[硬式野球] 〜最後に散った１部への夢、ここから再起を図れるか〜14日間連続インタビュー第12日目・松本渉外野手

2022.08.12

聖地神宮に戻ることを夢見て、チーム一丸となりこの春を戦った東洋大の戦士たち。厳しい２部を戦い抜き、１部への切符を掴みかけたが、最後は戦国東都の重圧がのしかかり、思い出の地で涙を流した。心に焼き付く経験をした選手たちは何を語るのか。14日間にわたり彼らの思いをお届けする。

第12日目は松本渉（営４＝龍谷大平安）外野手。最上級生として、結果を出すことにこだわった今季を「最低限の打率」と振り返った。（取材日・７月31日、聞き手＝宮谷美涼）

ーー今季を振り返っていかがでしたか

まずはチームが優勝できたことはよかったと思っています。個人的には、チームの「全勝～圧倒～」というスローガンだったので、その目標が達成できたのかなと思います。それでも最後は入替戦で負けてしまったので、そこは悔いが残りました。

ーー点数をつけると

７０点。最低限の打率は残せたかなと。

ーーラストイヤーに対する意識の変化はありましたか

まずは最上級生が結果を出さないといけないと思うので、結果を出すことにこだわって。結果を出せないときもありましたが、そのときはしっかり声を出して、カバーを心掛けていこうと思っていました。

１番として積極的な走塁を見せた

ーー今季は出塁率を上げることを目標に掲げていましたが

フォアボールを取りにいって取れるものではないので、積極的に打ちにいった中で、プレッシャーを相手にかけた結果、フォアボールになってくれればラッキーといった程度だと思っていたので。フォアボールを狙いにいくというよりかは、打ちにいって勝手にフォアボールになってくれればいいかなと思っていました。

ーーベンチから守備を見ていていかがでしたか

安心感がすごくありました。外野にしてもセンターの橋本吏（総３＝花咲徳栄）、ライトの水谷（営３＝龍谷大平安）にもいいプレーがあったなと。内野でも、三遊間の厳しいところであっても、サードの加藤響（総２＝東海大相模）であったり、ショートの石上泰（営３＝徳島商業）が球際でも強く取ってくれていたので、安心感がすごかったです。

ーーチームの入替戦前の雰囲気は

去年は最下位で、焦りがあったんですけど、今年は１位からの挑戦だったので、雰囲気はかなり良かったです。ですが、自分の調子は良くなかったです。

ーー久しぶりの神宮球場はいかがでしたか

やっぱり東都リーグでやっている以上は神宮でやらないと意味がないと思っているので。地方球場を巡るより、神宮がいいなと思いました。

ーーそれでは、１戦目を振り返ってみて

自分は打てなかったんですけど、石上泰が満塁本塁打を打って、あれが試合を決めてくれたなと。でも、１戦目は相手が本気で来ている感じがしなかったです。

ーー２戦目は投手陣が総崩れしましたが、ベンチからどう見ていましたか

初回に点を入れられたのは良かったなと。でも、ピッチャーのフォアボールは野手は誰もどうすることもできないので。ただ見てるしかなかったですね。