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2022.04.15
硬式野球

[硬式野球] ~いざ覚悟の春、再び聖地神宮へ〜 ラストイヤーへの思い 〈河北将太投手・渡邊友哉投手〉

春季リーグ戦前硬式野球部特集のラストを飾るのは1年次から東洋のユニフォームを身につけ、マウンドに立ってきた河北将太(営4=浦和学院)投手と渡邊友哉(総4=報徳学園)投手。それぞれのラストイヤーへの思いとは。


・河北将太投手


(写真提供:東洋大学硬式野球部)


1年生から登板を続けてついに迎えたラストイヤー。リーグ戦開幕を目前に、「コントロールに課題が多く出たが、球威や球速などいい部分もある」と今の現状に冷静に向き合い、真摯に野球に打ち込む姿を見せた。

 

 主に先発投手として活躍してきた河北の初勝利は、神宮球場での中継ぎ登板。先輩たちの中で1年生ながら大事な場面を任され「今に比べて怖いものがなかったというか、勢いでいけていたのでよかった」と当時を振り返る。そこから着々と成長を重ね、最高学年となった。春季オープン戦では東洋大の先輩である飯田(H29年度営卒=日本製鉄鹿島)の投球から「コントロールやフィールディングを参考にしたい」と刺激を受け、自身のさらなる向上を図った。そして今季は「どこで投げるかは分からないが、無失点を念頭に」と、チームの勝利のためにどんな役割でも尽力する決意を示す。

 

 切磋琢磨しながら共に歩んだ仲間とプレーする時間も残りわずか。「自分が投げるチャンスがあれば仲間のために。同学年の投手陣が本当に好きなので、最後笑って終われたら」と共に歩んできた仲間へ思いを募らせる。そして秋には「大学生として最高の球場」に戻ることを目標に、「最後は笑って良かったなと思えるように、次のステージでもやっていけるようステップアップして頑張りたい」と目を輝かせた。



・渡邊友哉投手


(写真提供:東洋大学硬式野球部)


1年生ながらマウンドを託されさまざまな場面で登板を重ねた渡邊。苦しい時期を乗り越え、チームの勝利に貢献し続けた左腕が3年間を振り返るとともにラストイヤーへの思いを語った。


 高校時代はけがに苦しみ、長い期間投げられない時期もあった。「練習しても登板機会が少ないのは辛かった」と苦しんだ時期を乗り越え、大学では先発も中継ぎも経験。チームの勝利に貢献し続けた。投球のテンポが武器だと語る渡邊はこの冬、重点的にトレーニングを行い、体重を8㌔増やした。今季は「ピンチの場面で4年生の僕に任せてもらえたら。最低でも1勝はしたい」と最上級生として決意を述べる。そして「細野(総3=東亜学園)がけがをせずに投げられるように、全力でサポートしたい」と後輩を気遣う優しさも見せた。


 大学には全国制覇という目標を掲げて入学した。今まで支えあってきた仲間と目指す最後の日本一。新チームになってからは投手と野手の間にあった距離が縮まり、チームの雰囲気はすごく良いと自信を覗かせる。「秋には神宮球場のマウンドに集まる東洋の姿を応援してくれる人に見せたい」と強い思いを語り、「明るくていいチームだと、応援したいと思ってもらえるような野球をする」と誓う。まずは春に1部昇格を通過点とし、秋にはチーム一丸となって全国制覇を狙う。「最後にみんなで良い思い出を作って笑顔で大学野球を終えることができれば」と明るい未来を描く渡邉のラストシーズンがついに幕を開ける。



TEXT =大塚早百合、ペリッジ 琴マーガレット


◇連続インタビュー一覧◇

第1日目 杉本泰彦監督  「したたかなチームに」

第2日目 加藤響内野手  「チームを勝たせられるように」

第3日目 松本憲信内野手 「野球部代表の自覚を持って」

第4日目 一條力真投手  「同期・後輩に負けないように」

第5日目 細野晴希投手  「絶対に点を取られない」

第6日目 松澤海渡投手  「ピッチャーリーダーとしての決意」

第7日目 後藤聖基捕手  「全勝させられるキャッチャーを目指して」

第8日目 石上泰輝内野手 「チームのために打点を挙げられるバッティングを」

第9日目 矢吹栄希外野手 「打撃三冠を目指して」

第10日目 羽田野温生投手 「球速160㌔が一つの目標」

第11日目 松本渉外野手  「今年はしっかりやり返す」

第12日目 小口仁太郎主将 「『東洋強いな』と思ってもらいたい」


◇2部開幕前特別企画◇

4月14日 3年外野手対談〜橋本吏功外野手・水谷祥平外野手・宮本涼太外野手〜