三塁の場面に内野ゴロで三塁ランナーのスタートの練習をしてきたので、そこで1点を取る。ヒットや連打が続かなくても1点を取るということにこだわってやってきたので、リーグ戦ではそれがなかなかできなかったのが悔しいことかなと思います。


ーー夏に取り組みたいことはありますか

自分としては3番を打たせてもらっているので打率おいうよりは得点圏打率にこだわってやっていきたいです。その勝負強さというのはなかなかやろうとして身につけられることじゃないですけど、相手の配球を読んだり、場面場面で自分の求められている役割を果たせる打者にはなりたいので、バットを数振って、練習の数をこなしてやっていきたいなと思います。


ーー最後に秋の目標を教えてください

目標はやっぱり1部昇格ですね。個人的には2部はベストナインとかないくて首位打者しかないので、しっかり首位打者を獲れるように。最後くらい少しは名前を残したいので、首位打者を獲れるように頑張りたいなと思います。



◇プロフィール◇

佐々木俊輔(ささき・しゅんすけ)

身長・体重/174㌢・75㌔

生年月日/1999・11・6

出身/東京都

座右の銘/明日やろうはバカやろう



※感染症拡大予防のため、オンラインでの取材をもとに作成しています。

※新型コロナウイルスに羅患された方々の一日も早い回復をお祈りいたします。



◇連続インタビュー一覧◇

第1日目:杉本泰彦監督

第2日目:加藤響内野手

第3日目:橋本吏功外野手

第4日目:後藤聖基捕手

第5日目:細野晴希投手

第6日目:廣岡隆成捕手

第7日目:松澤海渡投手

第8日目:羽田野温生投手

第9日目:松本渉外野手

第10日目:小口仁太郎内野手

第11日目:大宮隆寛投手

第12日目:瀬川航騎内野手

第13日目:木村翔大内野手